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岡崎東公園の2019年紅葉まつり。ふれあい動物園,アジア象,ふじ子,カピバラ入浴,木製遊具,恐竜広場,恐竜ベンチ,海の記念碑,浮御堂,足延池,世尊寺,観月橋,花菖蒲園,本多忠次,本多光太郎,つとめてやむな,志賀重昂,

「そろそろピークが終わるよ」と岡崎市の知人から連絡があり、紅葉まつりが終わりかけの頃にようやく訪れることができた。

 

 

 

上記の画像を撮影した場所は下記記事で紹介

 面積26.91ha(ナゴヤドーム約5個分)の広大な敷地を活用した自然と文化の公園。
ファミリー向けの無料小動物園があり、子供が幼い頃に訪れています。
長女が1歳になる頃にこの公園のグラウンドで初めてヨチヨチと歩いた写真がアルバムに残っている。

ピーク終了間近とはいえ、南側駐車場はすでに満車。

そこで、北側駐車場へ廻る。

北側駐車場は探鳥の時に利用していたの「勝手知ったる」。

岡崎東公園の紅葉は浮御堂のある「足延池(あしのべいけ)」周辺が美しく、ライトアップイベントもこの辺りを中心に開催。

ただし、当方の嗜好としては東名高速道路よりも北側の雑木林の紅葉

 それでは歩いた順に。

まずは北駐車場からスタート。

「近道」という案内表示に従い、「動物ふれあい広場」へ向かう。

途中階段はさほど急ではないが、逆コースは登りになるので足腰の弱った方はご注意。スニーカーでも大丈夫な散歩道です。

動物ふれあい広場

 ケヅメリクガメ,ヒツジ、ヤギ、モルモット、マーラ等が公開され、モルモットと触れ合う施設もあります。小さな子供さんと祖父母という組合せを多くみかけましたが、音市寄りだけという客もいて、世代を問わず楽しめますね。

↓ ケヅメリクガメ

↓ マーラ

↓ 羊と山羊

 ふれあい動物園から東名高速道路下のトンネルを通って大型動物がいるメーンゾーンへ。

紅葉を撮影しにきたのに、ついつい動物を見てしまう(笑)。

動物園

営業時間 9:00~16:30(動物の展示は15:30まで)
休園日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日以降の最初の祝日でない日)、年末年始(12月29日から1月2日)
■動物
・アジアゾウ「ふじ子」東公園在住30年選手です。44歳。
・プレーリードッグ、ミーアキャット、リスザル、
・ルリコンゴウ、キバタン、アオボウインコ、
・クジャク、
・フラミンゴ
・ラマ、
・ニホンシカ、ニホンザル
・ミニチュアホース、

 ふじ子はまだまだ元気。客が日エサを与えるためのローラーを鼻で手前(象から見て)に引く運動のおかげで鼻の筋肉が発達しているという。
娘を連れてこの公園に来たのが最後だと記憶しているので25年ぶりくらいか。
岡崎東公園は探鳥で訪れる機会があったがその時は動物園には寄っていないので久々。

↓ ミーアキャット

↓ プレーリードッグ

↓カピバラ

↓ サル山

↓ ニホンシカ山

↓ フラミンゴ

↓ キバタン

↓ コンゴウインコ

↓ ラマ

 

 続いて、紅葉のメインスポットである「足延池(あしのべいけ)」へ向かうが、恐竜や木製遊具のコーナーがある。
こんなのあったっけ?。

木製遊具

新たに木製遊具(12種類13基)を設2019年8月26日に設置・利用開始。木のぬくもりを感じながら楽しめる遊び場。

対象年齢によってエリア分けされ、
・西側:高年齢エリア
 ボルダリング、フィットネス遊具
・中央:メインエリア
 登ったり、滑ったりが体験できるタワー遊具
・東側:低年齢エリア
 船乗り気分を味わえる船形の遊具やロールプレイができる遊具等

西側ゾーンは「高年齢」という表示ですが、「高齢者」ではなく、子供として高年齢、すなわち高学年向けの遊具という意味のようです。

恐竜広場

・トリケラトプス(3本の角のある顔)

