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31年ぶりのツェルマット。ゴルナーグラート鉄道,リッフェルベルク,アルプスマーモット(Alpine marmot), ヒゲワシ(Lammergeier,bearded vulture),

 当日はシルトホルン展望台からベルン観光、そしてカートレイン乗車と盛りだくさん且つ、移動距離も長く、早くホテルに到着したいと思っていた。
残念ながら、ツェルマット到着時間が予定よりもかなり早かったようで、ツェルマットからリッフェルベルクへ向かうゴルナーグラート鉄道の予約乗車時間まで少しあるとか。(ゴルナーグラード鉄道は予約不要と聞いていたが、いつから予約が必要になったのだろうか)

その間にチラリとツェルマットの街中を31年ぶりに散策。

前回訪れた時は冬だったので初夏とはいえ、観光ハイシーズンに入ったツェルマットは賑やか。大混雑という程ではないにせよ、7月のピークの時期を避けたことが幸い
渡航直前というか出発日に観光予定各地の天気予報を確認したところ、ユングフラウ観光を予定している4日目までは晴れマークながら、旅行核心の5日目以降が残念ながら雨予報
すなわちアイガー北壁は見ることができても、マッターホルン北壁(6~7日目ツェルマット)もグランドジョラス北壁(8日目、シャモニ)も見ることはできない。

仏壇の花も神棚の榊も入れ替えて西国巡礼大先達として観音菩薩や、元町内神社係として八百万の神々にお願い。
それが奏功したのか、雨マークだったシルトホルンも快晴、マッターホルンも快晴、ほぼあきらめていたグランドジョラスもこの目ではっきりと眺める幸甚、欣快、爽快。

 この時期(混雑していない6月末にするか花満開の7月にするか)のツアーを選択判断した家人は鼻高々。
今回と同じようなツアーに何回か参加した経験者によると、「展望台の眺望は良くて2勝2敗1分(2晴・2雨・1曇)」ということらしいので、展望台6勝0敗(6晴)はまさしく僥倖。

今回ほど、神仏に感謝したことはありません。天候ばかりは人の意思でどうなるものではない。
↓ ゴッペンシュタインからテーシュへの途中、旅行2日目に乗車した氷河特急を発見↓

 さて、話は戻るが、ツェルマットはガソリン自動車進入禁止。よって、一駅手前のテーシュからは電車に乗り換えるが、ウェンゲンの時と同様に荷物を持っての移動は大変。
トランクを持ち上げることなく移動できるフラットな車両も導入されているが、若干、持ち上げたりする場合は高齢者や女性は大変。我々の場合は私がスーツケースを2個持ち移動させ、家人は露払い先導と場所確保に手分けした。

↓ 31年ぶりのテーシュ駅

 大きく変わっていると思うが以前の駅のことを良く覚えていない。覚えているのはテーシュからツェルマット間でマッターホルンの穂先が電車から見えたこと。
今回も期待したが、トンネルができてコースが変わったのか、あるいは乗車位置が悪かったのかチラッと見えただけ。

1駅乗車でツェルマット駅に到着。
こちらは良く覚えています。電光掲示板が増えてホームも広く、明るく、そしてフラットになった。


↓ ツェルマット駅

↓ 1988/11/24~11/29滞在時の駅前

↓ 駅前からのマッターホルンと日本人橋からマッターホルン↓ 

前回が1988年11月に5日間滞在
4日間快晴で1日が吹雪スキーでイタリア側にも行った
乗り物でいけるヨーロッパの展望台としては最高地点のクラインマッターホルン展望台(現グラッシャーパラダイス,標高3883m)へも行った。

↓ 1988年11月 マッターホルン

↑ 標高3,883mにて。右後ろはブライトホルン

そして「いつかまた」と夫婦で言い続けて31年。ようやく訪れることができました。
ツェルマットは翌日の午後、自由時間中に観光予定なのでゴルナーグラートの電車出発時間まで少し駅周辺を散策。
改装されているがコープもある。ヴェガ(WEGA)もある。馬車もいる。31年前がよみがえる。
感動という表現がピッタリだ。
この辺りは後日、記事にする予定。

 ゴルナーグラート鉄道乗車時間に近づいたので駅に戻り、待っていると、記念コインを自分で作る製造機を発見。面白そうだったので作ってみた。ちょっと残念なコイン(薄くてペラペラ)になった。

