★食べログ記事をアップしました↓
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3回目の奈良県吉野山。
山桜の季節に訪れるのは初。
今回の一番の目的はもちろん「吉野千本桜」。
例年、4月上旬から始まり、4月中下旬まで、吉野山の下千本~中千本~上千本と順番に咲く。
始りであるハズの4月上旬に行ったにもかかわらず、すでに中千本を通り越して上千本がピークとなっていた。
しかたないので金峯山寺を通り越して、上千本を眺めるために大型バス駐車場から金峯山寺を越えて見える場所まで徒歩移動。
↓ 期待した景色ではなかったが、雰囲気だけ味わう
千本桜を眺めた後は金峯山寺に向かう。
金峯山寺は13年ぶり。
・修験道は古来から日本に伝わる山岳信仰に仏教が取り入れられ、さらに道教を習合させた日本独自の宗教として成立。山岳修行を通じて験徳(霊力、験力)を得るのが目的。さらに密教の要素も取り入れ、江戸時代には「当山派(真言宗系・醍醐寺三宝院)」「本山派(天台宗系・聖護院)」に別れる。現在の拠点としては「金峯山寺・醍醐寺三宝院・聖護院」が有名だが、全国各地にある。
・開祖は「役小角(えんのおづぬ)、役行者(えんのぎようじゃ)と呼ばれ、「神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)」を光格天皇より贈られる。大和葛城山、熊野~大峯で山岳修行し、金峯山寺で金剛蔵王大権現を感得・示現。「修行は難苦をもって第一とす。身の苦によって心乱れざれば証果自ずから至る」(役小角)。
↓ 役小角,神変,役行者 ご朱印(醍醐寺)
・金峯山寺本尊 蔵王大権現。権現は仮の姿で現れた神仏の姿。金峯山寺の蔵王権現は「過去・現在・未来」を表す三躯で、それぞれ「釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩」の仮の姿。
・真言は「蔵王権現 オン バキリュ ソワカ 」「金剛蔵王権現オン バサラ クシャ アランジャ ウン ソワカ 」。
・明治の神仏分離令・廃仏毀釈・により修験禁止令が出されたが、日本国憲法のもとでは信仰の自由が保証されている。
今回は妻が初めてということで、私が案内。
前回(2010/12/05)は秘仏御開帳時期に訪れている。最初の参拝は2007/08/14年。16年前。
国宝 金峯山寺 蔵王堂は正面5間(9m)、側面6間(10.8m)、高さ約34mで、木造では東大寺大仏殿に次ぐ規模。
秘仏御本尊は圧巻。
山嶽仏教修験道の本尊である蔵王権現像(重文)3躯がまつられ、本尊は高さ7.28m、6.2m、5.9m。
正式には金剛蔵王権現。
役小角が吉野山で示現したと伝えられる。
「権現」は、仏が神の形を取って仮に現れたことであり、神仏習合思想の一つである「本地垂迹(ほんじすいじゃく)」思想に依る。
蔵王権現の本地仏は釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩の合体したものとされる。
忿怒相で怒髪天を衝く。手に三鈷杵を持ち、片足で地面を踏み、もう一方の足は虚空を踏む。
巨大な体躯と色彩を間近で見上げながら拝観。
↓ 蔵王権現3躯(秘仏、重要文化財)
(金峯山寺パンフより)
2023年の秋の御開帳は10月27日~11月30日。
お勧めです。
▢2023年秋 御開帳
・特別拝観料
大人1,600円・中高生1,200円・小学生800円(団体割引あり)
●金峯山寺
総本山金峯山寺(きんぷせんじ)
奈良県吉野郡吉野町吉野山
℡0746-32-8371
奈良県吉野郡吉野町吉野山
山号 国軸山
宗派 金峯山修験本宗
寺格 総本山
本尊 蔵王権現3躯(秘仏、重要文化財)
創建年 7世紀後半
開基 (伝)役小角
・文化財
<国宝>蔵王堂、大和国金峯山経塚出土品
<重要文化財>銅鳥居、木造蔵王権現立像3躯
↓ 国宝 蔵王堂
↓ ご朱印 2023/04/09参拝
↓ ご朱印 2010/12/05参拝
↓ ご朱印 2007/08/14参拝
↓ 国宝仁王門は工事中 2023/04/09撮影
↓ 国宝 仁王門 2010/12/05撮影
↓ 近隣の吉野神宮2010/12/05参拝
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食事場所は蔵王堂前の「お食事処はるかぜ」。
通常期は葛うどんの他、鮎定食・山菜ぞうすい・柿の葉寿司・ざるそば・カレーうどん等様々な料理を提供。
今回、訪れた時は繁忙期対応の春の限定メニュー。
当日はブランチもいただいているのでお昼は軽めにしておこうということで、“名物”葛うどん(葛菓子付)を選択。
同行妻は抹茶と葛菓子。
この葛うどんは良くできている。
葛入り麺ということだが葛の存在は感じない。
