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バロー富加店オープン訪問して、新店出店計画などのことをあれこれ考えてみた

長文です。最後まで読みきる自信のない方はスルーしてください。(最後にオチがあるので)
流通専門誌のライターや出店開発部門に関わる人は、本日の記事を読むの止めっ([E:coldsweats01])
良い子(大学でマーケティングとか勉強している学生)は真似しないこと。[E:happy01]

・9/23バロー富加店 
 岐阜県加茂郡富加町羽生2180
 ℡0574-55-1255
 敷地面積 13,431.0㎡ 建築面積 2,180.4㎡
 述床面積 2,089.1㎡ 
 店舗概要 SM売場 1,302.17㎡
        共用面積     68.77㎡
        バックヤード  666.72㎡
        その他   142.74㎡
        合 計    2,180.40㎡
 テナント 別棟コスモ石油 9/29オープン
 駐車場  170台
 営業時間 午前10時~午後8時
   (日曜日は午前9時30分~午後8時)
   ※オープン4日間は午前9時30分~午後8時
 投資額 3.7億円
 年間売上高 11億円
201009231629

実は、愛知県内バロー社の最新「常滑店」について、この時点で未訪問。こちらの富加店を先に訪問してしまった。
バロー単店のオープンの場合、なかなか訪問しにくい。なぜかというと大体予想がつくから。

何のために新店へ行くのか。(いつもこのパターンだなあ)

新店へ行く理由は常に「新しい売場・新しい商品を発見する楽しみがある」こと。
そして、「繁盛を体感する(最近、付け加えた)」ため。さらに安い買物も楽しみたい。決して、一番乗りを自慢するためではない(笑)
バロー社の新店へ行く場合は「繁盛」と「買物」に期待だが、よほどの理由がない限り、オープン当日に駆けつけることはない。これは店が良いとか悪いとかではなく、食彩賓館の目的「新しい発見」に合致しているかどうかだけ。なんといってもサラリーマンが本業。主たる活動日は土曜日だけにしている。

 バロー社は独自のチェーンストア経営システムにより、岐阜県内で事業規模を拡大させ、さらに近隣県へ出店することで、今の規模を築いてきた。拡大には自社の都合(資金、人材育成、ドミナントによる内部競合)以外に、出店場所の問題(地権者・周辺住民、さらに競合店)など、沢山の問題点や課題を克服しなければならない。当然、社内外で軋轢も生じる。こういった障害を乗り越えて、今のキャッシュフロー内での継続的な新店出店には頭が下がる。頭が下がるが、自分の趣味で行く以上、当方の目的を優先させるのは当然。
残念ながら、開店後の常滑店まで車を走らせるだけの気力が今のところない。富加店は幸いな?ことにオークワ美濃賀茂店と同時オープン(といってもオークワは前日にプレオープンしているが)。比較する楽しみがあるので、これは行かなくちゃ。ということで、常滑店よりも優先して富加店を訪問した次第。いちいち店舗訪問に理由付けする必要はないのだが、血液型がA型で、しかも凝り性、尚且つ、“思い込んだら試練の道”タイプなので([E:bleah])

 訪問後、こういったスーパーマーケットについてブログをアップしている人達の記事を検索してみた。
「バロー富加店」でグーグル検索するとバローホームページ以下、いろいろなページが検索される。時間があったので読んでみることに。
以前は、自分の記事を書く前に検索しては重複しないように配慮していたが、あまりそういったことを気にしていると自分の思った記事が思った時点で書けない。さらに、食彩賓館の記事内容について御意見をいただいたのだが、自虐記事を書いたつもりが、他者・他社への皮肉を言っているという受け取り方をされていることもあるとかで、現在は他者・他社のブログ記事をほとんど見ないで食彩賓館記事をアップするようにしていることを時々アピールしている。
オープン記事のアップが早いと、後追い類似記事が慌ててアップされるという話もこれまたメールで教えてくれる人がいる。それは(何時、何をアップするかは)その人の自由。当初はなんじゃコイツと思ったが、おそらく、食彩賓館も後追い類似記事を知らないうちに連発していることでしょう[E:coldsweats02]。そんな時は御簡便を。
というのも、新店情報を始めてからは忙しい。知人の記事だけはなんとか確認するものの、他人の記事までチェックするヒマがない。たま~に無断でブログへのリンクではなく、記事への直リンクを貼っている不届き者([E:dash])をチェックするくらい[E:bearing]。
<御参考記事>
 ①
苦笑サ●マークス■いにちの掲示版2」
   ↑ まだ気分を害している[E:pout]。
 ②
それは私ではない←この時は無視

