葦毛湿原(いもうしつげん:愛知県豊橋市)モウセンゴケの花を見に行く。トウカイ“コ”モウセンゴケとミミカキグサにミカワバイケイソウも。

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葦毛(いもう)湿原
愛知県豊橋市岩崎町長尾地内‎

豊橋観光コンベンション協会
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 この湿原が貴重なことは重々承知。
まず、湧水が常に流れる場所にある特殊な湿原で、北方系・南方系の温寒冷植物が混在し、さらに湿生植物と乾正植物も混在していること。
尚且つ、豊橋市という愛知県第五位人口37万人の中核市近郊にあるということも魅力。
「ミニ尾瀬」とか言われることもあるが、それはオーバーとしても(失礼)、東海地区独特のさらに同地域最大規模の特殊な湿原です。
普通に見ることができる植物を簡単に紹介すると・・・
地域固有種である“ミカワ”を冠したミカワバイケイソウ、ミカワシオガマ・ミカワシンジュガヤや伊勢湾要素植物のシラタマホシクサ群落をはじめ、ヌマガヤ群落・イヌツゲ群落・ハンノキ群落等々。モウセンゴケ・トウカイコモウセンゴケ・ミミカキグサなどの食虫植物。
約250種ほどが自生しているということです。

 今回の訪問目的は、この季節(6月~7月初旬)に咲く「モウセンゴケ」の花を見るため。
実はコケが趣味でして(笑)。この嗜好は親子二代ということで、母が良く父と似ていると笑います。
↓ モウセンゴケ(2002年頃に栽培・撮影)
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苔好きのあまり和歌山田辺の南方熊楠顕彰館(2009/08/19記事)まで行ったことは食彩賓館の記事でも紹介済み。

 さて、豊橋市のはずれといっても中心部から車で10分もかからない場所に長尾池があります。その脇の駐車場に車を停めて約750メートルほど林間の歩きやすい平坦な道を小川沿いに遡ります。
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そうするとちょっとした広場に出て、そこに葦毛湿原の紹介看板が立ち並んでいます。
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そこから湿原の散策路に入るのですが、しばらく歩いていると小さな白い花が咲いていることに気付きます。
それが目的のモウセンゴケの花。自宅で栽培していたコモウセンゴケとはまったく異なる印象なんですが、モウセンゴケは葉が立ち、コモウセンゴケは葉が立たない。
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この湿原ではそのモウセンゴケとコモウセンゴケの中間種である「トウカイ“コ”モウセンゴケ」を見ることができます。ただし、トウカイ“コ”モウセンゴケは
午前中の太陽が照っている時にしか花が開かないということなので、今回は開花を見ることができませんでしたが、モウセンゴケの中に混在しているのを確認す
ることができました。
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 黄色の花はミミカキグサで、こちらも小さな花なので見逃してしまうところでした。残念ながらハッチョウトンボは確認することができませんでした。
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 ところで2013年1月~3月に植生回復作業が実施されたようで、少し荒れた場所がありますが、経年するとどのように回復するのか楽しみです。
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5月に咲くというミカワバイケイソウ群落の場所を確認して帰ることに。
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駐車場には20台から30台の車が停車していますが、湿原には2~3人ほど。皆さんハイキングで山の方へ向かった模様。
良い湿原です。花の時期に合わせて再訪したい。

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