観光バスの感染防止対策。そして「北の森ガーデン(北海道上川町)」。動画紹介あり。「おもしろうてやがて悲しき蝦夷羆(エゾヒグマ)」。イトウ,目の黒いふくろう,チセ,
↓ 動画の題名は「おもしろうてやがて悲しき蝦夷羆(エゾヒグマ)」。
芭蕉の鵜飼の句のパクリだが、“熊”は冬の季語だ(^ー^)。
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※GO-TOトラベル事業利用旅行ながら、滞在当時の感染者数は
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新千歳空港から当日、宿泊予定の層雲峡までバス移動。
Go toが始まって最初の客を案内するという添乗員・ガイド・運転士。
観光客がいない間、添乗員さんは春から食品工場でアルバイトして、ガイドさんは自宅待機で自宅菜園で農業に勤しんでいたとか。
久々の観光業務ができることを大変、喜んでいるのがよくわかる。
ただし、感染を防止するためにいろいろと工夫。
例えば、座席の前後には飛沫感染防止のためのボードが座席の上に設置してある。

最初の乗車時に添乗員さんが客の熱を非接触型体温計で計測する。
客が乗車時・再乗車時には毎回、一人一人アルコールを運転士が手に噴霧してくれる。
車内ではマスク着用で、飲食禁止。ただし、水分補給のための飲み物はOK。
それでも、誰がが健康保菌者であれば感染リスクは高くなるかもしれない。
貸切バス旅行連絡会では「貸切バスにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン(第二版)」をリリースしている。
おそらく、私たちが観光している間にも車内の消毒もされていることでしょう。
私たちも車内から出て観光施設に入る時、出る時にはもちろん手洗いやアルコール消毒をしているが、車内ではマスクをN95タイプのマスクに変え、フェースシールドをつけていた。
座席周りのアルコール消毒もこまめにしていた。
N95マスクとフェースシールド姿を見て「大げさな」と思った同行者もいたかもしれないが、普段、公共交通機関を使うことがほとんどないので、観光バスに乗車するのはかなり緊張する。
また、自分たちは結構、神経質な客だということを周囲にアピールする目的もある。
今回は衛生的に違和感のある同行客はいなかったが、それでも結構なボリュームで車内で会話している客もいたため、ガッチリガード姿でそういった客の会話ボリュームを下げてもらいたいという思いもあった。
じゃあ観光なんかするな・行くなと言われそうだが、それでも観光したいという思いの方が強いのでいたしかたない。
観光というよりも風景画像、特に今回は大雪山の紅葉撮影が目当てで、この時期(9月末)じゃないといけないという理由があった。
さて、そういった受け入れ側も観光客もピリビリムードの中、「旭川ラーメン村」から「き花の杜」を経由して、上川町の「北の森ガーデン」に到着。
旭川市内から約1時間。ここから層雲峡までは30分程度。新千歳空港からならば3時間少々でしょうか。
↓ 当日の移動ルート

北の森ガーデンにはレストラン(団体営業終了)、お土産店、アイスパビリオン、ドッグラン(夏季のみ)等が設置されている。
(施設詳細はこの記事下部で紹介)
今回は当施設内にある熊牧場がツアーコースに入っている。
熊牧場といっても放牧されている熊を見るのではなく、旭山動物園のような「行動展示」(動物の生態やそれに伴う能力を自然に誘発させて観賞者に見せるように工夫した展示)でもなく、生きた動物の身体的特徴を見せるだけの展示である「形態展示」というわけでもない。
人気アトラクションとしてはエサやりで、クッキー(200円)やリンゴ(300円)、フルーツセット(600円)を客が購入し、熊に与えるというか熊舎に投げ入れる。

