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「低温泉(源泉26℃)」から「冷鉱泉(源泉18℃)」表示変更確認。「加温・加水有り」「循環・ろ過は無し」の“源泉掛け流し”。三保はごろも温泉天女の湯。三保園ホテル(静岡市清水区)富士山世界文化遺産構成資産登録地「三保の松原」「御穂神社」「常世神の通り道“神の道”」

 ここに至った概略は過去記事を参照されたし。

2019/01/21きかんしゃトーマス号・ジェームス号、バーティー。大井川鐵道 「クリスマス特別運転」
2019/01/23大井川鐵道プラザロコトーマス号に乗車した話
2019/01/25大井川鐵道千頭駅SL乗車
2019/01/28大井川鐵道井川線南アルプスあぷとライン
2019/01/30三保園ホテル(静岡市)冷鉱泉掛け流し
2019/02/03特別。ふぐ・カニ・金目鯛三保園ホテル(静岡市)
2019/02/05ちびまる子ちゃんランド(静岡市)
2019/02/05エスパルスドリームプラザ(静岡市)

 某 温泉宿泊地の検索で「源泉掛け流し(循環ろ過・加水・加温一切なし)」「静岡県」で検索したらこのホテルがヒット。本当は伊豆半島方面の温泉地を家人に提案したが「ちょっと遠い」という理由で却下になり、愛知県から1時間半程度で到着する静岡市清水区の三保温泉に決定。
食彩品館.jp活動で何回か三保周辺のスーパーマーケットを訪れていて、観光地も寄り道しているが、同行家人も息子も同地訪問は初。
富士山世界文化遺産構成資産に登録されたのが2013年6月なので、登録以降としては私も初観光となります。
観光地で宿泊する場合、特に今回は富士山の景色を見ること、次いで温泉と食事。この3つすべてを満足できれば最高。二つならば満足。一つだったら、ちょっと残念ということになるわけですが、ホテル到着時は曇天。
翌日は雨模様の予報ということで景色は早々にあきらめていました。大井川鐵道乗車時はずっと晴れていたので、それだけで満足。
あとは温泉と食事。

 まずは温泉から。
2006年4月に三保はごろも温泉として開湯。泉温は26.5℃で、pH7.8、毎分45リットル湧出となっています。自家源泉を使用。塩化物泉(pH7.8,)ということでお肌スベスベに期待(=^_^=)。

↓ 変り風呂もあります

ホテルのホームページで浴槽の種類を見ると
・露天:2(温泉:1 かけ流し:1)
・内湯:2(温泉:1 かけ流し:1)
温泉」と「かけ流し」が区別されているのが気になりますね。
浴槽によって掛け流しとそうでないものがあるということですね。源泉風呂はおそらく加温無しで掛け流しの浴槽と推測。
この源泉浴槽があることが、「源泉掛け流し温泉」と表示されている理由だと思います。

また、さらに成分表示等を眺めると
三保はごろも温泉
【泉 質】
 ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉(高張性・弱アルカリ・冷鉱泉)
【効 能】
 関節症、腰痛症、神経痛、打撲、捻挫、疲労回復など
【適応症】きりきず、冷え性、皮膚乾燥症など
と、なっています。
ここで注目したのは泉質の「ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉」という表示。

温泉は温泉法と環境省の鉱泉分析法指針で定義されていて、

◇温泉法(法律)と鉱泉分析法指針(環境省)
温泉法(1948年(昭和23年)
地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、以下の中から一つ以上を満たす場合
泉源における水温が摂氏25度以上
 (摂氏25℃未満は“冷泉”“鉱泉”と一般的に呼称)
・水温にかかわらず、以下の成分のうち、いずれか1つ以上のものを含む
溶存物質(ガス性のものを除く。) 総量1000mg以上
 遊離炭酸(CO2) 250mg以上
 リチウムイオン(Li+) 1mg以上
 ストロンチウムイオン(Sr2+) 10mg以上
 バリウムイオン(Ba2+) 5mg以上
 フェロ又はフェリイオン(Fe2+,Fe3+) 10mg以上
 第一マンガンイオン(Mn2+) 10mg以上
 水素イオン(H+) 1mg以上
 臭素イオン(Br-) 5mg以上
 沃素イオン(I-) 1mg以上
 フッ素イオン(F-) 2mg以上
 ヒ酸水素イオン(HAsO42-) 1.3mg以上
 メタ亜ひ酸(HAsO2) 1mg以上
 総硫黄(S)[HS-,S2O32-,H2Sに対応するもの] 1mg以上
 メタホウ酸(HBO2) 5mg以上
 メタけい酸(H2SiO3) 50mg以上
 重炭酸ソーダ(NaHCO3) 340mg以上
 ラドン(Rn) 20×10-10Ci以上
 ラジウム塩(Raとして) 1億分の1mg以上

