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阪急オアシスの2022年恵方巻は「大間本まぐろ(クロマグロ)」と「香住ガニ(ベニズワイ)」2トップブランド商品で提案。

 消費者の多くはチラシやWEBの写真だけで予約をすることになるので、いかに情報を詰め込むかが肝要。
出来の良い商品を提供する会社が百花繚乱状況で何れも千紫万紅。
ルックスの良い商品画像と誰もがすぐに理解できる謳い文句でアピールする。
対して、本来の「節分恵方巻作法」にこだわった商品、すなわち「恵方を向いて黙って1本を食べる」という商品を提供し続けている企業もある。
ここ10年ほど恵方巻について地道に視つづけてきたが、時系列で見続けていると変化が良くわかる。
当方の記事は学術でも研究でもないのでそういったことを分析したり評価したりしてもしょうがないので、ここでは割愛。
いつも言うように「あなたの美味しいは私の美味しいではない」、「味は味蕾で感じ、最終判断は脳が決める」、「価値観の共有は“友達ごっこ”前提でないとありえない」、そして「社会的地位や著名人の発言じゃないと信じようとしない人が多い(逆にいうと間違った情報でも有名人が言うと信用してしまう)」

 閑話休題

 阪急オアシス社の恵方巻は毎年、楽しみにしています。とはいえ、昨今の感染事情から遠征をしていないので、ここ数年はなかなか購入する機会が無いのが残念。
各社の2022年恵方巻のチラシを眺めていて、ふと目に留まったのが同社のチラシ。
ルックスの良い画像と「大間」「香住」という誰もが知る人気ブランドを前面に押し出し、さらに信用度を高めるために調達先の産地証明書も掲示している。
一番良い点としては使用している材料がきちんと列挙されていること。
良いですねぇ。さすが“高質店”です。

 ところで、大間本まぐろを使う「漁彩2,139円」について。

当方の感想としては、大間の本まぐろの価値をさらに深く伝えて欲しいということ。
同社のチラシや店頭やWEBどっかに書いてあったらごめんなさい。
大間のまぐろ」の最大の価値は一本釣りによる魚体管理魚体のサイズ感
2,000円以上の商品を写真と説明文だけで予約注文する側としては一本釣り・延縄・後処理方法等々、せっかくなので知りたいことがいっぱい。
また、証明書には「大間沖」となっているが、大間崎の前沖で獲れたものだろうか。それとも津軽海峡全体の海域からとれたものだろうか。
別に「前浜沖」にこだわらなければ同じ津軽海峡で獲れる三厩マグロや龍飛マグロ、深浦マグロでも良いように思うが・・・。
魚体のサイズはどの程度?。
最低30kg以上の大間漁協シール貼付クロマグロだろうか。
何よりも“大間”という突出したブランド力を掲げるには産地証明は大間漁協のもの、できれば漁船名の表示(複数列挙)ができれば最終調達先と一緒に併記していただければ嬉しい情報。
できれば解凍・非冷凍も表記してくれると納得して購入できますね。

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 そして、香住(かすみ)がにを使用した「浜ゆで香住がにたっぷり太巻き」。

こちらも誰もが知る人気プランドである「香住がに」をアピールした商品。
香住漁港(兵庫県香美町)で水揚げされる「ベニズワイガニ(紅楚蟹,ジャポニカ)」で、同じ兵庫県で獲れるズワイガニ(松葉蟹,オリビオ)とは同属別種。
茹でる前から赤いのがズワイガニ(オリビオ)との違い。
ベニズワイって安い蟹と誤解されることが多いが、水揚げ直後の生鮮の活ガニを産地で食すと松葉ガニとの味の違いがはっきりと確認できる。
旨いのは松葉ガニも同様だが、生鮮香住ガニの旨甘味は格別。
さすが、ブランド蟹と納得できる味です。
その香住ガニを使っているのが当商品。
さて、香住ガニの本来の味がどの程度残っているかがポイントだが、チラシだけではわかりにくい。

また香住に行きたくなった。

こちらは活香住がにだが、さすがに産地で味わうのとは少々・・・。
↓ タグ付き香住ガニ2020/02/28オークワ豊橋ミラまち店で購入↓

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