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溶存物質の濃い天然療養泉「とうえい温泉花まつりの湯」(愛知県北設楽郡東栄町)加水無し、加温ありだが源泉掛け流し浴槽を設置。ダントコランツ鉱石使用,その他掲示がきっちりした好印象な温泉。裏には蔦の渕「奥三河のナイアガラ(動画あり)」

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 そもそも温泉の定義がイマイチわかっていない方、及び、加水・加温・循環の区別ができない方、そして、できれば「療養泉」って何?と思われた方は以下の記事を参照していただきたい。
2019/09/10温泉の法律と表示,温泉の定義

 以下の記事は上記内容を理解したという下で記しています。ご了承願います。
天然療養泉は珍しくありません」。
ただし、「療養泉」と表示するのが「珍しい」ということになります。
何故なら、客への表示がいろいろと面倒だということです。

例えば、こちらの温泉では「源泉」と「温泉」という二つの分析表を掲示していました。


療養泉表示の場合は源泉だけでなく、実際の浴場においての実情も表示が表示が必要という公正取引委員会からのニュースリリースがあったこともその理由。(出展:環境省資料)

いろいろと強調表示をすると、その点について「不当表示である」と公正取引委員会から指摘される恐れもあるからです。

 温泉分析書の掲示すらきちんとできていなかったり、10年以上前の分析データだったり、法律や指針等に沿った表示ができていない温泉が結構、多いことに気付くのは、環境省の情報を参考に分析書や浴場の表示をしっかりと読み始めてからです。

きっかけは温泉宿泊施設専門の予約サイトで「源泉掛け流し」という表示を頼りに宿を予約したが、訪れると、そもそも昔はあったが、今は源泉浴槽がなかったり、あっても水風呂だったり、足湯程度だったりということが頻発したためです。
温泉分析書が10年以上前のものだったので確認して新しい分析書を見せてもらうと、成分数値がかなり下がっていたというところもありました。

また、成分の濃い温泉「分析書の泉質表示が“単純温泉”以外が主」でも加水をしたり循環していたら源泉分析書の数値と変わってくるのではないかという“あたりまえ”のことに気付いたこともきっかけ。

ここ数ヶ月の温泉記事を見ていただくと気付くと思うのですが、やたらデータ数値を一覧表にすることが多くなっています。
食品を購入する時には、使用原材料を確認し、パッケージの表示もチェックすることにより、「何が使われているか」「(利用者に誤解を与えない正しい表示等により)この製造・販売企業は信用に値する団体なのか」を判断して購入しています。

同様に、「どんな成分が入っていて」「どのように管理されているのかも正しく知りたい」という目的で温泉分析書をみています。そうすると、いろいろと気付きが増えて楽しみが広がるのも理由。

 先日の那智勝浦町の温泉記事でも書いたが、上記のようなデータを頭に入れてお湯に浸っていると、データには現れない気持ち良さにも気付くようになります。

当方の嗜好は「源泉の成分数値に近い状態(足元湧出や自家源泉)でお湯が豊富に注がれている温泉」で、次いで「適正表示」「加水無し」「循環なし」が基本。
さらに「鮮度感」「療養泉(単純温泉以外)」であれば嬉しい。
※1000mg/kg以下の成分の薄い単純温泉でもお気に入りの良い温泉は多数あります。

 

 今回、この温泉を選択した理由は療養泉基準の「溶存物質(ガス性のものを除く)総量:1000mg以上」に対して、この温泉は「6049mg/kg」と、愛知県では成分の濃い温泉であること、そして「加水無しで、入浴に適するための加温しただけの掛け流し浴槽を設置している」ことがあげられます。

 訪れて、最初に表示関係をいろいろと確認。グッドです。
そして中に入ると、浴槽別に「源泉」「鉄分とマグネシウム除去」等、浴槽毎にきちんと表示してくれています。これは嬉しい。

露天の源泉浴槽は鉄分豊富で色が茶色。注がれたお湯と同等の量のお湯が浴槽から流れ落ちるのを見ているだけで爽快。
ちょっとぬるいかなとも感じるが、長湯するには適かと。できれば加温なしで源泉をそのまま利用することを「源泉掛け流し」と表現してもらいたいところだが、この温泉はきちんと「加温あり」と表示しているので、まあ良いかと。提案だが、こういった場合は「源泉(加温)掛け流し」と表現すれば利用客に正しく理解されると思う。

