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「奥三河茄子」という品名で販売されていたナスが抜群に美味しい。それとは別に信州の伝統野菜「ていざなす」と一代交配種「大トロナス」

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 奥三河という名称がつけられているため、おそらく天狗ナスの系統か?。

天狗ナスのように、特に大きいサイズ(通常のナスの4〜5倍,400〜600g以上)でもなく、特徴的な鼻の突起のようなものも見当たらない。

もっとも、天狗ナスといえ、愛知県設楽町津具地区周辺で栽培される在来種は天狗の鼻のような突起物が出ることがあるものの(約1~5%程度)、それ以外の栽培地では見ることはまずない。

 2007年に愛知の伝統野菜に認定されている「奥三河天狗茄子」は大きさだけでなく、そのような特殊形状を出るのが特徴で、且つ、味が良いのがプロの料理家に好評でクチコミで話題となり、人気品種に。

皮が薄く、身がトロリとなり、どのように調理しても美味しい。

最近は「大トロなす」という名称で一代交配のタネもアタリヤ農園から販売されている話は過去記事でも紹介済み。
       ↓ オオトロなす↓   ↓白ナス

そちらは皮がしっかりとしていて作りやすいというのが特徴。
よって、今回、購入した「奥三河ナス」とは系統が違うと思う。

 続いて、以前の天龍村や飯田市の記事で少し紹介したが、「ていざなす」のこともあらためて取り上げたい。
いわゆる三遠南信地域(紹介記事はこちら)には大茄子品種がいくつかあり、食彩品館.jpでも度々紹介しているが、共通しているのは大きなサイズだけでなく「皮が薄く身が柔らかい」。

輸送による劣化も早く、市場流通に乗りにくいことにより、長く自家消費野菜として利用されてきた。
また、水分が多いということで、山仕事や畑仕事に水分補給用として持って行ったということからも、山間部の茄子という印象が強い。

ていざなす」は長野県最南端の天龍村の在来種で「信州の伝統野菜」認定。

出荷先としては豊洲市場等の都会の消費地市場へも出しているが70%は県内向け出荷。
もともとの名称は「たいざわなす」。明治20年頃に東京から種を取り寄せて天龍村で栽培を最初に始めた「田井澤」さんにちなむ。それが変化して「ていざなす」となったという。

山深い山村という事情もあり、その後130年間、他品種との交配もなく、在来種として天龍村各農家に受け継がれてきた。
それを一つの系統にして「天龍村ていざなす生産者組合」を結成して栽培を続けてこられた。

 同村の生産者グループ(18名)は規格統一を大事にしている。

・重量は450~650g
・外観は外皮の色が鮮明で光沢がある
・形状は曲がりが20ミリ以内
という基準を持っていて、それに満たないナスには「ていざなす」という名称では販売できないという。
実際に天龍村の温浴施設の直売所で見た時にも、大きなものにしか「ていざなす」と表示されていなかった。
↓ (左) ていざなす     (右)規格外

今年も7月4日から出荷開始されたが、10月末頃までに約2万本の出荷を見込む。

 旅をする目的の一つである「現地で現物を確認し、周りの景色や空気、そして水を一緒に味わう」を堪能させていただきました。

 自宅に戻って資料を整理していたら、以前も「ていざなす」を購入して実食していたことを知る。人の記憶は当てにならない。
初めて見たと思って感動したのに。

↓ 南信州~奥三河の大型ナス


↓ ていざなす と ジャム

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