「現地・現物で現実確認」ファミリーマートのセルフレジ。キャッシュレス専用機であることがポイント。
セルフレジ、しかもキャッシュレス専用機が導入されたと聞いて、体験してきました。
ローソンではスマホを使ったセルフ精算が実験されているが、ファミマはどうするんだろうかと思っていたら、まずはセルフレジ設置からスタートのようです。
「理由があるから行動する」。
すでに「新店だから行く」ということに価値を見出せなくなっています。
今回の理由は前述の通り、キャッシュレス専用のセルフレジ。
写真や動画では見たことがあったが、実際に自分で操作しないと実際の使用感がイマイチ伝わらないのは何でもそうですね。
「現地・現物で現実体験」が大切であることはどの分野にも共通することです。
もう、いい歳なんだし、新店へ行って新しい取り組みや商品を発見しただけで喜ぶような赤面状況から脱却したいと思う今日この頃。
それでは本題。
病院の1階フロアに出店。規模としては愛知県でもトップ10に入る病床数の規模だが、全国的にみると中規模程度でしょうか。
圏内病床数最大の藤田保健衛生大学は約1,500床。且つ、学生や職員の数も半端ないのでコンビニが敷地内に3店出店。
病床数だけでは比較できないのですが、こちらの店舗は1店のみ。
利用者は主として患者とその関係者がメインでしょうか。
職員の利用は、昼間時間帯だったのでさほどではないように思われます。
しばらく見ていると客のほとんどは有人レジに向かいます。
理由としては有人レジが空いていれば、有人レジでサッカサービス(袋詰め)を含めてフルサービスでやってもらう方が嬉しいし、客としては楽。
混雑していないのにセルフレジを使うのは、他人に自分の買物を見られたくないか、対面でのやりとりをしたくない、できるだけ避けたい人。
究極理由としては他人に自分の購入品を触られたくない(衛生を気にする人に多いようです)。
もっとも、衛生理由は品出しの時に他人に触られているのであまり意味がないようにも思うが・・・。
金銭のやりとりによる接触が不要になることの方が衛生理由としては大きいか。
途中、レジが混雑した時に30代の女性1人がセルフレジを使用しました。
買物点数はコンビニなので3点。慣れた手つきでスイスイと支払いまで進み、すぐに終了。
これは便利だなということで自分でも買物。
まず、最初に戸惑ったのは支払い方法の選択画面。
「お持ちでない方」をタッチ。
バーコードスキャン。
ここで3秒程、作業ストップ。
手前下のICカードリーダー付近を探していたが、操作画面横にクレジットカードリーダーが設置されていました。
自分で袋に入れる。
退店。
ややろうと思えば不正が出来てしまいそうだが、そのあたりの対策は知らないところで出来ているんでしょうね。
使ってみた感想。
ATM操作ができない私の母(96歳)にはセルフ機操作は無理かもしれません。
銀行のATMが操作できる人ならば問題なく処理可能かと。
最初の操作で戸惑っても誰も助けてくれません。
呼べば来てくれるでしょうが。
後ろに待ち客があったりするとかなり焦りそう。
レジが混雑している時にはこちらを使ってみても良いが、
客にとってのメリットはあまり感じられない。
何しろ、自分で袋詰めしなくちゃいけない。
逆に店側のメリットが大きいと感じた。
キャッシュレス専用機なので2台分でもスーパーのセルフレジよりも狭い場所に設置可能。
導入費用もキャッシュ&キャッシュレス兼用セルフレジ機よりも低価格そう。
何よりもレジの混雑対策やカウンター作業低減だけでなく、
うまくいけばレジ要員の削減にもつながるかもしれない。
これは良い物を見せてもらい、そして体験させてもらった。
店舗利用者の条件、例えば昼や夕方に集中してレジ待ち10人以上発生するとか、状況によっては好結果が期待できそう。
ただし、商品スキャンレスやフルキャッシュレスの店舗が出現しそうな世の中においては、
中継ぎ程度の機器なのかも知れませんね。