また、施設の方が各浴槽のお湯をビーカーにとってチェックしているのを見かけました。良いですねぇ。

少し気になったのは、人が多く入る浴槽の臭いに若干の次亜塩素の反応臭を感じたことか。次亜塩素消毒は有害菌対策として有効ですが、もともと無臭ながら汚れに反応して臭いが発生するのが難(例:プールの消毒槽)。
その次亜塩素ナトリウム臭も一部の浴槽で感じただけで、他の施設内の循環浴槽では感じませんでした。

 浴槽もいろいろと用意されていて、特に気に入ったのは源泉浴槽と腰掛け湯
床石に特産の「ダントコランツ(貴宝石)」が使用されています。
これも良いですね。ダントコランツは三河地方の温泉旅館でも多く利用されています。商品名「貴宝石使用」ということで蒲郡ホテルのHPで詳しく紹介されています。

 良い温泉に入ると本当に気持ちよい。ありがたいですね。
同行家族の評価も好評でした。家人に言わせると「休憩室が2つあり、畳敷きで空いているのが良い」「浴槽がいろいろあって良い」「私は成分なんて気にしないし、源泉掛け流しよりも循環でしっかりとレジオネラ菌対策とかしてくれている方が安心して入浴できる」「700円でこれだけの施設だったら十分」。
ただし、「ここまでの交通費(ガソリン消費と高速料金)を考慮するとどうなんだろうか。でも食事も美味しかったし、十分満足」。
と、いうことでした。
浴槽は撮影禁止です。浴槽の風景は当施設HPで紹介されています
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花まつりの湯
愛知県北設楽郡東栄町下田字花田21
℡0536-77-0268
大人:700円 / 小人:380円
営業時間 10:00~21:00
定休日 水曜日(祝日の場合は営業)

↓ 別棟にも食堂がある

◇地図

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施設の裏手には「蔦の渕」別名「奥三河のナイアガラ」があります。

大千瀬川にかかる、幅約70m、落差約10mの滝。比較対象がナイアガラの滝(幅675m滝+幅330m滝+幅15m滝で各滝落差58m~55m)か?と、疑問に思った家族からちょっとしたブーイングが。

わたしゃ、まあいいんじゃないですかと鐘を突く。

ナイアガラの滝(3滝合計)と比べると幅は15分の1で落差は5分の1だけど、「幅の広い滝で、落差とのバランスがナイアガラの滝に似ている」という点では十分に比較対象となると思う。
思わずニッコリしてしまう風景でした。

◇地図

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◆食事編と売店購入編に続く

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◆温泉に関する記事
2019/11/12とうえい温泉花まつりの湯
2019/11/01那智山と流し台・タライ湯
2019/10/15海乃湯、鮪乃湯(勝浦漁港)
2019/10/10ゆりの山温泉(湯川温泉)
2019/09/24四季の郷温泉(湯川温泉)
201909/16ホテル浦島山上館宿泊と温泉

2019/09/10温泉の法律と表示,温泉の定義
2019/08/30はまゆ(和歌山県那智勝浦町)湯の鮮度
2019/08/27竹の郷温泉ホテル京都エミナース
2019/07/15紬(箱根強羅温泉)源泉掛け流し
2019/05/29奥伊根温泉油屋本館(自家源泉)
2019/04/10赤穂温泉赤穂パークホテル(兵庫県)

2019/01/30三保園ホテル(静岡市)冷鉱泉掛け流し
2019/01/27湯ノ口温泉(三重県熊野市)源泉掛け流し
2018/09/28濁河温泉湯元館(岐阜県下呂市)
2018/09/06新湯ノ口温泉(三重県紀和町)訪問記
2017/12/26蔦温泉と蔦沼(青森県十和田市)

