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アイガー北壁でガストン・レビュファと2ショット。3ルートを確認。星と嵐,ヒンターシュトィサートラバース(Hinterstoisser Traverse),白い蜘蛛,赤い壁,死のピバーク,トニークルツ(Toni Kurz),JohnHarlin(ジョンハーリンルート),JECC直登ルート,ヘックマイヤールート(Heckmair),直登(direttissima),山岳同志会,森田勝,

“アイガーウォーク”の散歩コースを下りクライネ・シャイデックに向かう。
2019/10/03アイガーグレッチャーからアイガーウォーク

↓ ファルボーデン湖とアイガー北壁


 今回の旅行課題のうち、最初の課題

↓ 課題1「アイガー北壁をバックにガストンレビュファと記念撮影

 本人はすでに故人なので愛読書の「星と嵐」と一緒に。この後、マッターホルン、グランドジョラスと課題が残っているが、まずは順調な滑り出し。快晴だし。
↓星と嵐。右側はヒンターシュトィサートラバースルートのレビュファ

 

 ランチを摂るために一行はクライネシャディック駅へ向かうが、私だけそっと離れてHotel Bellevue des Alpesの裏手へ寄り道。

この場所はアイガー北壁全景を間近で見ることができます。

時間がないので代表的な3ルートのみ目で確認しながら標高差1800mを目で登る。

 まずは「赤い壁」を探す。

そして音に聞こえた「ヒンターシュトゥイサートラバース(Hinterstoisser Traverse)」。

あれがそうか~。感激。

初登攀ルート
 (クラシカルルート・ヘックマイヤールート,Heckmair)

数々の挑戦を退けてきた北壁の初登攀は1938年7月24日にドイツ・オーストリア合同隊のアンデルル・ヘックマイヤー,ルードヴィッヒ・フェルク,ハインリッヒ・ハラー,フリッツ・カスパレクの4名によって成し遂げられた。
その後、リオネル・テレイとルイ・ラシュナル(フランス)か第2登。冬季はトニー・ヒーベラー氏等により1961年3月12日により初登攀。
日本人による初登攀は1965年8月16日に高田光正氏。
今は夏にこの北壁を登る人はほぼ皆無。皆さん、崩れやすい岩が雪や氷で安定する季節を狙って登攀するそうです。
↓ 第1雪田と赤い壁

↓ 白い蜘蛛

↓ 北壁アップ

John Harlin冬季直登ルート

 私の一番好みのルート。1966年3月25日にジョン・ハーリン等の多国籍クライマーチームによって初めてこの直登ルートが登攀されました。
このジョンハーリンルートの冬季第2登は山岳同志会によって1970年3月21日に登攀。その直前の1970年1月27日には森田勝氏等の4人でノーマルルートの日本人冬季初登攀を記録。

↓ 「北壁の四十三日間(遠藤ニ郎氏)」初版本

↓ 付録のルート栞(上記書籍の付録)

日本隊直登ルート(Japaner Direttissima) 1969年8月

 日本人観光客にとってはこのルートが一番有名かもしれません。右側の「赤い壁(Rote Fluh)」を直登するルートがJECC(ジャパン・エキスパート・クライマーズ・クラブ)によって開拓され、このルートは「ジャパニーズ・ディレッテイシマ」として今でもアイガー登攀史に燦然と輝いている困難な挑戦でした。
身の回りのものをリュックにつめて、そのまま登り続けるアルプスの登り方「アルパインスタイル」ではなく、ヒマラヤのようにベースキャンプを設けて、そこと壁を昇り降りしながら高度を序所に上げていく「極地法」を採用。特に、女性の今井“シャモ姉”通子氏が入っていたこともあり注目を集めました。今井氏の北壁での写真は絵葉書になって長くユングフラウの売店で販売されていましたが、今回の現地行でも探しましたが残念ながら発見できず。
↓ これです。加藤滝男隊長の指示でこのポーズをとったそう↓

同隊にはその後、エベレスト登山でヒーローとなる故加藤保男氏もいますね。

ヘックマイヤー氏の初登攀は5日間かけて、JECC直登ルートは1ケ月かけて、現在の最速登攀は2015年11月16日にウーリー・ステック氏が2時間22分50秒で冬期単独登攀記録を更新しています。ユーチューブで動画を見ると、壁を走って登っているのがわかります。

直登(direttissima)

山頂から水を流してまっすぐに流れ落ちるルート」、すなわちその壁を正面から見て、ほぼ中央をできるだけ真っすぐに基部から頂上までに登るルート。
アイガーのように巨大な壁は取り付き基部からそのまま頂上へ直登するルートはいくつも引けるような気がする。
有名な直登ルートは前述の②と③だが、セントラルピラーから頂上岩壁付近はジョン・ハーリンルートがほぼ北壁の中央を通過している。第2雪田から下部は赤い壁とアイガーバンドの中央付近を通過する方が北壁中央を基部から頂上まで真っすぐなラインを引けるが、落石とか雪崩が凄そう。

↓ 直登ルート比較。

 

北壁をずっと見ていたいけど、ランチを摂る皆さんに追いつかないといけない。

 ランチの後、もしかしてと思ってホテルデザルプの売店に寄ったらありました。
ようやく見つけた「アイガールートTシャツ」↓ 

これで悔いなくアイガーを後にすることができる。

↓ アイガーヴァント駅

 

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