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【その11ピラトゥス展望台から登山鉄道で下山】ピラトゥス鉄道,Pilatus-Bahnen,世界最大の急勾配,ロッヒャー(ロッハー)式ラックレール,アルプナッハシュタット(Alpnachstad)PB駅,ピラトゥス・クルム(Pilatus Kulm)駅,,標高差1635mの登山電車。

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 ピラトゥス山頂で360℃の景色を堪能した後は、登山鉄道で下山。山頂のピラトゥス・クルム(Pilatus Kulm)駅から麓のアルプナッハシュタット(Alpnachstad)PB駅まで全長4.6km、標高差1635mをケーブルカーのような登山電車で下るのですが、森林限界(スイスでは標高約2,000m以上)から徐々に高度を下げるに従い、風景が変わり、「スイスに来た」を実感することができます。

↓ 山頂駅の乗車口上にシンボルマークのドラゴン。

↓ 山頂駅直下の急勾配

 
↓ 森林限界上部

↓ ロッククライマー。懸垂下降の練習?振り子トラバースのトレーニング?↓

 このピラトゥス鉄道(Pilatus-Bahnen)は1889年に開通し、スイスでは同じくルツェルン近郊にあるリギ山の二つの登山鐵道についで古い歴史があります。当初は蒸気機関車で、1937年には電化されています。
この鉄道のウリはなんといっても急勾配。世界で最も急勾配のラック式鉄道で、最大48%(480パーミル)、すなわち、1m進むと48cm登る(1kmでは480m)という傾斜を持つ鉄道です。ちなみに日本一の急勾配は大井川鐵道の90パーミル(1kmで90m登る)なので、ピラトゥス鉄道がいかに急勾配であるかがわかりますね。
<参考>・大井川鐵道井川線乗車記
さらにこの鉄道の特異なことは、ラック式の中でも唯一のロッヒャー(ロッハー)式ラックレールを採用していること。
エドゥアルド・ロッヒャー(Eduard Locher)によって開発されたロッヒャー式はラックの歯が左右の側面にあり、2枚の歯車がそれをはさむ形で進む方式になっている(らしい)。つまり、最大傾斜48%の世界最大の勾配によって、ラックレイルの歯車が浮いてしまうのを避けるために水平式歯車の方式が採用されたということです。
車体も急傾斜に合わせているためその形はまるでケーブルカーのようだが、ケーブル方式を採用しなかった理由が、距離が長すぎるという物理的な理由の他、将来、観光地として人気がでた時にケーブルカーでは需要に対応できないかもしれないという判断があったそうです。1989年といえば日本では明治22年。大日本帝国憲法が発布された年で、現在の東海道本線である新橋駅から神戸駅間が全通した年でした。また、4年後の1893年には日本初のアプト式を採用した信越本線碓氷峠区間(横川駅~軽井沢駅間)が開業しています(現在は廃線)。
↓ ピラトゥス鉄道のレール

 

↓ ゴルナーグーラート鉄道のレール(ツェルマット)

↓ 高度が下がるにつれお花畑が。

↓ そしてルツェルン湖。

↓ アルプナッハシュタット(Alpnachstad)PB駅

↓ 麓駅に隣接してルツェルンとインターラーケン・オストを結ぶツェントラル鉄道(ブリューニック線のアルプナッハシュタット(Alpnachstad)駅↓

 

◇麓駅地図

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