2017/12/06青森ワイナリーホテル宿泊記(南大鰐町)
2017/06/07大江戸温泉村物語下呂新館(岐阜県下呂市)
2017/04/26紀州南部ロイヤルホテルで温泉。南高梅(みなべ町)
2017/04/21白浜温泉の外湯巡り(和歌山県白浜町)
2017/03/16大江戸温泉物語 熱海伊豆山 ホテル水葉亭
2016/10/11アクアイグニスの温泉棟・宿泊棟について
2016/09/08八方温泉源泉かけ流し。グローリアス(長野県)
2016/06/17礼文島温泉うすゆきの湯(北海道)
2016/07/18北国グランドホテル(北海道利尻郡)
2016/05/06アクアイグニス多気(三重県)イオンタウン多気2
2016/03/31玉造グランドホテル長生閣(島根松江市)
2016/03/24三朝温泉(みささおんせん:鳥取県)
2014/01/05 猿投温泉金泉閣と金泉の湯(愛知豊田市)
2013/08/19秋保温泉(宮城県)
2013/06/15きよもん湯(和歌山県那智勝浦町湯川温泉)
2013/06/08紀伊勝浦港(和歌山県)で周辺の風景と温泉宿泊施設。勝浦漁業協同組合 魚市場、勝浦漁港にぎわい市場(朝市)、足湯 海の湯、南紀勝浦温泉 越之湯、南紀勝浦温泉ホテル中の島、ホテル浦島、他
2013/05/04 湯の峯温泉 世界遺産登録の温泉「つぼ湯」入浴。川湯温泉、渡瀬温泉(和歌山県田辺市) 本宮温泉郷。その他周辺の入浴済み温泉施設(龍神温泉、十津川温泉、湯ノ口温泉、入鹿温泉、上北山温泉、小処温泉、南紀勝浦温泉ホテル中の島)
2013/01/03下呂温泉露天風呂(岐阜県)
2010/04/24 京都丹後ドライブ城崎温泉へ(兵庫県)
2009/05/06白浜温泉と南方熊楠(和歌山県)
2008/08/17越後湯沢 雪の宿 高半(新潟県)
2008/07/17温泉(過去からの第一回まとめ的記事)

◇温泉行

▼北海道
・旭岳温泉  ・白金温泉  ・湯川温泉  
・うずら温泉 ・芦別温泉  ・ニセコ昆布温泉
・我虫温泉  ・礼文島温泉うすゆきの湯
利尻島利尻富士温泉

 

▼東北

・大鰐 島田温泉 ・岩手 八幡平温泉
・仙台秋保温泉 ・十和田湖蔦温泉

    
▼関東

・鬼怒川温泉   ・塩原大網温泉
・伊香保温泉   ・行田温泉  
・草津温泉地蔵の湯、煮川の湯   
・草津温泉西の河原露天風呂 
・四万温泉積善館  ・四万温泉湯元長静館
・箱根温泉 

 
 

▼北陸・越後

・赤倉温泉  ・越後湯沢温泉
・黒部峡谷名剣温泉 ・立山みくりが池温泉

▼信州・山梨

・白州塩沢温泉
・上高地中の湯温泉(旧)  
・北志賀よませ温泉  ・小谷温泉
・野沢温泉  ・馬曲温泉
・奥蓼科渋御殿湯 ・奥蓼科渋川温泉
・奥蓼科明治温泉 ・奥蓼科明治温泉
・渋川温泉 ・海ノ口温泉
・稲子湯温泉 
 ・諏訪湖温泉 
・乗鞍高原温泉 ・小谷温泉
・白馬八方温泉 ・白馬姫川温泉

・白骨温泉   ・新穂高温泉   
・志賀ほたる温泉(熊の湯)
・地獄谷温泉  ・渋温泉外湯巡り 
・湯田中・渋温泉・海ノ口温泉 

 

 

▼岐阜・愛知・三重(紀州除く)・静岡

・三保はごろも温泉 ・土肥温泉
・濁河温泉 ・下呂温泉・奥飛騨温泉
・尾張温泉
・三重片岡温泉


▼紀州(三重・和歌山・奈良各県南部)

・熊野入鹿温泉・熊野湯の口温泉(新・旧) 
・田辺本宮わたらせ温泉・田辺本宮川湯温泉 
・田辺本宮湯の峯温泉・湯の峯温泉つぼ湯
・十津川温泉

・南紀 勝浦温泉  ・田辺 龍神温泉
・みなべ温泉  

・上北山温泉薬師の湯・上北山 小処温泉
・下北山温泉  

 

 
 


▼関西(紀州除く)

・京都市竹の原温泉 ・丹後奥伊根温泉
・天の橋立岩滝温泉
・有馬温泉 ・赤穂温泉

▼中国

・三朝温泉 ・玉造温泉


▼四国

・道後温泉 

▼九州

・鉄輪温泉  
・雲仙小浜温泉 ・雲仙小池地獄温泉


▼海外

・サンモリッツ(スイス)

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