それを熊がキャッチするわけだが、キャッチする熊が取る「チョーダイ」ポーズがかわわいと評判なのが当施設のウリひとつ。


熊は教えられたわけではなく、他の先輩熊の様子を見たりして技を覚えたという。
手を広げたり、手を合わせてお願いポーズをしたり、足を持ってv字開脚をしてみたりと、いろいろなポーズで客にエサをねだる。
はっきり言って、これは楽しい。
楽しいが、望遠レンズで写真を撮っていてふと気づいた。
熊の目がトローンとしていて覇気もなく、どこか悲しげに見える。
とりあえず、画像と動画をご覧いただきたい。
どことなく悲しそうに見えるのは熊が望んでこの地にいるわけではなさそうであることと、他のクマ牧場同様にいろいろと飼育環境に注文がありそうな様子が見えたから。
そう、見る側の意識の問題です。
当園にいるのは「エゾヒグマ(蝦夷羆)」。
ヒグマはヨーロッパからアジアにかけてのユーラシア大陸と北アメリカ大陸に幅広く生息していて、そのうち、北海道に生息するヒグマを亜種として「エゾヒグマ」としていることが多い。
ヒグマの他の仲間としては当牧場でも飼育されている「コディアックヒグマ」や映画でも有名な「ハイイログマ(グリズリー)」もいる。
ご存知のように日本にはヒグマとツキノワグマがいて、時折、里に現れては人間を困らせている。
そういった熊は駆除されるか、捕獲されることになるが、そのまま森には返せないケースもでてくる。
理由は「適正な個体数管理」だったり、その他いろいろあるだろうが、そういた熊を引き取ったりして観光用に作られた施設が日本には7つほど.ある。(2020年現在)
1958年に最初のクマ牧場が北海道、登別で開園し、その後、ヒグマを飼育する昭和新山熊牧場(1969年,北海道有珠郡壮瞥町)、当、北の森ガーデン、ベア・マウンテン(2006年)が開設。
ツキノワグマを飼育する農場としては北秋田市阿仁マタギの里熊牧場(1990年)、奥飛騨クマ牧場。そして阿蘇カドリー・ドミニオン(1973年)がある。
これらのクマ牧場はWSPA世界動物保護協会その他の団体から避難を受けたり、それを改善するする取り組みをされていたりと、いろいろとご苦労があるようですが、当方のような一般観光客にとっては楽しく過ごせる施設だったりするわけだが、とりあえず、いろいろな意見があることを記録しておきたい。
まず、熊を飼育する施設として前述のWSPA等からの指摘を箇条書きにすると以下の通り。
・日光と雨をよけるシェルター設置。
・コンクリートの床では動物は本来の行動を発露させることができず、健康にも障害をきたしまた衛生上の問題も引き起こされる。
・来場者の視線や他のクマとの衝突から身を遠ざける機会をクマに与えている
・クマ由来の製品を販売しない。
・ 施設に動物の福祉を考慮した環境的配慮をすること。
・ 囲いの中で雄と雌を一緒にしない。
・ 怪我の治療や獣医による介護がなされている。
・ 来園客を楽しませるために子グマを「ふれあい」に使らない。
・ 娯楽のためのサーカス芸をさせない。
・ クマの習性、生態や保全など一般への教育資料を紹介する。
・ 雄と雌を隔離し、自由に繁殖させない。
・ クマに適切な食事を与えている。
・ 新鮮な水をいつでも十分に利用できている。
・ クマに芸を仕込んだり、芸をさせたりしない。
・ 来園者にクマに食べ物を与えさせない。
そんなご意見もあるが、当方は一般観光客なので目の前の非日常の景色を楽しむことに。
エゾヒグマの隣の檻に移動。
大きなコディアックヒグマ(アラスカ)の3姉妹がお出迎え。大型なコディアックヒグマの雄は体重600kg立ち上がると3m程にもなるものもあるらしい。

エゾヒグマは雄で最大でも500kgで、大抵は200kgから300kgという。
雌の平均体重は登別クマ牧場の70年代から80年代にかけての古いデータだが、62頭の平均体重は163kg(最小129kg、最大221kg)
ただし、近年、大型化傾向にあり、特に旭川以北と知床半島に大きな個体が増えている。
ということで、「おもしろうてやがて悲しき蝦夷羆(エゾヒグマ)」。
この後、施設内にあるアイヌ民族の伝統住宅「チセ」を見学。
上川アイヌ協会が建設したということで、かなり本格的な伝統建築物で、これは必見の施設です。

北の森ガーデンには上川アイヌ協会の伊澤修一氏の木彫り製品を販売するコーナーもあり、当日は氏もいらっしゃいました。
↓ 手前に写っている人は一般客です

氏の作るふくろうの木彫りを見ると眼が黒い。これは珍しいというか、氏のふくろう作品の特徴でもあります。
旅は始まったばかりということで作品を購入しなかったのが心残り。
売店では層雲峡のマグネットと、幻の魚「イトウ」のマグネットを購入。

日本最大の淡水魚で1m~2mまで成長する。もっとも1mまで成長するには10年ほどかかる。
知ったのはご存知「釣りキチ三平」(#^^#)。
北海道の朱鞠内湖や猿払川では釣ることも可能ということだが、絶滅危惧種なのでキャッチ&リリースが基本。
私は愛知県の碧南海浜水族館で見たことがあります。
↓ イトウ(碧南海浜水族館)

◇資料


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◎北の森ガーデン
北海道上川郡上川町栄町40番地
施設パンフ
・営業時間
08:30 ― 17:00
◇施設
□アイスパビリオン
・氷の鍾乳洞や大氷柱群
・入場料金
大人(中学生以上)1,080円
子供(小学生)650円
幼児(3歳以上)200円
□熊牧場
・入場料金無料
・餌 各種:200円~
・営業時間
夏季4月28日~10月7日
09:00 ― 17:00
冬季10月8日~4月27日
09:00 ― 15:00
□夏季限定「ドッグラン」
・無料
・大型バス1台分程度の広さ。水道あり
□革HABU
・ハンドメイドレザー
・natural hands,ナチュラルハンズ,
・営業時間 夏季限定
09:00 ― 17:00
□遊具5種
・すべり台・山のぼり・ブランコ・平均台
□北の森ガーデンレストラン
・1F レストラン 100席
・営業時間 短縮中08:30~16:00
・団体様食事提供は2020/10/31終了
・ソフトクリーム館
石屋製菓の白い恋人ソフトクリ-ム
・そば屋
営業時間 8:30~16:00