 ★温泉法では泉温での評価と成分での評価のいずれかに合致すれば『温泉』となる

□鉱泉分析法指針(環境省)

湧出時の温度が摂氏25度以上であるか、または指定成分が一定の値以上である場合、これを「鉱水」とする。
・泉温による分類
 冷鉱泉 – 摂氏25度未満
 微温泉 – 泉摂氏25度以上摂氏34度未満
 温泉 – 摂氏34度以上摂氏42度未満(狭義の温泉)
 高温泉 – 摂氏42度以上
・液性の分類 – pH値湧出時のpH値による分類
 酸性 – pH3未満
 弱酸性 – pH3以上6未満
 中性 – pH6以上7.5未満
 弱アルカリ性 – pH7.5以上8.5未満
 アルカリ性 – pH8.5以上
・浸透圧の分類溶存物質総量および凝固点による分類
 低張性 – 溶存物質総量 8g/kg未満、氷点-0.55℃以上
 等張性 – 溶存物質総量 8g/kg以上10g/kg未満、氷点-0.55℃未満-0.58℃以上
 高張性 – 溶存物質総量 10g/kg以上、氷点-0.58℃未満

 ここまで説明すると私が「ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉」の表示に“?”となった理由がわかるかと思います。
以前の源泉温度が26.5℃なので、『冷鉱泉』ではなく、『微温泉(低温泉)』となります。ただし、一般的には25℃以上を「温泉」と表記し、それ以下を「冷鉱泉」と表示しているため、その事例に倣った表示と推測しました。
もしかすると源泉の温度がもっと低いのでは?ということで、もう一度、脱衣場の源泉の泉温表示を確認すると・・・・・。泉質検査が「2015年」になっていました。源泉温度の26.5℃は古い情報(2005年)であることがわかりました。現在は画像のような源泉温度が表示されています。
(画像はピンボケ表示してあります。ご了承願います。ご自身で現地で確認をお願いいたします)
↓ 2017年調査「低鉱泉」と表示されています。源泉温度は18℃。

↓ 2005年調査
・「低温泉」と表示されています。当時の源泉温度は26.5℃。

 いろいろな情報誌に「源泉26.5℃」と紹介されていますが、現在は「18℃」の『低鉱泉ということです。このあたりもきちんと表示されていて好感がもてます。

 館内の脱衣場の表示を見ると以下の追加表示があります。写真写りが悪くわかりにくいので抜粋すると
・浴場の温泉温度は45℃
・加水の有無は有り
・加温の有無は有り
・循環・ろ過の有無は無し
・入浴剤の使用は無し
・消毒は有り

 これでようやく、浴槽は2種類あって、露天風呂と内湯、そして「加温・加水浴槽」と「源泉掛け流し浴槽」があるということがわかりました。
源泉の色は淡黄色透明で、若干の金気臭、鉄臭があります。加水・加温浴槽では色が源泉浴槽よりも透明感が増し、 香りはほぼ無臭になります。
この“無臭”ですが、露天の加水・加温浴槽では、若干の消毒臭を感じました。次亜塩素酸ナトリウムの香りですが、気になる程ではありません。おそらく、露天風呂の汚れに次亜塩素酸が反応したものだと思います。

 加温・加水浴槽はこのようにきっちりと管理されていて、且つ、レジオネラ菌の検査表も表示されているため安心して入浴ができますね。

でも、成分無調整且(加水無し)且つ加温・冷却無しの「源泉掛け流し温泉」を期待していたのでちょっぴり残念ではあります。
満足度としては若干下がりますが、表示がしっかりしていることが好感が持てます。ただし、ホームページなど、予約する前の情報として表示しておいていただくと宿泊判断時する時に助かります。

【注意】この記事は2018年宿泊当時の覚書的記事です。私の思い違いや記憶違いもあるかと思います。参考程度の資料とされることをお願いいたします。実際に自分で宿泊し、入浴し、現地で現実を確認されることを強くお勧めします。

長くなってしまったので記事を分割します。

・三保園ホテル食事編は後日アップ予定。

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三保園ホテル
静岡県静岡市清水区三保2108
・清水インターから宿(岡崎から約2時間)
チェックイン15:00〜18:00
チェックアウト 〜10:00

↓ 和洋室の2部屋タイプでした。

↓ ホテル正面と中庭。そして部屋からの風景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(画像はすべてクリックで拡大表示:AMPサイトを除く)
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◇覚書
↓ 富士山の景色2019/11/24-11/25

↓ 富士山の景色 2016/02/19

□三保の松原周辺の景色(2011/06/11)
↓ 羽衣の松(古松)

↓ 御穂神社2011/06/11

↓ 樹齢650年の羽衣の松(2代目新松)2011/06/11

↓ 三保の松原と古松と羽衣の松 2011/06/11

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◆温泉に関する記事

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