2019年1月訪問時のピカールの全取扱い品目は1,100品目。
「強固な」「万全な」「厳格な」等々のよくわからない表現が気になるものの、ホームページを見るといろいろな安全の取り組みを実施していることがわかりますが、原材料の生産資材、使用される添加物についての考え方や取り組み以外に、食彩品館.jpが注目したのは「コールドチェーン」の表示です。
出荷元から倉庫経由で店舗まで、全流通過程を通じ、商品はマイナス18℃ではなくマイナス20℃に保たれています。
ピカールの販売食品は飲料やアルコール類を除いてほぼ全品冷凍食品なので、流通過程の低温での定温管理は必須なんですが、店舗や最終到着地での受け入れ検品時の品温チェックリストを確認するとマイナス18℃を維持できていない商品が結構、多いことに気づきます。
冷凍食品の保存・流通温度は、食品衛生法の基準はマイナス15℃以下で、日本冷凍食品協会の自主基準はマイナス18℃と決められています。
食品衛生法のマイナス15℃は有害微生物の増加を防ぐことができるという温度。
この法律の基準温度に対して冷凍食品協会の自主基準であるマイナス18℃は、微生物の繁殖を抑えるとともに食品の酸化や酵素反応などによる品質劣化を抑制する効果と品質を長期間にわたって保持できるという温度帯です。
さらには国際基準であるコーデックス規格でもマイナス18℃で、自主基準は国際規格に準じた温度に定められているというのがポイントです。
ピカールはこの基準をさらに強化してマイナス20℃で流通・保管管理されているということをアピールしています。
エネルギーの無駄ではないかと思ってしまう人もいるかも知れませんが、家庭に持ち帰る間の温度上昇や店舗の販売ケースの開閉による庫内温度の上昇を考慮すると、マイナス18℃よりもマイナス20℃の方がより安全が担保されるのかもしれませんね。
こういった商品温度へのこだわりは食品を取り扱う者にとっておろそかにできないことです。これができない店は温度管理が必要な食品を扱う資格がないといっても過言ではありません。
冷凍食品をマイナス18℃管理の難しいオープンケースで販売していたり、入荷時の温度チェックを怠ったり、冷凍庫の温度管理チェック表にマイナス10℃と記入していたり・・・・。
一番良くないと思っているのは冷凍食品や低温保管商品を販売しているのに、ドライアイスや氷などの持ち帰り時の冷却備品を用意していない店があること。
ということで、当日は茨城県で宿泊予定だったので冷凍食品の購入はできないので、店頭試食品をいただき味の確認をさせていただきました。
お礼に保冷袋を購入。
・紙製の保冷袋
・トリコロールカラーの薄い保冷袋。
同じようなタイプの商品との価格差を訊ねると、「クリスマス特別カラーだから」という理由でした。ケーキと違ってクリスマスを過ぎても値引きはしないようです。
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●ピカール神楽坂
・11/15ピカール神楽坂店(東京都新宿区)
東京都新宿区神楽坂 2-11-2
TEL:080-3699-6635
営業時間:10時~22時
売場面積:約100㎡
開店日2018/11/15
紹介日2018/10/21(紹介記事10/21)
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・2019/02/20ピカール神楽坂店訪問記
・2018/10/21ピカール神楽坂店(新宿区)
・2016/10/15Picard青山骨董通り店(1号店)
・2016/05/16イオンPicard について(東京都)