食彩品館.jp

「地産地消って何がいいの?」を私的に考える。小久井農場直売所(愛知県岡崎市)小久井農場黒豆使用いなひめ醤油,味噌崎くん,岡崎おうはんカレー,丹波種黒大豆味噌,山下納豆(小久井農場産大豆),煮豆,里芋,石川製麺所生中華そば,特別栽培米,原田商店豆腐,

「おいしくて、安全なお米を作る事が原点で、一度食べたら忘れない味にする事」
という小久井農場理念のもと、化学的に合成された肥料化学的に合成された農薬にできるだけ頼らない農業を実践している。

岡崎市内の地産地消的飲食店で使用頻度の高い小久井農場産のお米をメインに大豆や野菜などの農産物を生産し、その原材料を使った農場オリジナル商品や原材料使用加工食品を販売しています。

食彩品館.jpが過去実食した小久井農場産米を使用する飲食店や商品は下記の通り。

5年熟成ヴィンテージ矢作八丁味噌

ヤオスズキララ店(愛知県知立市)

ラーメン一之蔵(愛知県岡崎市)

きさらぎ(愛知県岡崎市)

キッチン味くりげ(愛知県岡崎市)

魚信(愛知県岡崎市)

うおのぶ食堂井田南町店(岡崎市)

いずれも岡崎産を積極的に利用し、且つ、それをPRしている。

 何故、「地産地消」なのか。

東海農政局のホームページで公開されている「地産地消って何がいいの?」を読んでも、消費者にとって(というか食彩品館.jp的には)地産地消にさほどの優位性があるとは思えない。

唯一あるかなぁと思えるのは流通経路の短縮による二酸化炭素の抑制や「生産と消費の関わりや伝統的な食文化について、理解を深める絶好の機会」くらいか。

ただし、旅行者にとっては旅行先の郷土食や生産物をいただけるのはありがたい。

「(生産者の)顔が見える」「消費者自らが生産状況等を確認できる」から安心とは思えないし、化学肥料や化学的に合成された農薬を使ったからといって特別、危険だとは思わない(もちろん使わないに越したことはないが、資材使用状況が不明な方が不安)。

逆に化学合成肥料や化学的に合成された農薬を使わないという表示だけでは安心できない

特に「農薬」という2文字だけで表現したり、“”という文字をつけている表示を見ると不安になる。

また、生産地から近いという理由だけで鮮度が良いとは思えない

「高度な鮮度」は時間経過はもちろんだが、

収穫してからの温度管理や生産物に応じた取扱い方法など、

生産から流通、そして販売までトータルな適正管理によって担保される。

食彩品館.jpにとって安心・安全の基準

・「正確な情報が表示・伝達されている」

・「ガイドラインや法律に則った適切な表示・表現をしている」

・「優位性ばかりでなく、劣性も正直に表示してある」。

そういった観点で小久井農場を眺めると、以下のことに気付く。

「(他と比較して)小久井農場に優位性がある
 (食彩品館.jpが思った・感じたこと)

・より良い方法で生産し、その方法は企業にとっての効率と消費者に対する安全性を担保したいと思っていることを理解できる。

・特別栽培米の使用資材をホームページで公開している。
 特に、資材名と製品名を並列で表記しているのがグッド。毒性評価等を調べやすいのでありがたい。

・他社製造の加工食品に小久井農場生産物であることを表示。

6次産業(生産・流通・販売)的取り組みが散見。

・見学を積極的に受け入れている。

・オリジナル堆肥の使用資材を公開している

・直売所店内に利用者交流の場を設置している。

少し気になったこと

・特別栽培米のパッケージに特別栽培農産物の表示をしてほしい。
使用資材や回数がインターネットで公開されているので問題は少ないが、流通各社の現場で間違った解釈をして不適切表示の虞を排除するためにも表示をした方が良いと思う。

