【いつもの那智勝浦の旅-3】白華山 補陀洛山寺再訪。補陀洛渡海と秘仏本尊三貌十一面千手千眼観音拝観する。浜の宮王子社跡(熊野三所大神社),世界遺産,補陀洛渡海,観音浄土,ポータラカ,観音菩薩,補陀洛浄土,三貌十一面千手千眼観音,潮垢離,熊野街道,大辺路,中辺路,伊勢路,西熊野街道,東熊野街道,大峯奥駈道,小辺路,平惟盛,

  • URLをコピーしました!

2012/05/12道の駅 なち(和歌山県那智勝浦町)。那智駅交流センター<熊野古道散策の拠点施設>。中村覚之助氏と八咫烏

2012/06/26西国参拝 那智山 青岸渡寺と那智大社。大先達として二順拝目、通算八巡拝。(和歌山県)

2012/05/27補陀洛渡海と秘仏本尊三貌十一面千手千眼観音拝観,浜の宮王子社跡(熊野三所大神社)
==============
白華山 補陀洛山寺
 (ふだらくさんじ)
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字浜の宮348
宗派 天台宗
本尊 三貌十一面千手千眼観音
創建年 伝・仁徳天皇治世(4世紀)
開基   伝・裸形上人
◇文化財
・木造千手観音立像(重要文化財)
・世界遺産2004年7月登録
・持国天・広目天像(平安中期)

 那智山の麓にある補陀洛山寺は「補陀洛渡海」で知られている寺です。

南洋に存在すると信じられた“補陀洛(ふだらく。古代サンスクリット語の観音浄土を意味する「ポータラカ」が語源)”へ小船で渡るという宗教儀式。
ただし、木造船で、人が乗り込んだら外から戸を閉ざし、沖まで曳航された後は ただ漂流するだけという生還のできない船出です。
868年から1722年までの間に20回ほどの渡海記録があるとか。最初は行者(補陀洛山寺住職)による生前渡海だったが、江戸時代には水葬のような形式に変化したようです。
補陀洛山寺には復元された渡海船が展示されています。船の上に箱を置き、その箱の四方に鳥居をつけています。その四つの鳥居は「発心門」「修行門」「菩提門」「涅槃門」と呼ばれますが、一度中に入るとその門から出ることはできません。

仏教における阿弥陀浄土は西方にあり南方には補陀洛浄土があるとされています。補陀洛浄土には観音菩薩がいると伝えられ、奈良や京都から見て南方である熊野周辺は古来より信仰の場であり、そこからさらに南方に渡海するということが観音浄土へ近づく方法であると信じられていたのでしょう。少なくとも渡海が始まった当初は。
こちらの補陀洛山寺が世界遺産に登録されているのは、この補陀洛渡海の歴史があったからと当日、寺で説明していただきました。

木造千手観音立像(重要文化財)
久々に補陀洛山寺に参拝したのは、秘仏拝観のため(通常は年に3回(1/27、5/19、7/10)。
最も国宝に近い重文(寺関係者談)」ということです。光背が新しいのですが、本体は平安時代の作。
「三貌十一面千手千眼観音」は2面が顔の脇(耳の横)についているから。
秘仏で公開日時も決まっているが、時に運が良いと開帳していただける。
↓御開帳記念のポストカード

 

******************
浜の宮王子社跡(熊野三所大神社)
補陀落山寺に隣接する浜の宮王子社跡には、熊野三所権現を祀る熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわしゃ)が建つ。神仏習合時代は補陀洛山寺はこの浜の宮神社の守護寺でした。
大辺路・中辺路・伊勢路の分岐点を示す振分石があります。
かって、那智山参拝前には潮垢離をこの神社で行い、身を清めた後に参拝するのが習わしだったようです。
創建は第29代欽明帝の時代ということなので、539年から571年の間。仏教伝来、任那滅亡などの頃。ただし、本殿は1648年(慶安元年)の再建。
平家物語の平惟盛記述に「三の御山の参詣、事故なく遂げ給ひしかば、浜ノ宮と申し奉る王子の御前より一葉の船に棹さして万里の蒼海に浮び給ふとあるは當社なり」とある。
主祭神三軀の三神像は国の重要文化財に指定されている。そのうち巾子冠男神像は家津御子、女神像は夫須美神、宝冠像は速玉大神とされる。

熊野三所大神社
東牟婁郡那智勝浦町大字浜ノ宮350
主祭神
夫須美大神、家津美御子大神、速玉大神
那智大社の末社
本殿は木造檜皮葺三間社流造

********************
大辺路・中辺路・伊勢路の分岐点

↑関西や中部から熊野へ向かう道としては 
1. 大辺路(おおへち。田辺市から海沿いの国道42号線で那智へ)
2.中辺路(なかへち。田辺市から内陸部を本宮大社へ向かう国道311号線)
3.西熊野街道(通称十津川街道。奈良県五條市から十津川を経由して本宮大社へ向かう国道168号線)
4.東熊野街道(奈良県吉野から下北山村・和歌山県北山村を目指す国道169号線)
5.伊勢路(伊勢神宮と熊野三山を結ぶ国道42号線)

 この他、弘法大師が開かれた高野山と本宮大社を踏破する「小辺路」や、修験道者のための「大峯奥駈道」がありますが、もちろん車では無理なので、上記5コースを選びます。
2008/05/07十津川街道(西熊野街道)で高野山と中辺路と高野・龍神ドライブウェイで龍神温泉

2009/03/30大辺路,串本,太地(落合博満),勝浦


2009/05/06中辺路ルートで白浜温泉牟婁の湯と南方熊楠、円月島


2009/05/10とれとれ市場南紀白浜と中辺路の山野草店


2009/08/19大辺路ルート紀伊田辺南方熊楠顕彰館

2009/12/17東熊野街道(三重県紀伊長島)

2010/05/30大峯山龍泉寺,天河大弁財天社,

2013/04/28熊野本宮大社6年ぶり参拝

2014/08/02十津川街道,西熊野街道と山野草

2017/04/18大辺路と串本,橋杭岩観光

2017/04/19大辺路JA紀南Aコープヴァセオ(VASEO)

2017/04/20大辺路,道の駅すさみ,ケンケン鰹,

2017/04/21白浜温泉の外湯巡り(和歌山県白浜町)

2017/04/27南方熊楠記念館(田辺市)訪問記

2017/04/28ナギサビールの新工場見学(白浜町)

2017/04/29とれとれ市場海鮮寿司(白浜町)

2017/05/02とれとれ市場南紀白浜(和歌山県)再訪記

2017/05/03熊野古道ちかつゆ,Aコープちかつゆ(中辺路町)

2019/03/14高野山の冬雪旅3金剛三昧院,国宝
==========

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

食彩品館.jp最新記事

目次