西三河の直売所やスーパーで「食べるワイン」紅大根と切干紅大根をよく見かけるようになった。大府でみかけたカラフル大根の品種別色見本POPが秀逸だった件と合わせて紹介。サラダ大根と黒大根、そして赤シリーズの品種一覧。
最近、直売所を訪れる度に感心するが、カラフルな野菜が増えて、しかも品種の説明だけでなく、食べ方や中身の色見本など「見せる化(注:“見える化”ではない)」の売場作りに感心しています。
プロが作ったという見た目綺麗なものではなく、手作り感たっぷりの素朴なPOPだが、「伝えたい」「知って欲しい」という思いが溢れたナイスなものをみかけることが多い。
↓ サラダ大根と黒大根
↓ カラフル大根の色見本は現物使用。グッジョブ!!
さて、本日のメイン記事は「食べるワイン」というキャッチフレースのついた赤大根。
「食べるワイン」という生ワインジェラートをシャトレーゼで販売されていたことは知っていたが、紅芯系の大根が何故食べるワインなのかという素朴な疑問。
ポリフェノールの分量が豊富であるというのがその理由とまでは推測できる。
ただし、売場での名称はインパクトは大。
すぐに覚えました。
一度、気が付くとよく目立つ。
豊田市を中心として近隣の直売所だけでなく、イオンやアピタなどの大手からやまのぶ、メグリア、えぷろんなどのスーパーでも見かける。
赤大根、紅大根といっても外皮食と中身色の違いがあり、さらにその組み合わせにより多品種が市場に出回っています。
外皮色でも紫っぽい色から紅色の濃いものまでいろいろある。
例えば、外皮色と中身色で区分けすると、
1. 外皮「赤系」で中身も「赤系」
●赤大根もみじ(トーホク)
(外皮紅白で中身は紅色)
●味いちばん紫(シンジェンタジャパン)
(外皮紫色で中身は中心部が紫)
●京ざくら(丸種)
(外皮薄紅色で中身は中心部が紅色)
●京むらさき(丸種)
(外皮紫色で中身は中心部が濃い紫)
●くれない総太り大根(福泉)
(外皮紅色で中身は中心部が紅色)
●藤むらさき大根(藤田)
(外皮紫色で中身は中心部が紫)
●紅くるり(松永種苗)
(外皮も中身も濃い紅色)
●紅しぐれ大根(トーホク)
(外皮薄紫色で中身は中心部を中心に紫系)
2. 外皮が白または青混じりで中身が「赤系」
●青皮紅芯大根(サカタ)
(外皮が青白系で中身は総紫色)
●天安赤芯大根(サカタ)
(外皮が青白系で中身は総紅色)
●北京赤芯大根(トーホク)
(外皮が青白系で中身は総紅色)
・京都系紫大根
(外皮青白系で中身は紫系)
3.外皮食が赤で中身色が白
●黄河紅丸(サカタ)
(外皮が赤色で中身は白色)
●晩抽茜わらべ(丸種)
(外皮が赤色で中身は白色)
●紅甘味(みかど)
(外皮が赤色で中身は白色)
●紅三太(タキイ)
(外皮が赤色で中身は白色)
●紅まさり(中原)
(外皮と茎が赤で中身は白色)
といった品種があり、百花繚乱の様相。
今回、購入したのは紅大根と切干紅大根。
↓ 今回(2月)購入した赤大根
↓ 切干紅大根のメニューpop
↓ 前回(12月)購入
前回購入したものの方が若干、色が濃いが生産者が同じ(前回は団体名「のらしごと」で、今回は代表者名での出荷)なので、品種は同じと推測。
外観と中身の色から、品種は「紅しぐれ大根」ではないかと推測したが、いずれにせよ、志の高い生産者の作る野菜は美味しい。
今後も楽しみですね、
◆伝統野菜に関する記事
・2008/08/24イシハラフード常滑店天狗ナス
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◇青果物の品種について(一部)
・2020/07/10ツタンカーメン豆(King Tut pea)
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◆伝統野菜に関する記事
・2008/08/24天狗ナス
・2016/11/14あじめコショウらっせぃみさと
・2016/12/09岡崎産法性寺ねぎ(愛知県)