・できれば地域の慣行栽培の節減対象資材の基準回数の表示
生産品の慣行栽培との比較(5割減以上であることの表示)を容易に。

ホームページの純米酒の説明欄で「減農薬栽培」という表示。

(参考)特別栽培農産物に係る表示ガイドラインパンフレットPDF:480KB)

(参考)特別栽培農産物に係る表示ガイドラインQ&A(PDF:420KB)

 上記のことくらいかなぁ。

 前フリの最後に。
 飲食店や流通企業の中には「有機JAS規格認証商品や有機JASマークのついた商品有機質肥料を多く投入しただけの慣行栽培商品との違い
有機栽培特別栽培農産物違い

無農薬・減農薬という表示は使ってはいけない」ということを知らないで(もしかすると知っているがあえて使用?)、POP表示等で「有機」や「無農薬」「減農薬」という表示をしていることがあります。

そういった表示はガイドラインだけでなく、利用者に優良誤認を招くと感じることがあるため、卸先の商品表示にも注意喚起していただきたいと思います。

これも企業のコンプライアンス

(参考)有機JAS規格のQ&A・ハンドブック等

 いつものように長い前フリの後に、販売・購入商品の話。

岡崎おうはんカレー
 おおっ。岡崎おうはんカレー。近々、太田商店へ行く予定なのでその時に購入しようっと。

・その他気になる商品
 いなか味噌・黒大豆味噌(はと屋)、納豆(山下食品)、豆腐(原田豆腐店)、煮豆・しぼり豆(日本レトルトフーズ)、醤油 いなひめ(杉浦醸造所)、いなひめかりんとう(中田屋)、いなひめポン酢、いなひめドレッシング(柴田酒造場、川上酢店)

  馴染みのあるメーカーの製造品や当方の勉強不足のため知らない企業の気になる製品が多数ある中から購入したのは下記の商品。

購入商品

・小久井農場黒豆使用いなひめ醤油

能商工連携商品。岡崎タウン紙キャラクター「味噌崎くん」とのタイアップ。
塩分14.2%(通常品15.4%)による微調整効果で黒大豆の風味を引き立てたらしい。

ちなみに杉浦醸造所のホームページには「無農薬大豆」「科学(化学?)肥料や農薬には一切頼らない」と紹介されている(‘;’)。

丹波種黒大豆味噌

 丹波種を丹波産と見間違えて「丹波にも小久井農場の圃縄があるのか」と思い違い。
よく見ると「丹波産」ではなく「丹波種」でした。
岡崎産黒大豆で品種が丹波種。

原材料表示の大豆の産地名の「岡崎産」という限定表示がうれしいですね。
味噌の製造会社の表示がないのが残念ですが、ホームベージで「西尾市のはと屋」と公開されています。グッジョブ。

山下納豆(小久井農場産大豆)

家人が「美味しい」と評価。私は納豆苦手なので・・・。
なんにしても産地名がきちんと表示されていることが嬉しい。
近隣の大手スーパーでは見かけないのが残念。


煮豆(小久井農場産大豆)

大豆の味が良い。味付けも好印象。
原材料のうち、保存料と酸味料は何を使っているのかが気になる。
製造社名の表示がないのは他商品同様だが、販売者名の最後の記号「NF」で日本レトルトフーズと推定可能。

里芋(小久井農場産)
 特に栽培方法については説明表示はないため慣行栽培品と思われる。味は良い。できれば品種名の表示があると嬉しい。

石川製麺所生中華そば

 小久井農場産小麦粉使用だが、中の説明書に「有機栽培小麦粉使用」と表示されています。

小久井農場産小麦粉に「(有機JAS認証商品である)有機栽培表示可能な生産物」があるとは知りませんでした。
そうだとしたら大変、貴重な小麦粉ですね。

白ねぎ
今日は鍋にするか。

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小久井農場直売所
愛知県岡崎市岡町権現前17-1
℡0564-57-8257
営業時間 9:00~17:00
定休日 水曜日、年末年始、お盆

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