生とうがらし「虎の尾」。モクモクしお学舎。おわせ海洋深層水,アクアステーション,向井の里,食彩品館.jp活動の今昔,他
食彩品館.jp活動を始めたのは2006年。
2007年7月16日の“海の日”にオープン(学舎なので“開校”)の「しお学舎」は初期の食彩品館.jp活動の頃に訪れています。
しお学舎の話をはじめる前に、食彩品館.jp活動の変化について一齣(ひとくさり)。
食彩品館.jpの当初活動は「店舗を訪問して美味しいものや楽しい売場を発見する旅」。
学者でもなく、評論家でも専門家でもないが、流通業にかかわり、販売・調達・戦略戦術等の各セクションで担当及び責任者を歴任した経験からモノを見る目と使う・販売する両方の立場を理解できるということで、そういった特徴を出せれば良いかなと。
それは他人に知らせるためのものではなく、自分の体験記録。
間違っていても、独りよがりでも良い。
その時に感じた、思ったことを記録して残しておきたいと思って始めたのです。
まずは、エリアのスーパーマーケットをすべて訪問することから始める。
愛知県、続いて岐阜県、静岡県、三重県と東海地区のスーパーマーケットをつぶさに買物訪問。
間に、北海道から九州まで気になる店舗や話題店を訪れる。
仕事をしながらなので、それはもう大変。
主として土曜日を活動日として、日曜日に資料整理や記事をアップするという生活を10年ほど続ける。
平日は朝2時間、仕事から帰ってから5時間はパソコン作業というハードな生活。
合わせて、西国巡礼を中心とする神社仏閣の参拝拝観や美術展、博物館などにも出かける機会を意識的に増やす。
趣味のロックバンド活動も。
よく自分でも続いているなあと感心しております。
ちなみに新店情報は自分の訪問先を決めるための覚書程度の扱いなので「どこよりも早く」とか「すべてを網羅する」とかはまったく意識しておりません。
そんな中で、一番大変なのは運営費用捻出。
好きなように思ったことを記事にしていることからわかるようにスポンサーはいません。
自分の自由になるお金の範囲ですべてまかないました。
飲む打つ買う等の遊興はしません。酒は家飲み専門です。
遠出しても基本は地元のスーパーで調達した地元食材と地ビールを宿泊場所でいただく。
そんなハードでストイックな食彩品館.jp活動からの転機は定年後の生き方模索を意識しはじめた55歳を越えたあたりから。
さらに当時、某大学の本部常任役員を務めることになり、そこで知り合えたノーベル賞級の学者の皆さんや退官・現役を含む世界的な研究をされているorされてきた人々との交流(人格的には反面教師になる人が多かったのですが)を通して、自分には意外な能力(詳細はあえて述べません)があったんだと気付くことができたのはまさしく僥倖。
そのちっぽけな自信によって、心に余裕が出来、昨年くらいから、「能力や情報力を高めるための食彩品館.jp活動」を「自分が楽しむだけの食彩品館.jp活動」に変えています。
閑話休題
「しお学舎」は過去訪問記事でも紹介したり、道の駅で購入したりと、食彩品館.jpお気に入りの商品を多数、製造販売されているが、基本の「塩」の話から。
廃校になった旧・古江小学校(三重県尾鷲市)の校舎を利用した塩の製造施設「おわせ深層水しお学舎」としてスタート。
・おわせ海洋深層水
株式会社モクモクしお学舎
三重県尾鷲市古江町192
℡0597-27-3030
・2009/03/31しお学舎訪問記
↓ 撮影日 2009/02/21
◇地図
塩の原料となる“おわせ深層水”は近くの海洋深層水取水施設である「みえ尾鷲海洋深層水 アクアステーション」。
海洋深層水は、太陽光が届かない水深200m以上の表層の海水と混じらない深海にある海水。
グリーンランド周辺で表層が冷やされ垂直に沈み込んだ海流がおよそ2000年の時間をかけてインド洋や北太平洋を巡り、表層域へ湧昇。
海洋深層水の特徴としては「低温安定性(13℃~14℃)」「清浄性(陸上や大気からの有害物質に汚染されていない)」「富栄養性(無機栄養塩類が豊富)」。
みえ尾鷲海洋深層水は水深415mから取水されていて、アクアステーションでも分水されているので申請し条件に合致し、承認されれば購入が可能。
アクアステーションでは2種類の脱塩方法(逆浸透膜法、電気透析法)で、5種類の海洋深層水を提供。
↓ 撮影日 2009/02/21
◇5種類の深層水
・原水
水深415mから汲み上げた深層水
塩分濃度:約3.4% 硬度:約6,400mg/l
・淡水
逆浸透膜法で脱塩した深層水、超軟水
塩分濃度:0.05%以下 硬度:1mg/l未満
・濃縮水
逆浸透膜法で濃縮した深層水
塩分濃度:約6% 硬度:約11,200mg/l
・カルマグ水
電気透析法で主にNaclを除いた深層水
塩分濃度:約0.7% 硬度:約5,600mg/l
・高ナトリウム水
電気透析法で主にNaclを高濃度にした深層水
塩分濃度:約8.4% 硬度:約7,500mg/l
それぞれの成分に応じて、飲料水から醸造・発酵、食品加工、調理、美容・衛生商品等に活用されています。
・みえ尾鷲海洋深層水 アクアステーション
三重県尾鷲市古江町806
℡0597-27-8080
◇地図
