らーめん専科 好来道場
愛知県名古屋市千種区 春岡通6-1-16
℡052-735-3655
日曜定休
土曜日。閉店間際の午後1時50分に店に入る。それでも待ち客10人ほど。立待ちも2名。
私の後に入ってきた二名で当日のスープは完売終了の見込み。
1日3時間営業で日曜日定休ということで、当方にとっては、なかなか食べる機会が少ない好来道場。久々です。
こちせでは、入店と同時にカウンター右側に設置された仕切り木枠の場所で先に注文するのがルール。「松(普通)」というところを「竹(メンマ増量)」と言ってしまい、メンマてんこ盛り。好来系のメンマが大好きなので問題無し。
すっかり、名古屋のご当地ラーメンとして認知された「好来系」ラーメンのスープは、「和漢根菜煮汁汁」ということで「薬膳系」と称されているが、特に漢方系の材料は入っていない様子。ただしテーブルの上に高麗人参酢とラー油が用意されているのが好来系の特徴です。
そして、一番の特徴はメンマと茹でザル。
メンマは太くても適度な柔らかさとしっかりとした歯ごたえという相反する感触を微妙なバランスで味わえます。好来系ではお弟子さんの好陽軒のメンマが一番好みですが、こちらの総本家のメンマも充分、当方の嗜好に合う逸品。
もう一つの特徴である麺の茹でザルは、テボー(手棒)ではなく、金属製のザルに十文字の金属板で4ツに仕切った特注品。1ロット4人分。
ことわざや店主の思い入れ等を書いた木の札を見ながら待つこと40分。
席に案内されてから、前述のザルで先客分4杯分を作り、続く、ようやく当方のロットが登場。
まずは後客2人分を先に作り、当日の最後の一杯である当方注文の「竹」が登場。
なみなみと器いっぱいに注がれたスープ。スープの前にメンマをいただく。メンマ→スープと麺→メンマ→チャーシュー→メンマ→というローテーションで食べていたら、スープの量が半分ほどで麺がなくなった。麺の量が少ないわけではなく、スープとメンマが多いのです。
残っ
たスープに前述のを少々入れてスープを飲み、続いてラー油を注いで味を変化させながら最後まで堪能するのが好来系ラーメン。でも、残ったスープに高麗人参
酢を入れると最後まで飲み干さなくてはいけないという当方の勝手な義務感が邪魔をしてスープを残したまま退店。メンマでお腹が一杯になってしまったので
す。申し訳ない。
鶏がら、煮干、豚骨、根菜をじっくりと煮込んだスープは、一口飲んで「ウマイッ」と感じられるように作られた昨今のコッテリ豚骨・魚介・背脂たっぷりのラーメンとは別物です。
かといって「アッサリ」でもないのです。スープと麺が口の中を通過する度に旨み成分が蓄積されて、一杯を完食した時に「旨いッ」と感じることができるようなラーメンが好みです。
好来系のラーメンはそのような後で効いてくるのが特徴だと当方は勝手に思っています。
待っている小さな子供客へお菓子をプレゼントしたり、最後の客が「大寿(麺・チャーシュー増量)」をオーダーしようとしたが、「不足するかもしれないか
ら」という理由で断ったことに対して、余ったチャーシューをサービスしたりと、店主のちょっとした心遣いに感心した土曜日の午後でした。
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●好来系(と呼ばれる)ラーメン店の記事
・2010/09/26好陽軒で薬膳系ラーメン(二回目)
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・2013/07/13麺之坊
晴レル屋 南店(名古屋市)
・2013/08/17麺屋三郎で塩らぁめん(名古屋市)
・2013/10/26らーめん奏で塩らーめん(名古屋市)
・2013/11/17月麺で特製醤油(名古屋市)
・2013/12/07徳川町
如水(名古屋市)