バナナの生産国としてはインド,中国,インドネシア,ブラジル,エクアドル,フィリピンの順(2017年)で、日本でお馴染みのエクアドル(628万トン)とフィリピンは(604万トン)でほぼ同数。
第1位のインドはフィリピンの約5倍で3048万トン。中国は1117万トンとなっています。

ちなみに日本は小規模だが34トンほど生産している。

　食彩品館.jpが幼い頃はバナナは高級果実で、生のバナナはなかなか食べることができなっかった。
干しバナナというのがあってそれを食べていましたよ。

現在は年間約100万トン（2018年輸入量1,002,849トン）のバナナを日本は輸入しています。
構成比は

フィリピン産が84%で

　　エクアドル産は11%。

フィリピンが多い理由は、赤道を挟んだバナナ生産ベルト地帯(北緯30°から南緯30°の間)としては日本から最短だったことと、インドと中国が国内消費主体であるのに対して、フィリピンは生産の6割以上が日本向けであり、日本仕様にしやすかったことが理由。

日本では、1960年までは台湾産中心だったが、大型プランテーションの導入で一気にフィリピン産の輸入が拡大しました。

ところが、近年、フィリピンの台風被害によりエクアドル産が増加傾向にあり、2017年までは急上昇し、エクアドル産バナナを見る機会が増加。

□エクアドル産バナナ輸入量

　　　　右側()内はフィリピン産。
2014年　48,118トン(874,293トン)
2015年　100,541トン(824,824トン)
2016年　157,808トン(751,221トン)
2017年　147,071トン(790,655トン)
2018年　110,799トン(838,305トン)
(農水省農林水産物輸出入統計)

前述の災害や現地の労働問題などフィリピンとの取引がどうなるのかと心配していましたが、2018年の実績を見るとなんとか持ち直しているようですね。

　バナナは寒暖差があるほど糖度が上がり甘くなる傾向にあります。
栽培地が上がるにつれて美味しくなるため、販売側も産地の高度を表示したり、そういったハイ商品について商社はブランド名をつけて販売拡大に取り組んでいる。

エクアドルのバナナ産地はあまり高低差が無いものの、南極方面から流れる寒流により昼夜の寒暖差が発生し、甘くてもっちりタイプのハナナを生産しています。

　害虫進入を防止するために植物防疫法で熟したバナナの輸入が禁じられています。
よって、日本は未熟の緑色のバナナしか輸入できません。

そこで、バナナを追熟させるための作業が日本国内で実施されています。

この熟成技術を持った会社が「ファーマインド」。
2006年（平成18年）12月　会社設立
2015年7月フレッシュMDホールディングス（株）、（株）フレッシュシステム、フレッシュリミックス（株）、アインバンドホールディングス（株）の4社が合併し、（株）ファーマインドに商号変更。

　そして、ファーマインドはフィリピン政府とバナナ輸入に関する覚書（MOU）を2016年に締結し、年間26万トンものバナナを輸入する計画を立てている。
これは日本の2トップ輸入会社の規模を越え、シェア1位となる数値。

もともとファーマインドはドールを始め30トン以上のバナナ加工を手がけている上に、国内のコールドチェーン配送も整っている。

輸入、加工、物流を一手に担うことで一気にシェアを拡大しようということでしょうか。

　今回、購入したのは

ファーマインドの「濃味仕立て(こくみ)」

まず、栽培地のエクアドルは前述の通り、南極からの寒流の影響で昼夜の歓談差があり、バナナのデンプン質を豊富にし、美味しいバナナを生産できる・・とか。

　実食。
ああ。甘みが不足。

室温13.5℃程度の場所でもう少し追熟させなくちゃ。

ただし、もっちり感は高地栽培バナナのようで好印象。

　バナナはシュガースポットが出るくらいに熟したものが好きなので、安いバナナを1房買いして自分で追熟させながら食べごろを見極めて食すのがイチバン・・・かな。

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