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岡崎インターチェンジから降りて岡崎魚市場へ向かうとなると少し面倒なことになります。魚市場前の道は一方通行の側道。尚且つ、国道1号線との交差が高架になっているので画像の→のように一度、蒲郡側の高架下を回り込んでから北上し、国道一号線を越えた後、どこかでUターンする必要があります。
一番簡単なのは県道26号線「欠町交差点」を南下して高架に上がらずに左側側道に入るルートです。地元の方に言わせると「ピアゴ洞(ほら)店」の裏側から入
れば良い」ということなんですが、当方のように土地勘のない者にとっては自動車のナビ通りのルートを採用する方が、少々遠回りになろうとも無難。
今回、食事した「岡崎市場飯 平の食堂」はその名の通り、“岡崎魚卸売市場”の中にあります。
岡崎魚卸売市場は若い頃の食彩賓館が良く通った名古屋の本場や北部市場のような中央卸売市場とは違い、民間の地方市場です。
愛知県内の卸売市場は計69市場(2013年4月現在)あり、内訳としては中央市場が3ケ所、地方卸売市場52ケ所、その他市場14ケ所となります。
↓ 愛知県の卸売市場(愛知県HPより)
中央卸売市場は国(農水省)により認可され、地方卸売市場は都道府県知事によって認可され、監督されることになります。
中央卸売市場の開設者は一定規模の地方公共団体以上に限定されるが、地方卸売市場は自治体・民間を問わず設置が可能。
今回の岡崎魚市場は民間により設置された魚を取引する地方卸売市場となります。
中
央卸売市場ならば、全国の産地市場や漁港から新鮮な魚が集まってきますが、地方市場ともなると玉石混合、しっかりとした目利きが要求されます。例えば、中
央市場で買い付けた商品を転送したものだったり、他所の市場で余ったものが転送されていたりと、いろいろな商品の中から選別して仕入れする力量が求められ
ます。
食彩賓館好みとしてはスバリ産地市場。産地市場でセリにかけられた商品が翌日に中央市場や地方市場でセリにかけられるわけですから(例外はもちろんあります)鮮度としては産地市場に軍配があがります。
「平の食堂」は民営の地方卸売市場である岡崎魚市場の中にあります。
いわゆる“市場飯”ですが、市場で働く方や仲買人、買参人等、いろいろな方が食事をするための食堂ながら、市場によっては(当方の経験ではほぼすべて)一般の方も食事をすることができます。
食彩賓館は名古屋本場市場、名古屋北部市場などの愛知県内の市場内食堂はもちろん、北は札幌から南は宮崎まで出張時には必ず、市場内食堂で食事をすることが楽しみにしていました。
価格はもちろんですが、市場という食にかかわるプロが普段使いする店なので、相場のことから品質のことまで食べている人からシビアに評価・指摘されます。名古屋本場市場でいえば“一力”のような店ですね。
ですが、いわゆる“市場飯”は昔と違い、市場に仕事で集まる方を対象とした店だけではなく、あきらかに観光客を意識した市場内食堂も増えてきました。
例えば、築地市場の場外ではなく、場内の食堂であっても観光客を意識した店が目立ち、一般客が行列を作って順番を待っています。
「平の食堂」は早朝は買出し人や市場関係者を対象とし、昼は観光客というよりは近隣を含む一般客の方の食事を提供する店という印象です。
今回実食した「刺身定食(松)1,620円」は一般客を意識したものとなっています。
ざっと見て19種類。左上から下へ、酢サバ、真鯛湯引き、赤貝、ウニ。上へ戻って、サーモン、くじら、まぐろタタキ風、生マグロ、甘エビ、生しらす、シャコ、シャコの裏に金目鯛、カニ身、カツオ、カンパチ、アジ、生桜エビ、ホタテ、カジキ。
それぞれ単品を見ると「これはッ」という逸材はないものの、全体としてはお値打ち感もあり、十分堪能できました。ツマは大根ではなく、改装サラダ。
逸材を求めるなら産地市場の近くまで行って食するのがお勧めです。お値打ちにそこそこの市場飯をいただくならば中央市場や地方市場でも良いかもしれません。
たとえば、旬の時期には鮭児なんかもあるようですよ。
↓(平の食堂にて)
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⚫︎岡崎市場飯 平の食堂
愛知県岡崎市欠町字河原田1-3
岡崎魚市場内
℡0564-21-1151
営業時間 06:00~14:00
定休日
日曜・祝日・月2回の市場公休日水曜日
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