ほろ苦いイタリア野菜「プンタレッラ(puntarella)」を食す。カタローニャ,アスパラガスチコリー,プンタレッレ,チコリ,ラディッキオ・ロッソ(トレビス),コールラビ,プンタくん,
「プンタレッラ」はキク科キクニガナ属の野菜で、カタローニャ(リーフチコリ)の一種。
今回購入したのは付け根が太くなる晩成種タイプ。
↓ プンタレッラ晩成種タイプ
イタリアでは付け根のふっくらとした部分を主としてローマ風サラダとしてアンチョビにつけて食す。
風変わりな野菜だが意外とよく見かけるものの、なかなか手を出しにくい野菜。
カタローニャよりも苦みが少なく、食感もアスパラに似ていて、別名「アスパラガスチコリー(Asparagus Chicory)」とも呼ばれている。
チコリの仲間だが、外観は似ていない。
↓ チコリ(2010年と2011年中津川ちこり村)
イタリアへは1988年と2019年に行っているが現地の珍しいイタリア野菜はアーティチョークぐらいしか食していない。
チコリは白いものの他、ラディッキオ・ロッソ(トレビス)も食したことはあるが、プンタレッラは初食。
スープに入れて一緒に食したが、加熱すると苦みも特に気になるほどではなく、なんとなくマコモを食べているような感じになる。
今まで見た欧州系野菜の中ではコールラビに次いで奇妙な外見だが意外と食べやすいのは驚き。
↓ コールラビ2012/06/24きなぁた瑞浪
コールラビ同様に特に美味しいとは思わないが、採れたてを食せば印象は変わるのかもしれない。
ところで、宮城県ではプンタレッラプロジェクトという活動をしていて、特産化と普及に努力されている。
宮城県とローマは姉妹都市という縁があり、ローマで食されているプンタレッラ(puntarella)に注目して導入したという経緯がある。
プロジェクトは2006年にAみやぎ仙南で栽培がスタート。その4年前の2002年から栽培研究に取り組んでいたとか。
プンタレッラには葉の伸びが早い早生品種と、花茎が太くなる晩成種があり、プンタレッラプロジェクトは晩成種の育成に力を入れている。
ただし、種の入手に課題があり、イタリアからの輸入種にバラツキがあるというのが課題となっていて、自家採種による良質な種子の確保が栽培拡大のためには必要という宿題を解決できていないようだ。(ネットでは日本大手種苗会社から購入できるようだが()
結構な歴史がある宮城県のプンタレッラ(puntarella)で、イタリア料理店からの引き合いが増えているという。
一般的な知名度はイマイチながら、世の中、何が流行るかはわからない。
特に食物繊維やビタミンC、β-カロテンが豊富に含まれているというところと葉の部分の食べ方提案がもっとアピールできれば売場の中で異彩を放つだけという今の位置付を突破できるような気がする。
ブレークスルー提案発見に期待したい。
↓ イメージキャラクターのプンタくん
◆伝統野菜に関する記事
・2008/08/24イシハラフード常滑店天狗ナス
=============================
◇青果物の品種及び特産品について(一部)
・2020/07/10ツタンカーメン豆(King Tut pea)
=====================