↓ 記念コイン製造機

そしたら添乗員さんが0フラン札も売ってますよと教えてくれ、ゴルナーグラート鉄道乗車直前に駅で購入。この後、フランダースでもシャモニーでも見かけたので普通にある販売機の様子。

↓ 0スイスフラン販売機


↓ ツェルマット(上)、セントバーナード(下)

↓ ゴルナーグラート鉄道ツェルマット駅

さて、ようやく予約した電車の乗車時間。
今度は登山鉄道なのでスーツケースの移動が大変。女性チームの応援を男性陣で手分けして積み込む。
我々のスーツケースの上に後から乗り込んだ地元の観光客用パラグライダーチームが大きな荷物を乗せる。

 出発。前回はゴルナーグラート展望台へは行っていないので初乗車。嬉しいなあ。
動画は後日の記事でアップ予定なので楽しみにしていて欲しい。

↓ ツェルマットからリッフェルベルク鉄道ルート

↓ 途中駅のRiffelalp(リッフェルアルプ)

後で知るが、某有名人が宿泊した5ツ星ホテルがこの駅近くにある。ここだったら隠れ家的な使い方ができそうだ。

↓ 電車からの景色

森林限界手前から周囲の山々が見え出す。逆光なのが残念だが、ヘルンリ稜(北東稜)を真ん中にして、ここからのマッターホルンの形はスネガよりも素晴らしいと思う。北壁基部もしっかりと見ることができる。

夢中でシャッターを押し続けていたら、車内の地元人のパラグライダーインストラクターチームがざわめく。
どうも私が夢中で撮影していた猛禽類はレアの種類のようで、その方々が窓際の見やすい車両へ移動しだした。
添乗員さんがその講師の一人に聞いてくれ、無線で案内してくれた。それにによると「鷲の仲間」ということらしい。

見た場所的には絶滅危惧種の「鳥綱タカ目タカ科ヒゲワシ属の「ヒゲワシ(Lammergeier,bearded vulture)」か。
19世紀末にスイスで絶滅するも1991年から保護団体による繁殖・放鳥活動により繁殖と定着が2007年以降からグラウビュンデン州(サンモリッツ周辺)とヴァレー州(ツェルマット周辺)でヒゲワシの自然繁殖が確認されています。ツェルマットには一つがいのヒゲワシが生息しているようですね。

ソニーのカメラ2台に16-35m広角レンズと70m-200mの望遠レンズをつけて、対象に合わせて交互に使っている。いずれのカメラもダイヤルボタンの機能登録を使いやすいように変更していたが、望遠レンズ側のカメラの連続撮影モードの登録スィッチを慌てていたこともあり忘れてしまった。
よって、なんとか一枚ずつ撮影したがそのうちヒゲワシ(推定)はどっかに行ってしまった。
ああ。残念。
↓ 撮影画像

↓ ヒゲワシはこんな感じ

マーモットもチョロチョロと顔を出すが、電車からの撮影であり、且つ、登山鉄道なので手持ちの望遠撮影は難しい。
 マーモット

翌日のハイキング時にじっくり見えるのでここはあきらめたが、結局、高温のためマーモットは日中に顔を出さなくなっているということで電車から見たこの風景が最初で最後。
ずっとマーモットはネズミだと思っていました。リス科マーモット属ということで「リス」の仲間。マーモットの仲間でも「Marmota marmota アルプスマーモット Alpine marmot」と呼ばれる種類のようです。

↓ 電車からの景色。山名同定は後日記事で紹介。

 今回のツアーのメインイベントである「リッフェルハウス1853(旧ホテルリッフェルハウス)Riffelberg 2,582 m」到着。今回、ほとんどのツアー参加者はこのホテルに宿泊するのが目的でこのツアーを選択した人ばかり。やはり快適で自家製の水も美味い。さすが予約が取りにくいホテルだけある。最上階のマッターホルンビュールーム宿泊。登山をしていた頃は標高2,500mを超えると少々頭痛症状が出ていたが今回は全くでない。高度順化が出来ている。

ホテルの紹介は後日の記事に続く。


資料
↓ ゴルナーグラート鉄道チケット

↓ ツェルマットとゴルナーグラート展望台鉄道ルート

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リッフェルハウス1853
(旧 ホテルリッフェルハウス)
RIFFELHAUS 1853
Riffelberg 2500 m, 3920 Zermatt, スイス
◇地図

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