 分類 鳥盤類>角竜類
 食性 植物食
 時代 白亜紀後期
 大きさ
  大人…高さ3.6m、長さ約9m
  子ども…高さ約0.8m、長さ約2m
  赤ちゃん…高さ約0.3m、長さ約1m

・スピノサウルス(棘トカゲ)の滑り台
 実物は推定15m以上で水陸両用の肉食恐竜
 分類 竜盤類>獣脚類
 食性 魚食
 時代 白亜紀
 大きさ
  頭部 高さ約1.25m、長さ約1.0m
  背びれ 高さ2.5m、長さ約4.0m

・恐竜ベンチ
 1mの恐竜モニュメントがいるベンチで、ステゴサウルス、アンキロサウルス、パラサウロロフス、パキケファロサウルスの4種類。
その他、恐竜の足跡、恐竜の系統樹、園路への恐竜の足跡も設置。

・ティラノサウルス(暴君トカゲ)
  分類竜盤類>獣脚類
  食性   肉食
  時代   白亜紀後期
  大きさ  高さ約4.5m、長さ約12m

・ブラキオサウルス(腕トカゲ)
 地上最大級の恐竜。
 分類  竜盤類>竜脚類
 食性  植物食
 時代  ジュラ紀後期~白亜紀前期
 大きさ 高さ約14m、長さ約18m

・プテラノドン(翼をもち歯がないもの)
   分類 翼竜
   食性  魚食
    時代  白亜紀後期
    大きさ 高さ約1.2m、長さ約1.5m

紅葉の時期は、ティラノサウルスとブラキオサウルスも紅葉と一緒にライトアップされるらしく、ここならではのイベントとなっています。

 恐竜コーナーを抜けると広場があります。

広場・売店、海の記念碑
記念碑は岡崎市制施行60周年と岡崎市海友会創立65周年を記念して、同会の寄付により1977年3月に建立。
錨は戦艦長門の副錨で遺品。戦艦長門は終戦後、ビキニ環礁における原爆実験の標的になっていて、その遺品が展示されていることになんとも言いようのない感情が沸き起こる。

我が娘が初めて歩いた記念の地。満面の笑みを浮かべた1歳当時の歩く姿が連続写真で何枚も残っています。ビデオもありますね。
かわいそうなのは後から生まれた長男。何時歩き始めたのか記憶も記録もない。最初の子供はどうしても記録が多くなりがち。

 

紅葉まつり

例年11月下旬から12月初旬にかけて、あしのべ池周辺の紅葉をライトアップ。前述の通り恐竜ゾーンもライトアップされていてなかなか幻想的な風景を見ることができます。
当方、これまた前述の通り、自然美を嗜好するため人工的なライトアップにはあまり興味がなく・・・・。

足延池(あしのべいけ)と浮御堂

 浮島に橋がかけられ、紅葉を見るには最適の場所。水鳥や鯉もいます。

世尊寺

東天竺山世尊寺。通称「釈迦堂」志賀重昂氏(1863~1927)の発願により建立。
氏が泰国(タイ)、印度(インド)、錫蘭(セイロン)、緬旬(ビルマ)巡拝し、仏像、仏画、仏石等を収集して1924年に帰国。
その後、これらを岡崎市に寄付し、有志により祭祀と祭殿としての1929年4月20日釈迦堂の仮堂が建立された。

 南側の鳩ケ池を過ぎて東公園南側駐車場の西側(県道26号線側)に洋館がある。

旧本多忠次邸宅

愛知県岡崎市欠町字足延40番地1
℡0564‐23‐5015
入館料 無料(企画展等開催時は有料)
開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日
(月曜日が祝日の場合は翌日以降の最初の休日でない日)
 12月29日~翌年1月3日、展示替期間
 徳川四天王の本多平八郎忠勝の子孫である本多忠次(1896年~1999年)の世田谷区の自邸を移築復元。
この館は敷地選定、建築基本設計を氏自らが行い、フランス瓦の屋根で外壁は色モルタル仕上げた「スパニッシュ様式」風。
三連アーチのアーケードテラス、半円形のベイウインドウを配置し、前庭には壁泉のある大きなプールという、昭和初期当時としては最先端のモダンな洋館でした。

