「縄文-1万年の美の鼓動」国立東京博物館特別展。縄文時代の国宝6点勢揃い「火焔型土器」,「縄文のビーナス」,「縄文の女神」,「仮面の女神」,「合掌土偶」,「中空土偶」

003旅行・文化, 03関東地方, 国宝・重文, 旅行記, 観光地と施設｜2018/08/20 posted.

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旧石器時代の終わりから約1万年続いたとされる縄文時代の発掘品を展示。特に今回は日本にある縄文時代6点の国宝のうち、土偶5点、土器1点を展示しているというので、いつものように、東京でのアカデミックな会合のついでに寄ってきました。
↓　ゆるキャラがお出迎え

　時代としては前述のように1万年程続いたのですが、氷河期の後の温暖な気候の恩恵を受け、狩猟、漁撈、山野での植物採集を中心に定住性の高い生活、そしてそれに必要な生活の場としての竪穴式住居や料理・保存のための土器の使用や細工した釣り針や銛、そして調理器具も登場します。
そういった縄文の発掘品が展示されているのですが、土偶鑑賞目的での来館だったものの、「木製網籠(縄文ポシェット:重要文化財)」や「土製耳飾(縄文のピアス:重要文化財)」等、土偶以外の興味深い展示品もあり、なかなか飽きさせません。

　土偶とともに今回の展示の目玉となっている土器については縄文前期のまさしく網目やヘラを使って描いた「片口付深鉢形土器(重要文化財:紀元前4000年～前3000年)」、粘土を盛り付けた渦巻文の「深鉢形土器(重要文化財:紀元前3000年～前2000年)」,大型タイプの「壷形土器(重要文化財:紀元前1000年～前400年)」等、充実の展示。

　さて、国宝。
まずは新潟県十日町市ではっけんされた「火焔型土器(国宝:紀元前3000年～前2000年)」や国宝第一号の「縄文のビーナス(国宝:紀元前3000年～前2000年:長野県茅野市)」、「縄文の女神(国宝:紀元前3000年～前2000年:山形県舟形町)」、「仮面の女神(国宝:紀元前2000年～前1000年:長野県茅野市)」、「合掌土偶(国宝:紀元前2000年～前1000年:青森県八戸市」、「中空土偶(国宝:紀元前2000年～前1000年:北海道函館市」

　国宝でなくとも教科書で見たことのある土偶も出展されています。有な「遮光器土偶(重要文化財:紀元前1000～前400年)」も見逃せません。

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● 国立東京博物館
東京都台東区上野公園13-9
平成館特別展示室
℡03-3822-1111（代表）
利用案内や展示・催物に関する問合わせ
電話番号：03-5777-8600（ハローダイヤル）
会期
2018年7月3日（火）～9月2日（日）
会場
東京国立博物館　平成館（上野公園）
開館時間
　9:30～17:00（入館は閉館の30分前まで）
（ただし、金曜・土曜は21:00まで開館。日曜および7月16日（月・祝）は18:00まで開館）
休館日
　月曜日（ただし7月16日（月・祝）、8月13日（月）は開館）、7月17日（火）
観覧料金
一般1600円(1400円／1300円)、大学生1200円(1000円／900円)、高校生900円(700円／600円)
中学生以下無料