対してスープは葛入りでとろみ感パッチリ。
旨味成分が上手に組み合わされていて食べやすい。
昆布の天然グルタミン酸,鰹節のイノシン酸、椎茸のグアニル酸と三大うまみ成分が共演。
観光地のうどん店なので期待はしていなかった分、好印象の部類に格上げ。
ただし、トッピングは数は多いが少々安っぽいのが残念。
推定中国産のワラビを数十年ぶりに食した。
でも器がトッピングで埋まるルックスはなかなか良いものですね。
・お食事処はるかぜ
奈良県吉野郡吉野町吉野山545-2
℡0746-32-3830
営業時間10時~16時
定休日不定休
座席数66席、テラス席6席
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●萬松堂献上草餅「花より団子」
人気店です。
購入したのは「草餅」「花見団子」「桜餅」。
いずれも国産原料を使用。草餅と団子は米粉で桜餅は道明寺粉。
道明寺粉はもち米を蒸して乾燥。桜餅だけでなくおはぎ等和菓子だけでなく料理にも使う。
見た目優先ということで、添加物は「赤106、赤3、黄5、黄4、青1」等目白押し。
タール系の合成着色料のおかげで見目麗しく食すことができますが、「これはヨーロッパでは禁止されている」「発がん性が確認」とか気にするタイプの方にはむかない。
私は「何を使っているか(産地や原材料・食品添加物)」がわかれば、なんでもいただきます。
サッカリンやチクロ全盛期に育っているので今更気にしても・・・というわけではなく、できるだけ原材料表示がシンプルなものを優先しているものの、こだわりレベルは低い。
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●おつけもの処まやま
漬物の他にも本葛100%原料も販売している。
何か一品購入するかということで、当店の名称が入った「吉野山名物 柿の皮漬けたくあん おつけもの処まやま」を選択。
裏返すと原材料名は「大根、柿の皮」で漬物の原材料が表示されている。
原産地は「日本産」。
ここまでは良いが、製造がキムラ漬物宮崎工業(宮崎県)になっている。
当店は販売者であり、製造者ではない。よくあるパッケージは地元だけど中身は他産地のOEM生産だが、「吉野山で買った」的記念購入。味はグッド。
面白いのはキムラ漬物の本社(愛知県田原市)のサイトで販売している「柿漬沢庵」の甘味料は、指定添加物の人口甘味料「アセスルファムカリウム」であることに対して、“やまや”ブランドの「柿の皮漬けたくあん」には天然系甘味料の「ステビア」を使用していること。このあたりが当店のこだわりでしょうか。
ちなみに柿漬の沢庵は全国各地で名物となっているので吉野山独自というわけでもない。
一説によると沢庵禅師が柿の実を入れて沢庵漬けを甘くしたのが始まりという説がある。所説ありといったところではあるが。
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●吉野山 桜陰 山本庵
「吉野本葛十割 くずきり」。
原材料は「吉野本葛(奈良県製造)」のみという潔さ。
鍋・冷菓・酢の物・吸物等に使えるが、今回は冷菓用として黒蜜(別売)も一緒に購入。レシピはパッケージ記載。
◇本葛料理記事
★・天極堂奈良本店(奈良市)本葛、吉野うどん
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奈良の名物といえば、柿の葉寿司。
有名どころをあげれば「やま十 (奈良県下市町)」、「総本家平宗 吉野本店」、「ゐざさ 中谷本舗 田原本店(奈良県田原本町)」や、チェーン店っぽいが味の良い「ヤマト吉野店(奈良県大淀町)」があります。
今回の目的地である金峯山寺周辺では「柿の葉すし ひょうたろう」がなんといっても人気ダントツでしょうか。鯖を塩だけで締めているので購入翌日が美味しいとか。「柿の葉すし ひょうたろう」は予約しておかないと繁忙期の購入は行列に並ぶしかない。
「行列待機は人生で最大の無駄」を標榜しているので当然、スルー。
ありきたりではあるが、ここは柿の葉寿司たなかの商品をお土産購入。
歌藤の生くずもちを販売するお店の軒先で取り売り商品販売だけど。
●吉野山,柿の葉寿司たなか,
↓ 今回購入品。
真鯛が入ったものも美味しい。なんとなく高級なタイプの折箱入りの柿の葉すしはいただきものです。
2008/05/22↓
↓ 春バージョン2021/03/09
↓ 2021/09/25柿の葉すし中谷本舗
・柿の葉寿司に関する記事一覧
・めんどや(奈良県)自家製柿の葉すし
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◆購入品一覧
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