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マイエンフェルト(スイス)でハイジの世界を堪能。ハイジショップ(ドルフラーダ),ハイジハウス,ハイジドルフ,ハイジ山の家(「夏の家」を麓に新設),ハイジヒュッテ,ハイジの泉,ハイディではなく“ハイジ”,アニメとヨハンナ・シュピリ原作,アルムのもみの木,おんじに挨拶,ヤギのユキちゃん,

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  子供が生まれた時、特に女の子が生まれてきた時に男親が思うのは「ハイジのような女の子に育ってもらいたい」。でも大抵の親は娘が3歳まで育つ前にその願いは叶わないことを知る。私も同様。
アニメのハイジは1974年に1年間放送されたが、高畑勲氏や宮崎駿氏等、その後のジブリ製作スタッフが現地視察してスイスの雰囲気を取り入れて製作された本格的なアニメ作品(と当時感じた)。「子どもたちの想像力をふくらませ、遊びの開放感と発見の喜びを味合わせる方向へと表現を高める」そんなアニメだった。
生まれて初めてスイスを訪れた31年前は冬だったので山は雪だらけで牧歌的なスイスの雰囲気は皆無。
今回は家人の要望もあり、ハイジのふるさとマイエンフェルト観光が含まれるツアーに参加。
1974年、私はすでに高校生でハイジはリアルタイムで見ていないが、家人は小学生だったのでドンズバ世代。憧れが強いのは理解できます。私はお付き合い気分で同伴。

 「アルプスの少女ハイジ」の原作はHeidis Lehr- und Wanderjahre』(ハイジの修行時代と遍歴時代)という題名で1880年(1881年には続編「ハイジは習ったことを役立てることができる」を上梓)に出版された児童文学。作者はヨハンナ・シュピリ女史。
原作に登場する「デルフリ村」はマイエンフェルト(Maienfeld)のイェニンス村(Jenins)がモデルであるとされています。
マイエンフェルトはスイス東部に位置し、オーストリアやリヒテンシュタイン国境にも近い。
~マイエエンフェルトという名前の、気持ちのいい場所にある古い小さな町から、1本の道が木のしげった緑の牧草地を抜け、山の麓に向かってのびていました。高い山は、こちら側から見上げるととても大きく、厳しい表情で谷を見下ろしています。道は急勾配(こうばい)になり、まっすぐにアルプス山脈へと続いているのでした。(アルプスの少女ハイジより)~

 我々が訪れたのはアルムおんじやハイジが暮らした山の家(ハイジヒュッテ)でなく、その麓の村にあるハイジ関連施設。
ハイジ」は本名の「アーデルハイド」の最後の3文字を略した“ハイディ”の日本語読み。よって、わざわざ“ハイディ”と表示することはせずに日本語読みの“ハイジ”と記すことにします。ハイジは日本のアニメが作りあげ、世界に届けたキャラクターだということに敬意を払いたい。
我々が知っているハイジのアニメはスイスでは本格的には放映されておらず、原作も宗教色の強い内容であることもあり、おそらく、ハイジに対する印象はスイス国民と我々日本人では異なるかも知れません。ドイツやイタリアなどでも日本版アニメのハイジが放映されていたり、その他の国々でも放映されているが、肝心のスイス本国で放映されていない影響としては、ハイジやペーター等アニメの主要キャラクターのルックスが大きく異なって表現されていること。

よって、この地ではあちこちに“オリジナル”というフレーズが登場します。“ハイジ”ではなく“ハイディ”であると。

とはいえ、訪れる人の多くは日本版アニメのキャラクターの“ハイジ”の印象が強いということで、お土産品や壁面に時折、日本人にとっての“ハイジ”キャラクターが使われています。

 マイエンフェルトで訪れたのは5ケ所。ハイジハウスハイジショップアルムおんじの家(ハイジ山の家麓バージョン)ハイジの泉ハイジホフ(レストラン)。

今回の記事では上記のうち、レストラン以外の場所について紹介。

 マイエンフェルトはブドウの大産地。葡萄畑の間の狭い道を縫うようにバスは走る。
ハイジホフに近い場所でツアーバスから降りた私達15名はハイジハウス方面に徒歩で向かった。

マイエンフェルトの周囲の山々はアルプスといっても2200m級の恵那山(岐阜県)から2500m級の浅間山(群馬・長野)程度の標高であり、且つ、訪れた場所は標高500mなので、アニメのようなホルンが響きヨーデルが流れる中で雪山の景色とアルム(高地の草原)でヤギや牛が放牧されているという風景ではありません。