 もう一度、鳩ケ池から足延池方面へ戻り、瓢箪池へ。

観月橋から瓢箪池にかけても紅葉スポット。

瓢箪池の北側には菖蒲園。この場所は35年ぶりですね。花が咲いていないので特に・・。

花菖蒲園
広さ約2900平方、約120種10,000株の花菖蒲。見頃は6月上旬から6月中旬。

 ここから坂道を辿り、車を停めた北駐車場まで戻る。

本多光太郎資料館

 岡崎市出身の世界的な科学者といえば、中立進化説の提唱、進化生物学と集団遺伝学への貢献で著名な木村資生博士と私の同窓の先輩にあたる本多光太郎博士
岡崎東公園には本多光太郎博士が勉強されていた部屋を移築し資料館として公開されています。

KS磁石鋼・新KS鋼を発見したことで知られ「鋼鉄の父」とされる岡崎市名誉市民、日本金属学会の設立者。

・1870年2月23日岡崎市新堀町で農家の三男として誕生
・1894年東京帝国大学理科大学物理学科に入学(現 東大理学部物理学科)。地球物理学・磁気学等を専攻。
・1907年独英に4年間留学。
・東北帝国大学理科大学教授就任。(現 東北大学)
・1916年KS磁石鋼を発明、同年鉄に関する研究により帝国学士院賞を授与。
・1931年東北帝国大学総長。
・1933年新KS鋼を発明。
・1937年第一回文化勲章
・1940年総長を退任、正三位勲一等瑞宝章
・1949年東京理科大学初代学長(1949-1953)
            兼 東京物理学校6代校長
  (東京物理学校は東京理科大学の前身)
・1951年文化功労者。
・1954年2月12日84歳逝去。勲一等旭日大綬章。
・1961年7月1日岡崎市名誉市民。

 「つとめてやむな」はもともと市立矢作南小学校の児童に送られた言葉ですが、

我々、同窓の後輩にも大切な言葉。

これは氏の師である長岡半太郎博士からの「秀才であることより、努力家であることが大切だ」という教えによる。

今が大切」,「つとめてやむな」, 「産業は学問の道場なり」という本多イズムを象徴する言葉を今一度、噛み締める

↓ 資料館 1階

↓ 勉強部屋 資料館 2階

↓ 内部

 

さて、ここから北駐車場までは私の大好きなコース

本多光太郎資料館からゆるやかな舗装整備された坂を登り、東名高速を渡り、志賀重昂像や三河男児歌碑のある場所を経て北駐車場へ戻るコースの紅葉がなかなか美しい。
春には渡り鳥の中継地で、よく探鳥に来たものです。
道路脇の小木にオオルリがとまっていたり、キビタキが高原へ行きそびれて夏をこの暑い岡崎で過ごしていたりしたのを見かけたこともありました。


↓ 紅葉風景(本多光太郎資料館~北駐車場)

↓ 東名高速を越えた場所で動物園方面を撮影

↓ もみじのトンネル

志賀重昂像
 1863年、現在の岡崎市康生町にて生誕。札幌農学校卒業後は長野県で植物と地理の教師を務めたがすぐに退職。
その後、会社勤めをしたり教鞭をとったりした後、政府の要職につく。晩年には衆議院議員となるも、落選後は地理学に専念。各国を歴訪したりして地理学思想の普及に貢献。
岐阜県美濃加茂市から愛知県犬山市の木曽川沿岸の峡谷「日本ライン」の命名者でもある。

 



三河男児歌碑
1960年12月岡崎市が建立。
~「三河男児の歌」は、薩長藩閥政府に牛耳られている明治の世相を慨嘆し、ひるがえって三河の風土にはぐくまれた歴史と偉人に想いをはせ、沈滞している三河人の士気を鼓舞して、英雄再びこの地にいでて日本の指導者たるべきことを説いたものです~
と紹介されている。

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愛知県岡崎市欠町字大山田1番地