「奈良の国宝拝観の旅最終章【その1 元興寺、そして十輪院と紀寺町周辺】崇道天皇社、璉珹寺、興善寺、金躰寺、法徳寺」
から続きます。
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残念ながら海龍王寺は年末閉館中。
外からそっと風景を収めるのみ。
記事は「最終章」という題名だけど、当分、最終章にはならないみたい・・・。
海龍王寺
奈良県奈良市法華寺北町897
℡0742-33-5765
宗派 真言律宗
本尊 十一面観音(重要文化財)
創建年 8世紀前半
開基 伝・玄昉、光明皇后(発願)
別称 隅寺
文化財
▽国宝
五重小塔
・高さ約4m。建造物として国宝指定。元興寺の小塔と違い、構造物を積み上げた後に外部から組物を貼りつけたもの。8世紀前半の作。
▽重要文化財
・西金堂、経蔵
・木造十一面観音立像、木造文殊菩薩立像(以上、鎌倉時代)
・木造寺門勅額、鍍金舎利塔
▽参拝案内
開門時間9:00~16:30
(特別公開時は9:00~17:00)
拝観料
大人400円 中高生200円 小学生100円
(特別公開時は 大人500円 中高生300円 小学生100円)
・8月12日~17日 12月24日~31日は、お寺の行事のため閉門
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すぐ近くに今回の目的の一つである法華寺がある。また、近くには朱雀門があり、かってはこの地が奈良の中心であったことがわかる。
光明皇后のお姿をうつしたものだと伝えられる国宝の十一面観音菩薩立像は年3回特別開扉される。3/20~4/7、6/5~6/9、秋季公開は変動。
法華寺門跡
奈良県奈良市法華寺町882
宗派 光明宗
本尊 十一面観音
創建年 745年(天平17年)
開基 光明皇后
別称 法華滅罪之寺
・光明皇后が女人修養の根本道場として御創建した総国分尼寺。
▽国宝
・木造十一面観音立像
・絹本著色阿弥陀三尊及び童子像
▽重要文化財
・本堂、鐘楼、南門、客殿
・木心乾漆維摩居士坐像、木造二天頭、木造仏頭、叡尊自筆書状、法華寺縁起類3巻1冊
▽史跡・名称(国指定)
・法華寺旧境内、法華寺庭園
▽重要有形民俗文化財
・から風呂
「国宝の旅」と称しても、特に国宝目当てではなく、「国宝のある寺社及びその周辺にある史跡名勝を訪ねる旅」が正式な名称。
よって、国宝のある寺社や場所の雰囲気を感じることが大事な目的。もっとも雰囲気といっても、私の場合“パワースポット”とは少し違います。
建造物や仏像は国宝・重文に関わらず、感じる素晴らしさに変わりはありません。
特に歴史が古ければ古いほど、その価値と美しさが増すように感じます。
私の崇拝は長く人々から大事にされてきた風土・風俗・建造物・仏像・絵画・道具等広範囲に及びます。
いわば「歴史崇拝」です。
長く伝えていただいたことに感謝し、さらに後世に長く伝えて欲しい・伝えたいと思っています。
そういった歴史的な場所を訪れて、経済的お礼(入山料、拝観料金、駐車料金、物品購入、御朱印等)をするのは、歴史を連ねるための“支援”の一つの方法だと思っています。
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●国宝の旅
・2008/1/13 伊勢神宮・熱田神宮・熊野三山
・2009/2/8 金蓮寺国宝弥陀堂 (愛知県吉良町)