 それでも周囲の景色を眺めると「ここがハイジのふるさとかぁ」と実感できるから不思議。思わず、主題歌「おしえて」を頭の中でローテーション。ホント良い曲ですね。

↓ 周辺の山々と「アルムのもみの木

ちなみにアニメの主題歌も国によって日本版ソングが使われていない国があったりします。日本版の作曲は渡辺岳夫氏。巨人の星、アタック№1、天才バカボン、キューティハニー、キャンディキャンディ等々、アニメソングの巨匠。
有名な話ですが、日本の子供に本格的なヨーデルを聞かせたいということで、スイスまで行って別禄したものを日本でダビングするという、低予算の当時のアニメ業界では考えられない贅沢な作り方をしたのもアルプスのハイジ主題歌の逸話。しかも会社の経理から渡航の許可が出ず、スタッフが自腹で行ったというから当時の製作者の熱意はスゴイ。

オーバーロッフェルス村
(Oberrofels 通称ハイジドルフ

↓ 周辺の風景

山名同定(データはPeak Finderより)
↓ ハイジハウスからハイジホフ方面。
    山の向こうはリヒテンシュタイン↓

Worznerhorn(ヴュルツナーホルン)1,713m
Tannkopt 1,864m
Gir 2,164m
Mazorakopt(マチョラオ) 2,452m
Falknis(ファルクニス)2,565m
Schwarzhorn 2,345m
Glegghorn(グレッグホルン) 2,447m

↓ ハイジハウス付近から正面のライン川上部の山々↓

Pizalun 1,478m
Muntaluna 2,422m
Scadellagrat 2,541m
Zanainhorn 2,821m
Schwarze Homer 2,645m

ハイジドルフの村役場と周囲の建物

 ハイジハウス(ハイジ博物館)

ハイジは夏は山の家に、冬は麓の家に暮らしていたという設定なので、農家を博物館に改装し、当時の生活品や暮らし風景、使っていた道具を展示。スキー用品もありました。
遠足でしょうか。子ども達も訪れていました。

ハイジショップ
 ドルフラーダ(Dorflada)

↓ 売場

↓ 2階には実写版の映画コーナー。記念撮影コーナーも

↑ 首のないマネキンの後ろに顔を出して記念撮影

オンラインショップもあるようです。日本風アニメのイラスト↓

☆購入商品

↓ ハイジショップの横にある水のみ場とヤギコーナー。良い雰囲気ですね。

 ハイジハウスの少し上に麓バージョンの山の家(夏の家)があります。
博物館よりもハイジの世界に近い印象でした。

↓ アルムおんじの家(夏の家を麓で再現)

↓ ちょっと痩せ気味のアルムおんじがいました。
チーズを作る部屋やハイジの藁のベッドも。↓

↓ アルムおんじの家からの景色。 ハイジハウスは直下。

この場所からさらに上方(標高400mほど高い場所)に登ると山小屋ハイジヒュッテがあるのですが、さすがに猛暑(訪問当時はヨーロッパに歴史的な熱波が襲来中)の中、そこまで行こうとする人はいませんでした。時間も限られているし。
その「ハイジアルム(またはハイジアルプ,HEIDIALP)」まで登るとさらにアニメの世界に浸れるかもしれませんね。
↓ 参考画像(ハイジヒュッテ)

・(ハイジヒュッテ,Heidihütte)
7304 Maienfeld

↓ 山に雪がある季節は雰囲気が一変するそうです

↑ 参考画像

↓ ハイジホフの手前にある「ハイジドール

↑ハイジとペーターと子ヤギのユキちゃん。
 これはオリジナル(スイス原作)バージョン。

ハイジの泉はハイジホフの駐車場近くにあります。
↓ ハイジの泉(Heidibrunnen)

スイス観光局「ハイジ」パンフ
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●ハイジドルフ
Heididorf
Bahnhofstrasse 1
CH-7304 Maienfeld
Telefon: +41 (0)81 330 19 12

●ハイジハウス
Oberdörfligasse, 7304 Maienfeld
電話番号:+41-81-330-19-12
開館時間:10:00~17:00

◇地図

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●ホテル・レストラン・ハイジホフ
住所:Bovelweg 16, 7304 Maienfeld
電話番号:+41-81-300-47-47

◇地図

スイス・サンモリッツ,Hotel Reine Victoria,

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