【頑張れ観光地】みたらしと言わず“みだらし”と濁る高山風。二四三屋(ふじみや)本町店,陣屋だんご店(岐阜県高山市)みたらし団子実食記
(2020年4月7日東京都緊急事態宣言前の訪問記事です)
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◇岐阜高山観光記事
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「米粉系各種を原料とし、お湯や水で溶いて蒸したものを小さく丸めて串にしたもの」に地域よって若干の形状違いと、タレの大きな違いを特徴とした焼き団子。
通常、1串に5個が基本で、これを「京風」と呼ぶ。
京風の理由は発祥が京都の下鴨神社とされ、「御手洗祭」で販売されたものとする説が有力。
よって、「みたらし団子」の漢字表記は「御手洗団子」。
関東地方では1串4個が多い。1個1文で4個だと4文銭1枚で購入できることでそうなったという説が主力。
京都以西では3個のみたらしもある。
ちなみに団子三兄弟(1999年、速水けんたろう、茂森あゆみ)が流行った後は4個の団子を3個串に変える店が続出した。
原材料の米粉は上新粉と白玉粉を混ぜて使うことが多いが、我々、素人にも簡単にできる「だんご粉」も用意されている。
粉別の特徴としては
・上新粉(うるち米)
柏餅などにつかわれる。熱湯を加えて溶く。餅のような歯ごたえになる
・白玉粉(もち米)冷たくしても固くならないのが特徴で、やわらかくつるっとしたなめらかな食感になる。
・もち粉(もち米)白玉粉よりもきめ細かい仕上がり。大福餅などに使う。
・だんご粉(うるち米ともち米ミックス)コシが強く、柔らかくなりすぎない。
団子を串に挿して焼くが、タレの違いに各地で特徴がある。
例えば、数年前にセブンイレブンで発売された「ご当地みたらし団子」などでは昆布出汁や醤油の違い、甘さの違い、タレのとろみのつけた方の違いで差異化していた。
当方に馴染みのある甘ダレたっぷりの名古屋風みたらし団子も美味しいが、全国各地で当地に馴染んだ味を楽しむのも一興。
今回は飛騨高山の人気店でそれぞれ1本づつ食して、家族で感想を話し合った。
岐阜県でも、旧美濃国はさすがに尾張との交流も深く、こってりな甘ダレ味であることに対して、旧飛騨国の高山では醤油味のあっさりタイプ。
今回、食した陣屋だんご店も二四三屋(ふじみや)のいずれも、醤油味を薄くして、原料の米粉の美味しさを引き出すように焼いている。
焼いてからの時間経過やその時の天候、気温、そして、何より実食者の嗜好や体調にも左右されるが、両方の店の団子を食して興味深かったのが、「どっちも同じ」と評した20代男性(息子)に対して、50代女性(妻)は「○○○店の方が団子がやわらかくて香ばしい」という評価。
当方(60代男性)は食べる前から「原料同じで調味料もほぼ変わらない。また、原料を作ってからの時間経過や当日の焼き手の特徴や待ち時間があるかどうかの違い(焼きたてか在庫品か)等の諸条件もあるので、団子1串食べたからといって簡単に違いなんてわかるはすがないし、その程度の実食で店を評価するなんて失礼だ」と思い込んでいるので・・・・。
あれ?
違うなあ。
団子の粉原料比率の違いなのか製造方法の違いなのかは不明だが微妙に食感か異なる。
香ばしい醤油味の違いはわからない。
団子そのものの食感と風味というか味わいが微妙に異なる。
へぇ~。と感心しながら食べさせていただいた。
昔、毎日、仕事でやっていた競合店との試食比較調査を思い出した。
結論としては
「両方とも原材料のこだわりを感じるが、団子の食感に微妙な差異がある」
「味は醤油が濃いかどうか程度で味への影響違いはあまりない」
「焼き手や繁忙・閑散によって印象が異なるのではないか」
というこで「どっちも高山味を堪能できる銘店と思うが、どちらかといえば○○○店の方が好み」。
※伏字は想像にお任せします。
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宮川の鍛冶橋にある屋台風焼き小屋の店。
3種類の醤油をブレンドして作った醤油ダレ。焼き加減がバツグン。
●二四三屋鍛冶橋店
岐阜県高山市本町3丁目1
℡0577-33-1210
8時~18時30分(冬期は~18時)
◇地図
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こちらはイートインできる店。
●二四三屋(ふじみや)本町店
岐阜県高山市本町2丁目25
℡0577-36-3345
◇地図
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高山陣屋前にある屋台風焼き小屋。
もちもちした食感と若干、醤油の付け加減が薄いように思うが、高山式を代表する店。
●陣屋だんご店
岐阜県高山市本町1丁目47
℡0577-34-9139
◇地図