◇地図
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◇日本一早い紅葉を巡る錦秋の大雪山紅葉3日間
▫初日
・日本最北端のサービスエリア。砂川SA
・あさひかわラーメン村天金正油
・スーパーアークス ウエスタン北彩都(旭川市)訪問記
・北の森ガーデン熊牧場(上川町)
・朝陽リゾートホテルの温泉(上川町)
・セブンイレブン上川層雲峡店(上川町)訪問記
・セイコーマート層雲峡店(上川町)訪問記
・層雲峡 朝陽亭の食事(上川町)
・層雲峡 朝陽亭の温泉(上川町)
▫2日目
・大雪山黒岳の紅葉。ロープウェイ
・銀河・流星の滝。層雲峡の紅葉景色
・三国峠の景色(道内国道最高地点)
・然別湖の紅葉(然別湖遊覧船乗船)
・然別湖温泉 ホテル風水。オショロコマランチ
・狩勝峠の景色。冬の峠越えの思い出
・富良野チーズ工房と富良野の思い出
・美瑛白髭の滝
・美瑛白金温泉入浴記
・美瑛白金温泉の食事
▫3日目
・美瑛,白金の青い池
・大雪山旭岳の紅葉とミニハイク
・四季彩の丘で食事と観光の丘
・フラワーランドかみふらの
・ファーム富田となかふらのの思い出
・道の駅自然体感しむかっぷ(占冠村)
・島の人新千歳空港。礼文島秋鮭筋子
・味処 きくよ食堂 新千歳空港店
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◆北海道礼文島と利尻島に各一泊する旅2016年6月~7月記事
・その1 念願の食品館あいざわさん訪問記2016/06/08
・その2 セイコーマート利尻店・稚内駅前店訪問記2016/06/09
・その3宗谷岬からサハリン,間宮林蔵,最北端2016/06/10
・その4ゲストハウス アルメリア(稚内市)宗谷黒牛ハンバーグ2016/06/13
・その5礼文島観光。ホテル周辺と北限の夕陽2016/06/15
・その6礼文島プチホテルコリンシアンの夕食と朝食2016/06/17
・その7礼文島久種湖散策(クロユリ、他)2016/06/20
・その8礼文島ストコン岬(チシマフウロ、利尻昆布ソフト他)6/21
・その9レブンアツモリソウ群生地(礼文島)6/22
・その10礼文島スカイ岬(イワベンケイ雌,ネムロシオガマ)6/23
・その11礼文島桃台・猫台,金環日食観測記念碑6/27
・その12海鮮処「かふか」でキタムラサキウニ丼と海鮮丼6/30
・その13JF香深マリンストア(北海道礼文島)漁協直営スーパー7/1
・その14姫沼(北海道利尻島)利尻富士と植物7/5
・その15オタトマリ沼(利尻島)、利尻甕一、リシリアザミ7/7
・その16仙法志御崎公園(利尻島)ゴマフアザラシと昆布ラーメン7/8
・その17稚内港,JR稚内,稚内公園,ノッシャプ岬<野寒布岬>,稚内北防波堤ドーム(北海道稚内市)。雨の中の最北端近くを観光
・その18稚内空港公園メグマ沼,稚内市大沼野鳥観察館でオジロワシ
・その19「日本料理 雲海」ANAクラウンプラザホテル稚内ランチ弁当
・その20北国グランドホテル(北海道利尻郡利尻富士町)夕食と夕日
・その21夢食館北市場(稚内市)ツアー無料提供の毛ガニ、イクラ、ホッケ
・その22礼文~利尻~稚内旅行時のフェリー行程4時間20分
・その23北海道産の昆布について覚書。真、利尻、日高、羅臼、長、細目、厚葉、がごめ、天然・養殖促成等々
・その24北海道からお勧め商品が届く7/26
◆北海道遠征に関する記事
(2014/3/11~3/13)
・JR札幌駅周辺の商業施設風景
・札幌三井JPビルディング
・三越札幌北館改装工事
・大通交流拠点地下広場
・明治安田生命札幌大通ビル
・旧北海道庁~時計台~テレビ塔
・藻岩山へ登る
・北海道大学エルムの森散策
・イオン札幌桑園SC訪問記
・六花亭イオン札幌桑園店訪問
・ツルハドラッグ桑園店訪問記
・北海道どさんこプラザ札幌店
・丸井今井札幌本店訪問記
・セブンイレブン北海道ST大通店訪問
・コープ札幌琴似24軒店訪問記
・セイコーマートぎょれん店訪問記
◇北海道札幌で食事
・らーめん一粒庵(札幌市中央区)
・紀州寿し(札幌市北区)
・こうひいはうす(札幌市中央区)
・マルサン三上商店(札幌市)で毛蟹
・マルハのカルビ丼(札幌市北区)
・カルビープラス新千歳空港店訪問記
・釧路ふく亭イオン札幌桑園店
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