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食彩品館.jp的海藻辞典。あかもく(アカモク,ぎばさ)ヒバマタ目ホンダワラ科。キバサ,ナガモ,ギンバソウ,フコイダン,ポリフェノール,フコキサンチン,褐藻類,紅藻類,緑藻類, テングサ,トサカノリ,エゴノリ,オゴノリ,フノリ,クビレズタ,ミル,アオノリ,アオサ,ヒトエグサ,ワカメ,ヒジキ,アラメ,ホンダワラ,モズク,イシモズク,クロモ,ハバノリ(ハバ),

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あかもく(アカモク)
ヒバマタ目ホンダワラ科

 つり餌として馴染みのある「ホンダワラ」の仲間で、アカモクもホンダワラ同様にブダイ(イガミ)釣りのエサとして使う地域がある。
漁期は地域によって異なり、且つ漁期が短いため天然生流通は少なく、産地で下処理した冷凍品がスーパーマーケット等で解凍・小分けされて販売。

日本海側で「キバサ(秋田)」「ナガモ(新潟)」「ギンバソウ(山形)」と呼ばれていて、ポリフェノールフコイダンフコキサンチンが豊富な健康食材として人気。

逆に太平洋側ではあまり馴染みのない海藻だったが、メカブよりもシャキシャキ感があって、フコダイキン(育毛効果)はモズクの2倍等、その栄養価により全国的に人気上昇中。

天然のあかもくはゆがいて細かく刻み、粘りがでたところでポン酢等で味付けしていただく。

↓ 収穫直後

↓ 生のあかもく

ワカメやヒシキと同じ褐藻類(かっそうるい)。

湯通しすると緑色に変化する。

今回、購入したものはすでに加工済みの解凍品なのでそのまま料理につかえるが、生のあかもくは以下のような下ごしらえが必要。

1.水洗い(3回程度)泥・砂、ゴミ等を水がきれいになるまで揉み洗い。

2.手でしごいて葉と軸をはずす
3.可食部である葉を再度洗う
4.さっと(数秒~数十秒)お湯でゆがく
5.水道水で冷やす
6.水切りして保存

 包丁で適当な大きさにたたいて食べると、粘りとシャキシャキした食感を楽しむことができる。

当然、輸入品も多く流通するが、産地にこだわる方はきちんと産地を確認してから購入することをお勧めしたい。

さて、今回の購入品は愛知県産だが、臨県三重県でも浦村周辺で優良なあかもくが漁獲されていて、ぎゅーとら等で販売されている。
後発の産地らしく、酢の物としての提案だけでなく、煮物や人気海藻のアオサと組み合わせた即食商品を提案しているのが好印象。

ところで、あかもくは食品としての有用性だけでなく、環境面でも効能がある。

それは海水の浄化作用で、赤潮の原因となるプランクトンが育つ前に、その栄養分となる窒素・リンを吸収し、プランクトンの増殖を妨げる働きがあるとか。

あかもくの浄水能力は約1k㎡で約5万人分の下水処理場の窒素除去率があると言われている。

大事にしたい海藻ですね。

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主たる食用海藻類

紅藻類(こうそうるい)

テングサ(天草)
 紅藻類テングサ科テングサ。
 赤紫色だが、天日乾燥を繰り返し白色になる。
 寒天やところ天の原料。
 菌類や細胞などを培養培地(寒天培地)としても利用。
 大凝菜卅、てぐさ、

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トサカノリ
 スギノリ目ミリン科トサカノリ。
 刺身のつま、海藻サラダ。

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エゴノリ
 イギス科エゴノリ属エゴノリ
 おきゅうと、えごねりの原料。
 主産地は青森県。

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オゴノリ
 オゴノリ科オゴノリ属オゴノリ
 刺身のツマ、寒天原料。
 石灰処理したものをいただく

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フノリ(布海苔)
 フノリ科フノリ属。
 マフノリ、フクロフノリを食用とする。
 寒い時のものほど風味が良い。
 天日乾燥され出荷。刺身のつまや味噌汁の具、酢の物、蕎麦のつなぎ(へぎそば)に使われる。

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緑藻類(りょくそうるい)

クビレズタ(旧クビレヅタ)
 イワズタ属クビレズタ
 小枝が緑色のぶどうのように見える。
 グリーンキャビア、海ブドウ。
 直立する茎と小枝の間がくびれている。

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ミル(海松)
 ミル属ミル。
 万葉集にも登場する歴史の古い食用海藻。
 ハワイでは“リム”でサラダに使われる。
 韓国ではキムチ材料に使われる

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アオノリ(青海苔)
 ヒトエグサ、アナアオサ、スジアオノリ等の総称
 佃煮、乾燥粉末で流通。


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アオサ
 アオサ目アオサ科アオサ属。
 細胞の層が2層でヒトエグサとは異なる。2層であめため、1層のヒトエグサよりも食感が劣る
 海水中の炭素や窒素、リン、栄養塩などを効率よく吸収するため、海水の浄化に寄与するも、大量繁殖すると緑潮(グリーンタイド)となり、悪臭を発する。


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ヒトエグサ
 ヒトエグサ属ヒトエグサ
 アーサ(沖縄)、あおさ(三重県志摩)
 ヒトエグサはぬるぬるとした手触り
 長さ4~10cm
 海苔の佃煮、乾燥粉末

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褐藻類(かっそうるい)

ワカメ(若布)
 チガイソ科ワカメ属ワカメ。
 生鮮、乾燥品、塩蔵品で流通。
 縄文時代より食用とされてきた。
 生鮮では褐色だが湯通しにより緑色に。
 メカブはワカメの付着器の上にある、葉状部の中で厚く折り重なってひだ状になった部分。

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ヒジキ
 ホンダワラ科ホンダワラ属ヒジキ。
 元はヒジキ属だったが、2001年よりホンダワラ属に。
 ボイル後に乾燥して流通。
 9月15日はヒジキの日。
 食用の天然産は少なく、食用流通の90%が輸入品。

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アラメ
 レッソニア科アラメ属アラメ。
 カジメとも。
 ワカメ(若布)に対して肉厚で荒い形状により“アラメ”。
 漁獲直後はエグミを感じるが、乾燥して佃煮等に加工。


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ホンダワラ
(神馬藻,馬尾藻名乗り,なのりそ,莫告喪)
 ホンダワラ科ホンダワラ属ホンダワラ。
 成熟前の若いものを採取して天日乾燥。
 イガミ・ブダイ釣りのエサとしても利用。


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モズク
 ナガマツモ目モズク科モズク。
 塩蔵流通。
 酢の物と汁の実。
 熱湯に通すと緑色に。
 国内流通の90%はモズク科ではなく、ナガマツモ科のオキナワモズクとイシモズクであると言われている。

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イシモズク
 ナガマツモ科イシモズク属。
 塩蔵保管。三杯酢で食べる。
 伊根町の岩もずくの佃煮

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クロモ
 ナガマツモ科クロモ属クロモ。
 石川県産が流通。岩手県も産地。
 塩蔵保管。三杯酢で食べる。
 ぬるぬるでネバリあり。

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ハバノリ(ハバ)
 カヤモノリ科セイヨウハバノリ属ハバノリ。
 乾燥保管し、軽くあぶって振りかけ、佃煮、天竺煮

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◇関連記事
2020/05/25あかもく,他海藻類について

2016/07/25北海道産の昆布について

昆布

 

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