 さて、「バロー富加店」でグーグル検索結果(9/24時点)の話。
グーグル評価マイナス事項である「リンク先を100件以上登録」している食彩賓館のページが最初のページにヒットしていることに驚く(Page Rankは影響するが検索には影響しないということらしいが)。それと、意外にこのテーマで書く人が少ないんだなあということ。
あれ? まったく同じ内容じゃない? という記事から、良く勉強して調べているなあと思う記事、勝手なこと言ってるなあという匿名発言記事を読みながら、検索にヒットした食彩賓館記事は、最初に出店予定地を訪ねて、記事にした時のものであることに気付いた。
この時は、「開店していない店舗を見て何が楽しいんだろう」という疑問を自身で体験してみたいということで、最初の建築前店舗訪問だったと思う。
やってみて思ったのは、ツボにはまるとアクセス数があっと驚くぐらいの数になる。でも、よりアクセス数の多い企業や人が、今回のように同じ情報がアップされるとすぐにダウン(これは「書き手本人の意思はともかく、後追い類似記事を平気でアップするタイプの人」と判断しているが)。さらにネタのない時に記事にするのに丁度良い。こりゃはまるなあ([E:delicious])。ということで、【お知らせ】記事が寂しい時にお飾り記事として頻繁に登場するようになった次第。本当はもっと別の目的もあるのだが、それはナイショ([E:smile])。
こういうブログをやっていると時々勘違いするのだが、アクセス数が多いと「人気がある」「評価されている」「アップを待っている」と勝手に書き手は思ってしまう。食彩賓館は「自分の記録」としてアップしているのだが、何か知識をひけらかせたり、わざと面白おかしくしたりしてしまうことがちょっぴりあったりする。そういう時は大抵、「どやっ」っていう記事になっていたりする。それがどうも気に食わない。自分のブログを読み返したり、他人のブログ記事を読んでもそう([E:coldsweats01])
今回、他人のブログを読んで、他山の石としなくちゃいかんなあと思うものがあり、自分も他者から見ると、そうなんだろうなあとちょっと落ち込む。
ということで、「他人のブログは読みません宣言」は継続することにした次第。

余談の最後に、こういった記事はアップしないようにしたいということを列挙します。
・店や企業は、食彩賓館のようなブログに取り上げられることについて、態度はどうあれ「本当は迷惑なんだ」ということを念頭において記事を書く。「意見があれば店で直接言いなさい」という指摘があることを忘れないように。
・店内・施設内で許可なく撮影した写真は掲載しない。(外観も本当はいけないのでしょうが、一応、公道から景色として撮影するように心がけています。←どこがっ[E:wink])
・食彩賓館の記事が店舗選択に影響しているとは思えないが、店の商売を邪魔するようなことはしない。ただし、法に違反することだけでなく、購入者側に不利益なことはガンガン指摘していく。
・ホームページや広報、あるいは店頭で公開しない情報はアップしない

 自戒なので他の人に強制することではありません。

食彩賓館はこういった変わり者で偏屈だけど、業界歴だけはちょっぴり長いkentnkが運営しています。いろいろな引き出しを持っているので、これからも、少しずつ古い情報でも忘れないうちに記録していきたいと思います。それ(古い記憶を記録)こそ、食彩賓館ブログを始めたきっかけなんです。

閑話休題

バロー富加店の話です。
今回の興味は、
バロー富加店「店舗面積 2,180.40㎡、SM売場1,302.17㎡」で「投資額 3.7億円、 年間売上高 11億円」と
オークワ美濃賀茂店「直営売場面積 1,754㎡(530坪)」で「年商予定10億円」の比較。

