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匠 角矢甚治郎「其弐拾四 リ」カドヤジンジロウ(福井県鯖江市)タートオプティカルのブライアンまたはAR。ウェリントンではなくボストンタイプ。本セルロイド生地,七枚蝶番,一個流し製造,

 若い頃、ウディ・アレンにあこがれて同じカッコをしたいと思って探したタートオプティカルのブライアン。テンプルとヨロイのダイヤ鋲がカッコ良いのだが、鼻パッドがついていないので典型的なアジア人顔の私にとっては高いハードルでした。

昨今、復刻モデルが発売されて購買意欲アゲアゲになったものの、黒フチのウェリントンはまったく似合わないことを再確認して購入を断念したのでした。

 最近、メガネを変更したのでもう記事にしても良いかなと思ったので紹介するのは、一つ前に着用していたメガネ。

前述の通り、ウェリントンが似合わないので主としてボストンタイプばかりを選択しています。
ウェリントンが四角タイプに対して、ボストンタイプは丸メガネの一種で、ラウンドタイプ(丸)ととオーバルタイプ(楕円形)の中間タイプ。
上が丸いのがポイントで、これが私の顔に良く似合う(笑)。
下側が少し細くなっていることも特徴。

こちらは良いとこどりのAR
↓ ボストンウェリントン

数年前に購入して、今年1月にリザーブ用となったので一般公開。

角矢甚治郎(福井県鯖江市)
  「其弐拾四 リ」

福井県鯖江市の名匠とうたわれたメガネ職人。
「角矢甚治郎」
その名と、技術を受け継いだブランドということだが、要するに鯖江ブランド。

本セルロイド生地七枚蝶番

後で知ったのだが、同タイプは第29回(2016年)日本メガネベストドレッサー賞の授賞式で河北麻友子女史が着用したネガネ。

角矢甚治郎ブランドのメガネは又吉 直樹も受賞時にウェリントンタイプを着用していました。

ちなみにメガネベストドレッサーは福井県眼鏡協会がスポンサーなので宣伝?なんでしょうか。
鯖江ブランドのメガネを装着して表彰されていました。

芸能人と同じメガネを着用するのは良い歳してみっともない・・・とは思うものの、購入してから気付いたので勘弁してほしい。
もともとウディアレン着用のメガネを購入しようとしているくらいのミーハーなので・・・。

 この国産鯖江ブランドのメガネ。
非常に作りがしっかりしていてお気に入りでした。

しかも結構、安く販売されていたのです。

本セルロイドは弾性があるのに衝撃にも強く、手入れをしっかりしていればフレームの輝きも艶々。

でもレンズがだんだんと汚れてきてクリーニングしてもなんとなくぼやけてしまうようになったのでレンズ交換ついでにメガネを新調してしまったのです。

購入した新規メガネは次のメガネを購入した時に公開予定。

 さて、角矢甚治郎「其弐拾四 リ」について。

形 はボストンタイプ
 リム はフルリム
カラーはべっ甲柄
サイズ
 レンズ幅 48mm
 ブリッジ幅 19mm
 テンプル幅 145mm
 レンズ高さ 48mm

フレーム素材の本セルロイドは制作工程で生地の水分を抜き取る工程があり、プラスチック素材のアセテートと比較すると、硬質で変形しにくく、キズもつきにくいという利点があります。
ただし、発火性があり、機械作業では加工できないため、手作業で製造しなければならない。
匠 角矢甚治郎のメガネは職人が一人で型だし・やすりがけから最終の磨き作業まで行なう「一個流し」で製造されています。

セルロイドのメガネを嗜好するのはそういった手作り品らしい暖かで掛けての心をホッとさせてくれる優しい雰囲気があるから。

 さらにこのメガネは7枚蝶番ということで、3枚、5枚、7枚の3種類のうち、一番多い枚数を採用している。

7枚蝶番がもっとも丈夫で開閉もスムーズ。

ナイスですねぇ。

 で、このメガネをお蔵入りさせて新たに購入したメガネは国産ではなくフランス製でして・・・。
公開は新調メガネがお蔵入りになったらということで、今回の話はおしまい。

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◆眼鏡に関する記事
2020/02/20角矢甚治郎メガネ(福井県)
2016/12/26越前めがねの里(福井県)