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黒米せんべいと藤川特産むらさき麦「私が作ったお米のせんべいです」シリース。「その他いろいろ思案中」らしい。黒米,赤米,緑米,香米,岡崎藤川産むらさき麦,紫大麦,大公館(だいこうかん),六条大麦,五万石ふじ酵母,むらさき麦酒,HYAPPA BREWS,ヒャッパブリュース,

 安城市の直売所で購入した古代米の黒米を使用したポン煎餅

岡崎市で作られている。
原料は古代米(愛知県産)となっているが、その他、藤川特産のむらさき麦を使った商品もある。

ポン煎餅
古代米(愛知県産)
トレハロース、塩

「金の胚芽」「玄米」等もあり、POP表示が面白い。

「藤川特産のむらさき麦で懐かしい味、新しい食べ方で作ってみました」

・ぽん煎餅、くずゆ粥、麦ういろう、こうせんくず湯、こうせんジュレ、こうせんわらび餅、むぎこがし、こうせんげんこつ。

その他いろいろ思案中

 いろいろと思案していただき、ヒット商品の開発を祈念いたします。

 さて、今回のテーマは「古代米」と「藤川特産むらさき麦

 まずは「古代米」のこと。

古代から栽培している品種だったり、古代の野生種の改良版だったりするが、多くは黒米(紫黒米)、赤米、香り米等の色付きや香り付き米を指して「古代米」と称することが多い。
弥生時代の稲作品種と同じではないと思っておいた方が良い。

正式な「古代米」は遺跡の発掘で出士した籾・炭化米・籾のことを言う。

代表品種としては以下のようなものがあるが、直売所で品種名を表示して販売されることは少ない。
モチ米系とうるち米系があり、モチ米系の方が味は良い傾向にある。

黒米系,
・紫黒苑(しこくえん)
 比較的初心者向けで学校の体験農業で選択されることが多い品種。極晩成のもち米。
・黒田苑(くろだえん)
 晩成種だが、紫黒苑よりはやや早め。稲のみかけはほぼコシヒカリ。栽培は紫黒苑よりも難しい。
・おくのむらさき
 モミ色黄白。早生の紫黒米のウルチ米。
・朝紫(あさむらさき)
 モミ色は黄白。早生の種。モチ米系。
・さよむらさき
 モミ色は黄白。晩生系。モチ米系。

赤米系
・紅吉兆(べにきっきょう)
 玄米色とノゲ色のいずれも赤色で見栄えが良い。
・ベニアカネ
 早生種なので寒冷地向け。モミの色は白系。もち米。
・紅朱雀(べにすざく)
 モミ色が黒系。晩生種のうるち米。
・神丹穂(かんにほ)
 モミ色は赤褐色。ドライフラワー用。うるち米。
・ベニロマン
 モミ色は黄白。うるち米。
・夕やけもち
 モミ色は淡紫。モチ米。寒冷地栽培可能
・紅染めもち
 モミ色は黄白。モチ米。紫色の芒。

緑米系
・緑万葉(みとせりまんよう)
 モミの色が黒色。もち米の晩成種。しめ縄等の鑑賞用として使われることが多い。
・アクネモチ系
 モミの色は少々薄い黒色。早生品種のねち米。
・みどり糯
 モミ色は黒褐色。モチ米系で食味良好。

香り米系
・ヒエリ
 モミ色は黄白。高知の在来系より選抜育成されたウルチ米。

 この他、稲の色分けによる田圃アートに使われる品種(黒、赤、緑、黄色)もあったりする。

↓ SIPY (シピィ,福井県)で見た古代稲のドライフラワー

↓ 道の駅花の窟お鯛茶屋の古代米の花

↓ 花の窟お鯛茶屋の古代米イザナミ米の菓子
2017/01/17 道の駅花窟お鯛茶屋

 

↓ 古代米御膳,

2018/03/06明日香の夢市(奈良県明日香村)

↓ その他、購入した古代米商品(一部)

 

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 続いて「岡崎藤川産むらさき麦」について。

東海道五十三次の宿場町(37番目)である藤川宿周辺で育てられていたという「むらさき麦」。

東海道名所図会では「藤川、この辺に紫麦を作る。これを高野麦という」紹介があり、松尾芭蕉も「こも三河 むらさき麦の かきつばた」と当地で詠んでいることから、江戸時代には多くみられていたと思われる。

むらさき色の麦「紺屋麦(高野麦)」はかっては食用だったが、近年はオオムギの鑑賞用品種として栽培されていて、茎や穂の部分が紫色をした麦ながら、粒が小さく味は良くない品種でした。

 このむらさき麦を岡崎市藤川地区で復活させようというのが「むらさき麦プロジェクト」。

道の駅 藤川宿のオープン時に大々的に取り上げられ地域振興品としていろいろな商品やメニュー開発が行われています。

2012/12/08道の駅藤川宿(岡崎市)訪問記

当方の知っている栽培地は脇本陣跡(藤川宿資料館)の裏手だか、その他藤川地区で栽培されている。

標準和名は「紫大麦」で、栽培品種は「大公館(だいこうかん)」「六条大麦

前述の「むらさき麦プロジェクト」から派生して新規に開発した地ビールに「むらさき麦酒」がある。
岡崎公園の「五万石ふじ」から分離した酵母を使用して、麦芽に藤川産「むらさき麦」を使用したクラフトビール。
花酵母を利用した地ビールは全国初の取り組みとして注目されました。
発売は2018/5/12「藤川宿第15回むらさき麦まつり」にて。
 むらさき麦酒

あいち産業科学技術総合センター食品工業技術センター(名古屋市)で、岡崎公園の五万石ふじの花から、清酒製造が可能な4株の酵母の分離に2015年成功。

↓ 五万石ふじ 2015/05/03撮影

PROGRESSIVE PARTNERSHIPS(プログレッシブパートナーシップス,岡崎市,)ブランド名「HYAPPA BREWS(ヒャッパブリュース)」は藤川地区で2015年より一般の方々が参加する「麦からつくるクラフトビール」というテーマのプロジェクトを手掛けていて、2016年にむらさき麦の麦芽の開発に成功。
この二つの組織と藤川まちづくり協議会の取り組みにより、発売されたビールが「むらさき麦酒」。
~爽やかな香りや酸味(酵母由来)と豊かな味わいとコク(麦芽由来)の調和~がウリらしいが、確かに爽やかで美味。

 HYAPPA BREWS
 (ヒャッパブリュース)2017/06/03購入

2017/06/22HyappaBrews(ひゃっぱ西浦)記事

 

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・2017年5月27日グリーンセンター安城北部
ファーマーズマーケットでんまぁと安城北部
愛知県安城市東栄町4-5-15
℡0566-96-1051
営業時間 9:00~18:00
定休日
  毎月第3月曜日
  (祝日の場合はその翌日)
取扱品目
 産直野菜、果物、花、観葉植物、食料品等
 ※コメ米コーナー設置店
改装期間
2016/08/29~2017/5/26
改装開店日 2017年5月27日
紹介記事  2016/08/26(part1記事8/26)
改装中訪問日2016/09/04(part1記事に追記
改装中訪問日2017/03/14(part1記事に追記)
開店後訪問日2017/05/29(訪問記事6/13)

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