両店の「年間売上高・年商予定」がどのような基準で算出されているのか、食彩賓館には関係のない話だが、かって新店の売上目標を算定するのに苦心した経験があるので、いろいろ考察してみた。
尚、オークワ美濃賀茂店については後日、記事にする予定なのでその時に改めて、印象を述べたい。
まず、新店オープンする前には、専門のソフト(GIS等)を使って、ハフ分析その他、ドミナント出店による影響などを考慮し、暫定売上高と損益を算出する。当社が出店せずとも、他社がこの予定地に出店してきた場合などの数値なども考慮して出店が決まる。もちろん、当地の発展性や競合店が出店しやすい地域かどうかなどの外部の問題点の他、競合が進出してきた場合の増床等の対策が打てるかどうかなども検証しておく。
損益は、「2年目、できれば初年度黒字化」「4~6年以内に累損解消」「8年で投資の回収」を予定して、賃貸契約期間である20年間の損益シュミレーションをする。当然、出店後5年目までの改装や8年目で設備老朽化に伴う改修工事の費用も折り込む。

毎年、予定通りの営業収益が確保できないと、店長や運営部は頭に鉢巻して対策実行しなければならない。昨今の安売りブームと不景気で収益は下がる一方。各社、頭の痛いことと同情いたします。
一番大事なのは出店当初計画と実績のズレの分析と対応。これをしないと次の店も失敗してしまう。決して、前年実績との比較だけではない。
ということで、仮に土地は賃貸として、売場面積400坪のスーパーを建設して投資の回収までを算出すると、初年度の売上目標は1●億円になる。
バロー富加店の売上予定は11億円。
こりゃスゴイ。投資額が3.7億円と抑えられていることに加え、さらに何らかの手段で営業収益以外の収入を見込めないと、なかなか400坪の店で11億円予定は立てられない。
スゴイなあ。公開していない店舗努力目標とか、別途設定しいるとは思うが。
客数予測からの売上目標だったら出店地を考慮すると、この位(11億円)かなあとも思うのだが。

なんにせよ、壁側の装飾や売場の器具備品など、質素倹約なバロー富加店です。儲かる企業というのはこういった店を数多く、無理のない(あるいは無理を見せない工夫の)範囲で出店し続けることができる企業。
すでに「売場面積を増やせば、利益が出る仕組み」を完成させているんだろうなあ。
単店だけ見て、あーだ、こーだ言っている場合じゃあないなあ。
と言いながら単店だけ見て楽しんでいる食彩賓館ですが・・・・。

TECレジの液晶画面が面白い。わざわざレジ担当に「釣銭を渡してください(だったかな?)」とか画面に次の指示が出る。これは良い「ポカヨケ(うっかりミス撲滅)」になると思います。グッジョブ。

最後に

どやっ」(爆)

真面目に読んでいただいた方、申し訳ありません。

●購入商品
20100923_2
・いつものように鮮魚担当の方をつかまえて「これ 何?」と聞いて購入した「アオダイ」。なかなか鮮度良し&味良し。価格も手頃で販売されていたので購入。ツラ構えはイサキで味は真鯛よりもプヨプヨしている感触。他にも白っぽいがカマスの刺身も並んでいました。
・ダブルソフトはバローもオークワも同価格で特売していた。やるなあ、ヤマザキ社。調整がうまい。違うかっ。

野菜相場高騰ということもあるが、いつもの青果の超目玉特売が見当たらない分、地元岐阜県ならではの余裕の船出というところでしょうか。(ああっ こういったわかったような、上から見下したようなコメントが「他山の石」だったのに使ってしまった~[E:crying])

食彩賓館的印象(2010/09/21改訂)
 (評価ではありません)
総合     ★★★☆☆
装飾・備品★★☆☆☆
品揃・商品★★☆☆☆ 
売場作り ★★☆☆☆
品質・衛生管理★☆☆☆☆
価格(当日)★★★☆☆
サービス  ★☆☆☆☆
リピート  ★☆☆☆☆
視察向け ★★☆☆☆
繁盛感   ★★☆☆☆
上記の★☆の説明はこちら
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●資料
01
バロー富加店に関する記事
・2009/09/26バロー富加店(初回)
・2010/07/08バロー富加店(二回目)
2010/09/06バロー富加店の風景他(三回目)

●バローに関する記事
 ・バロー記事一覧
 ・ブログ記事索引ページ