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コリンキーカボチャ生食できるカボチャ。加賀野菜「打木赤皮甘栗かぼちゃ」「奥会津金山赤カボチャ」

 果肉に水分が多く柔らかい。

薄くスライスしてサラダや浅漬けで食す。

生食できるのは若採りするためで、且つ皮ごと食べることができる。

色は黄色で、若採りせずに完熟させるとオレンジ色に。

通常のカボチャ同様、炒め物やテンプラでもOK。

在来系には少ない形状と食べ方と思っていたが、作出は「B625(オーストラリア)」と在来系「打木赤皮栗」の交雑というから、まったくの外来種でもない。

 成熟日数は開花後10日から15日で、通常のカボチャの開花後50日と比較すると短い。
基本、他のカボチャ同様に放任栽培だが、つるが交差しないように誘引することと、若採りということで通常のカボチャの栽培期間よりも栽培期間が短く、よって、農薬の使用については残留しないように配慮する必要があると開発したサカタノタネ社がアドバイス。

 ところで、この「コリンキー」。
当方が興味を持ったのは若採りして生食というカボチャらしくない品種ということだが、もうひとつ注目したのは交配した「打木赤皮栗」という品種。

加賀野菜として有名な「打木赤皮甘栗かぼちゃ」。

形が「円錐栗型」で、もともとは福島県の在来種「奥会津金山赤カボチャ」。

打木赤皮甘栗かぼちゃは歴史としては新しく、戦後に金沢市を中心に栽培が広まった経緯がある。
鮮やかな色を持つということで重宝されていたが、他の在来系カボチャ品種同様に西洋カボチャの「えびすカボチャ」の人気に負けて衰退。
その負けた「打木赤皮甘栗かぼちゃ」は西洋カボチャ系統というから面白い。

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