ハーツ羽水(Hearts,福井県民生活協同組合,福井市)往訪備忘記。ハーツ自家製ふっくら旨味干,石川県産するめいか,越前港産赤かれい,ノドグロささ漬,越前新そば(武生製麺),能登たまごプリン,,他

001訪問記録, 01スーパーマーケット, 04北陸・甲信越｜2020/01/10 posted.

PREV ｜ NEXT

世界の協同組合は世界109カ国が加盟する国際協同組合同盟（ICA=International Co-operative Alliance）を中心として組織され、組合員総数は12億人。国連に登録された世界最大のNGO（非政府組織）。

日本では一般社団法人　日本協同組合連携機構（JCA）が2018年4月1日に設立され、これまでの協同組合(農林・水産・金融・消費生活)の垣根を越えて組織化されました。
17組織(JA全中、日本生協連、JF全漁連、全森連、日本労協連、全労済、労金協会、JA全農、JA共済連、農林中金、家の光協会、コープ共済連、全国大学生協連等)が加盟し協同組合間の連携を強化すべく活動をしています。

　いわゆる“コープ(CO-OP)”、あるいは生協と通称される組織である、日本の生活協同組合は日本生活協同組合(以下、日生協)によると568単協(2018年度)が存在する模様。
ちなみに厚生労働省では895組合(2020年1月現在)となっています。

生協は大きく「購買生協」「医療福祉生協」「その他(共済、住宅)」に分けられます。

身近な存在としての生協は「購買生協」で、宅配(旧　共同購入)、店舗、CO-OP共済や福祉・介護、葬祭事業まで幅広く、事業を展開していますね。
生協の利益頭のコープ共催は法律の変更により、日生協とは別に別団体(コープ共済連)を設立して継続しています。

地域の組合員を組織化して運営している「地域生協」や、職場で働く人を対象とした「職域生協」、大学生を対象とした「大学生協」なんかが馴染みがあるんじゃないでしょうか。

中には企業の職域生協と一般市民を対象として運営されているユニークな存在の生協(トヨタ自動車のトヨタ生協やデンソーの刈谷生協など)も存在しています。

　さて、福井県民生協。

大きくは日本生活協同組合、地域的には「コープ北陸事業連合」に加盟している福井県全域を活動エリアとする「地域生協」。

組合員数は約156,951人と単独生協としては規模は小さめながら、県内世帯加入率は54.7%(HPより)で都会ではあまり見られないような高い加入率を誇ります。

事業高(いわゆる売上高)は237億6,220万円。

事業所として店舗が11店、宅配拠点が4ケ所、高齢者介護施設12ケ所、子育て支援施設9ケ所。

店舗以外で特に注目しているのは子育て支援に対する取り組みです。

詳細紹介は割愛しますが、一時期、マスコミにも取り上げられ、注目を集めました。

そして、近年ではファミマとの共同出店も注目されましたね。

コンビニとのタイアップで小型店を維持して地域の買物事情に配慮する取り組みも生協らしいと感心したものです。

　この店ではなく、リニューアルした店舗へ行きたかったのですが、当日はタグ付特大越前ガニを家族で食し、そして一乗谷へ観光した帰り道。高速インター近くのハーツ羽水店へ夕飯の買物訪問です。

残念だったのはクリスマスセール真っ最中で鮮魚の品揃えが少々、寂しかったこと。

特に、この店で購入を予定していた越前タグ付きのセイコガニ(ズワイのメス蟹)が見当たらなかったのが残念。

鮮魚売場前でバラ販売されていた生のセイコガニ(兵庫なのでセコガニ)は兵庫産でした。1杯1000円。

当日、越前ガニを食した飲食店でも今年のセイコガニは高単価(1杯2,000円～2,500円程度)で提供されていたのでコープならばと思って来店したのですが、12月でメスガニの漁が終わるため(オスガニは3月まで継続)残念ながらタグ付越前セイコガニを2019年は食べることができませんでした。

福井県底曳網漁業協会や福井県水産試験場からの情報によると、2019年11月のズワイガニ漁の実績は下記の通り。

・総漁船操業日数合計　561日(前年594日,前年比94%)
・操業隻数70隻(前年同)
・漁獲量
　　ズワイガニ(雄)74トン(前年85トン前年比87%)

　　セイコガニ(雌)96トン(前年118トン前年比81%)

・単価(円/kg)
　　ズワイガニ(雄)7,619円(前年7,529円前年比101%)
セイコガニ(雌)3,096円(前年2,507円前年比124%)

このデータを見ると、ズワイガニ(雄)は前年漁獲量から13%落としているが単価はほぼ変わらず。

セイコガニは前年から19%ほど漁獲量が大きく減少した影響で単価が大きく跳ね上がり、スーパーで大量に陳列して販売できる売価ではなくなったかと推測。

残念ですね。

保健所の指導&チェックが厳しい都会ではできないであろう、店頭ボイル催事を楽しみにしていたのですが・・・・。

　過去の経験からすると、店頭でボイルするタグ付セイコガニは1000円から1200円で、タグ無しの日本海産セイコガニあるいはセコガニ、あるいは香箱蟹は380円～800円で販売されていました。

兵庫産のセコガニならばすでに愛知県で購入して自宅調理で食しています。
わざわざ福井県で購入する理由はないので、今回はバス。

　楽しみにしていたのでホント残念です。

　やっぱ解禁直後に来ないといけませんね。

ちなみにムキ身パックも販売されていましたが、鮮度を見て購入は断念。

かわりに写真撮り用にカニのお寿司をゲット。

よく見ると爪を使った中央部分がカニの姿になっています。ナイス

★購入商品

・ハーツ自家製ふっくら旨味干　石川県産するめいか
　店内製造でしょうか。近年、漁獲が減少しているスルメイカ。価格は少し高めだが、これ旨い。

・ハーツ自家製ふっくら旨味干　越前港産赤かれい
　北陸に来たらこれを食べないといけません。赤ガレイ。昼食のカニ屋さんでおまけ提供された赤ガレイの煮付けが美味だったので、生にするかと思ったが“自家製”表示に惹かれて干物を購入。味はイマイチでした。

・ノドグロささ漬(枡屋商店),
　小鯛(レンコ鯛)のささ漬けは以前も購入しているが、今回はアカムツ、通称“ノドグロ”。「若狭小浜小鯛ささ漬」は越前ガニ同様に農林水産地理的表示保護制度（GI）登録製品。農水省紹介HP
ノドグロはご存知のようにささ漬けにする小振りなサイズでも脂があるためささ漬けにしてもクッド。
当方の嗜好としては小鯛(レンコ鯛)の方が好きかなあ。
残った樽はコケ植えにでも使うか。

・越前新そば(武生製麺)
　せっかく越前に来たのでいつもの武生製麺の商品をついで買い

・能登たまごプリン
　特に感想はありません。

・コーヒーサンド(オーカワパン)
　「ブラジル・コロンビア産コーヒー豆使用」となっているが、それがどのようなこだわりの豆なのかは不明。特に感想はない。

・福井県産牛乳(ハーツブランド)

　日本全国版のCO-OP商品の牛乳と福井生協ブランドの牛乳を併売。せっかくなので福井産を購入。
生協のPBは日生協ブランドがあったり、事業連ブランドがあったり、単協ブランドがあったりしてまぎらわしいが、県外の生協に来たときには単協ブランドか事業連ブランドを選択して購入しています。