食彩品館.jp

「この植物が食用だと判断した理由の開示」を望む。自分では採らないが、時折、旅先の直売所等で販売されている山採りきのこの安全性について。自己防衛のための覚書。食用キノコと毒キノコのよく似たタイプの注意点。山菜アドバイザーとは。

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 自然界にはいろいろなリスクがあるが、やっかいなのが自然毒

特に野生植物は見分けがつきにくい。

秋になるとキノコによる食中毒事故がネットニュースで度々紹介される。

 秋の山採りキノコは美味で貴重だが、食用であっても食べすぎたり、食べ方を間違えると毒になったりする。
そのため、農林水産省や厚生労働省ではいろいろな情報提供をしてくれているが、今回のテーマである「毒きのこ」について覚書として記録しておくことに。

尚、食彩品館.jp内記事はすべて自分の行動等の覚書として記録しているものなので、私のような素人レベルの雑文を信用せずに、自身できちんと調査されることをお願いしたいと思います。
また、いつものように間違っていても特に教えてくれなくても結構ですが、自然毒は人の生死にも影響する恐れもあるため、今回の記事については「間違っていたら教えてね」ということで(#^^#)。

 まず、きのこの食用・不食について分類すると、下記の通り。

1. 食用
2.   多量摂取不可
3. 生食はできない(加熱・アク抜き・塩蔵等により可食)
4. 食用には適さない(毒キノコ)
5. 触ることさえできない猛毒キノコ。

 キノコ類の一部には細胞を破壊する毒、神経に作用する毒、胃腸を刺激する毒などが含まれているものがあります。
キノコに限らず、植物は成長過程で形状が変化して、かなりの経験がないと食用・不食の品種区別がつかないものもある。
逆に経験に頼りすぎると、思い込みや個体の微妙な違いを見落とすこともあるかもしれない。
また、迷信の類もあったりして誤解している場合も多いという。

例)ナスと一緒に煮ると毒消し。傘の下の柄が縦に割けるキノコは食べられる等々。
↑ 注意。これは間違いです

 人のすることなので間違いはあります。当然、キノコ等の有毒植物についてもそうなんですが、それを消費者が食用とするまでに、ポカヨケ(バカ除け)的な仕組みが不足しているように思う。

 ひとつの対策として提案したいのが、「この植物が食用だと判断した理由の開示」。

 たとえば、ツキヨタケ(毒)とムキタケ(食)。
・ツキヨタケの石づきを縦に裂くと、黒紫色のシミがある。ムキタケはない
・ツキヨタケは傘の表面の皮はむきにくいが、ムキタケはむきやすい

クサウラベニタケ(毒)とウラベニホテイシメジ(食)の場合は
・クサウラベニタケはウラベニホテイシメジと比べて、柄は中空で柔らかい感じがする。
・ウラベニホテイシメジは傘に指で押したようなくぼみが見られるものが多いが、クサウラベニタケはこれがない。
・毒のクサウラベニタケには苦みはないが、食用のウラベニホテイシメジは苦味(特に柄)がある。毒の方に苦みがないので注意が必要である。

これらは山形県衛生研究所が紹介している事例だが、写真付きで説明されても素人には良くわからない。
視覚的にも感覚的にも他人に違いを表現するのは難しい。

それでも、売場で採取者(出荷者)が「私はこういった理由でこのキノコが食用だと判断した」と開示していてくれれば、それを読んだ販売者や購入者が「私はそう思わない」と反論することができる。

是非ともお願いしたい。
というのも、当方、こういった野生の植物やキノコが大好物でして(#^.^#)。

↓ 直売所で販売され、購入した天然きのこ

 農林水産省では「生産者、販売者の皆様へ」と題して、以下の注意点を紹介している。

農産物直売所を運営、管理している皆様

・農産物を販売する前には、直売所に持ち込まれた野菜、山菜等に、食用不可の植物(観賞用植物や雑草)の混入や有毒植物との取り違えがないことを現品で確認すること。

食用と確実に判断できない植物については、野菜、山菜等として販売しないこと。

・都道府県衛生部局や山菜アドバイザー等の専門家の助力を得つつ、有毒植物に関する知見の収集を行い、農産物直売所の従業員や出荷者に対し、食用の野菜、山菜等と誤認しやすい有毒植物やその混入防止策に関する講習や情報提供を行うこと。

農産物直売所に野菜、山菜等を出荷している農家の皆様

食用と確実に判断できない植物については、採取したり、農産物直売所に出荷したりしないこと。

・野菜、山菜等を出荷する前には、食用不可の植物が混入していないか確認すること。

・野菜や山菜を栽培する場合は、食用種であることが確実な種苗を用いること。

・農地やその近辺には、食用植物と誤認しやすい有毒植物を植えないこと。

この中で気になったのが「山菜アドバイザー」。
なんですかそれ?ということで調べてみた。

日本特用林産振興会

山菜アドバイザー
山菜等に関心のある人々に対し、山菜等に関する知識を付与し、森林・自然と山菜等のかかわりや後世に伝え、残すべき健康に良い食材、食品としての利用などについて指導・助言を行う専門家。
山菜アドバイザー研修・登録委員会により研修生として選考された後、養成研修を受講し、『山菜アドバイザー』として登録する。

 まず、「山菜について一定の知識があると認められ、その所属の長、又は山菜等同好会会長等の推薦を受けた者で山菜に関する所感文を提出できる者」という応募条件がある。
そして、推薦され、あるいは所感文を提出した者の中から「山菜アドバイザー」研修・登録委員会が所感文等の審査を行い、概ね15名の研修生を決定する。
選ばれた研修生は茨城県つくば市の研修センターで5日間程度で講義及び実習(野外を含む)を行う。
受講料は2万円。
研修が無事、終了したら研修生は、研修修了時に「山菜アドバイザー」登録申請書を提出する。
「山菜アドバイザー」登録者名簿への掲載について、研修・登録委員会に諮問、決定する。
そうしてようやく「山菜アドバイザー登録証」が交付される。
最後に「山菜アドバイザー」登録者名簿を作成し、本会に備え付ける。また、同名簿を林野庁、都道府県担当部局等に送付する。
登録料は5千円。
という手順により、「山菜アドバイザー」として活動可能となります。

 現在(2020/10/08)、「山菜アドバイザー」として登録されている方々は87名で、残念ながら、私の住んでいる愛知県にはいらっしゃいません。
ただし、相談窓口として日本特用林産振興会:電話 03-3293-1197 FAX 03-3293-1195が紹介されています。

 このキノコには毒があるのかどうか心配だという方は一度、相談するのも一手かと。

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参考サイト

農林水産省

食品安全:特用林産物(きのこ、たけのこ、山菜など)

知らない野草、山菜は採らない、食べない

 
スギヒラタケは食べないで
 
林野庁

毒きのこに注意(林野庁)

 
厚生労働省

自然毒のリスクプロファイル

毒キノコによる食中毒に注意しましょう (厚生労働省)

有毒植物による食中毒に注意しましょう(厚生労働省)

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食彩品館.jp キノコについての記事

2020/10/12食用キノコと毒キノコ

2020/07/17黄金タモギ茸(愛知県産)

2017/05/31香茸(こうたけ)とジビエ

2016/11/10ロージ、いくち、岩茸、ごんすけ,

2012/11/16 クリタケ,ヒラタケ購入(岐阜県飛騨市)

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