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サッポロ 北海道 奇跡の麦 きたのほし(札育2号)。LOX-1(脂質酸化酵素)フリー大麦×りょうふう=きたのほし。旨さ長持ち麦芽。限定醸造。協働契約栽培。

サッポロ 北海道 奇跡の麦 きたのほし

発売日 2020/05/12
原材料名 麦芽(国内製造、外国製造)、ホップ

サッポロビールの研究者が開発し、2016年に品種登録した北海道産大麦の「きたのほし」を麦芽原料として醸造したビール。

面白いのは原料原産地が日本、ドイツ、フランス、デンマーク、カナダ、オーストラリアなどと表記されていること。
これは原材料の麦芽に使われている北海道産大麦「きたのほし」の麦芽が50%で、それ以外の麦芽は上記のような国々で生産されたものであるからというのが理由。

 また、「奇跡」と銘打つのは約1万種の大麦の中から、ビールの香味劣化の要因となるLOX-1(脂質酸化酵素)を持たない大麦を発見することができたからといのが理由らしい。
その大麦と北海道産の大麦「りょうふう」を交配してできたのが「きたのほし」。
旨さ長持ち麦芽」というキャッチフレーズに相応しいのかどうかはともかく、日持ちの良いビール製造はビール会社にとって長年の課題であり、これの解決の可能性をこの「きたのほし」に期待しているようです。

ビールの品質の安定性には「混濁安定性」「微生物安定性」「香味安定性」の3つがあり、そのうち、「混濁」と「微生物」に関しては技術的な課題は解決済みで、残された「香味安定性」のみが技術的に難しく、瓶詰後1~3ケ月で劣化臭が発生するのが悩みの種でした。

この解決をビール醸造技術だけでなく、大麦の品種改良によって解決しようとしたのが「きたのほし」という大麦。
サッポロビールはよほどこの「きたのほし」が気に入ったのか、2019年から北海道産大麦の品種を約30年ぶりに切り替えるという決断をしました。
今ではサッポロ黒ビールに北米産のLOX-1(脂質酸化酵素)フリーの麦芽を使用してきたが、今後は国産のLOX-1(脂質酸化酵素)フリー麦芽を主力商品にも使う予定。

 実際に飲んでみた感想はというと、味はイマイチ感がある。何か物足りない。
一言でいえばクセがなく個性にも乏しいといったところだろうか。

 製造は2020年4月で販売開始は5月。そして実飲は7月末。製造から3ケ月以上経過しているものの、劣化臭的なものは感じられないが、ハッキリ言って特に美味しいとは感じない。
「きたのほし」は香味安定性はあるものの、麦芽・ホップ100%ビールとしての美味しさという点ではどうなんだろうか。

 ちなみにこのビールそのものの製造は北海道ではないらしい。

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