みえ尾鷲海洋深層水アクアステーションは「みえ尾鷲海洋深層水利用協議会(事務局は尾鷲市 商工観光課 海洋深層水推進係)」が研究・利用促進・公報を担っているわけですが、最初の利用施設として民間会社によって「しお学舎」を設置。
「地域と一緒に町おこし」が目的の協議会の趣旨に沿っていることや、モクモクファーム側からの、「塩づくりの体験 学習ができる施設をつくりたい(現在休止中)」という要望もあり、行政が迅速に対応。議会にかけて廃校手続(廃止条例)をとることで、3か月以内での許認可を実現させている。
しお学舎では、真空式の釜を用いて低温で炊きあげるという、環境に優しい塩づくりをしているのが特徴。
当初は塩中心の商品化が行われていたのですが、その後、地元の原料を使った菓子や加工食品も製造。
さらに「しお学舎」ブランド名を冠したラーメン店も三重県四日市にモクモクファームが出店するなど、「しお学舎」ブランドの普及に取り組んでいます。
・尾鷲しおラーメンモクモクしお学舎
近鉄百貨店四日市店
営業時間 10:00~20:00
(ラストオーダー 19:00)
座席15席
ニュースリリース
開店日 2019/03/06
・尾鷲しおラーメンモクモクしお学舎夢古道おわせ
三重県尾鷲市大字向井12-4
開店日 2018/04/07
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今回、紹介するのは地元原料使いの上手なしお学舎商品の中でも、食彩品館.jpお気に入りの生鮮食品と加工食品。
これまでも何回か購入しているが、見かけるとやっぱり欲しくなる。
↓ 購入日2014/12/12せんぱいの店
↓ 購入日 2017/01/01 お鯛茶屋 道の駅花窟神社
原材料は唐辛子、甘夏皮、塩、甘夏果汁。
ポイントはペーストではなく「刻んでいる」「尾鷲産の甘夏を加えて爽快な味」に仕上げていることでしょうか。
原材料の唐辛子は「虎の尾」という品名で三重県尾鷲市向井地区で栽培されている青唐辛子。
この青唐辛子は漁師が海で魚の刺身を食べる時の辛み調味料「漁師の刺身唐辛子」として用いられていました。
尾鷲が山葵産地から遠く離れているためのワサビの代用品ということで、刺身の他、麺類の薬味としてあるいは味噌汁やカレーの隠し味、魚の煮付けの臭み取りとしての利用も地元ではされていたようです。
私は薬味利用よりも、焼いて醤油やネギ味噌をつけて食べることが多い。
生鮮の虎の尾は長さ20㎝に満たない(出荷基準は15㎝以上)細長い唐辛子で、見た目は甘長ピーマンやシシトウのようだが味は辛い。
辛みは強いけど、爽やかな辛みと香りが特徴。
先端がくるりと丸くなるような形状が「虎の尾」に似ることから命名。
6月末からの出荷時期になると尾鷲周辺の限られたスーパーや地元産品の販売所で見かけることがあり、食彩品館.jpも何回か購入しています。
6月末から11月までの出荷で例年、1トンほど。
生産者と生産地は限られていて、カメムシの好む辛いエキスを持つことによる虫害や多品種と交配しやすい品種であること、そして連作ができないこともあり、なかなか気難しい野菜。
尾鷲では「向井の里」という生産者グループが大事に育てています。
もともとの品種は「伏見甘長とうがらし」で、それが尾鷲地区で自然交配するうちに辛みがかった「虎の尾」になったようです。
昔からある野菜、すなわち尾鷲地区の伝統野菜ですが、特産商品として栽培再開されてからはまだ日がたっておらず、これからの野菜ながら、そこは流通上手で広報も得意なモクモクグループ。
三重県各地だけでなく、東京の三重産品アンテナショップや千葉県等でも商品展開されているのを見かけています。
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●モクモクしお学舎
三重県尾鷲市古江町192
℡0597-27-3030
↓ 撮影日 2009/02/21
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●深層水の情報発信基地
尾鷲市海洋深層水総合交流施設・分水施設
アクアステーション
三重県尾鷲市古江町806
℡0597-27-8080
分水時間 9:00~17:00
(原水の大口分水は24時間営業*セルフサービス)
休館 毎週月曜日(祝日の場合火曜)、年末年始(12/29~1/3)
アクアステーションでは、海洋深層水の原水のほか、淡水、濃縮水、カルマグ水、高ナトリウム水と、5種類の水を分水。
ふっくらとした焼き上がりの「パンづくり体験」、米に淡水、塩じめに原水を使う「さんま寿司体験」、など、深層水の付加価値を高めています。「深層水の原水を入れた途端に魚が元気になる」と訪れるのは魚の鑑賞魚を飼育される方。またゴカイ養殖の業者からは「孵化させるときに原水を使いますが、ものすごい孵化率でした」と原田さんは利用する人たちの声をひろっています。
季刊誌などにも紹介し、深層水の持つ力を発信しています。
↓ 撮影日 2009/02/21
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●農事生産塾 向井の里
三重県尾鷲市向井372-5
℡0597-22-3721
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