バロー東起店について、過去から開店後の外観記録や訪問の印象についての記事はすでにアップしています。そちらを参照願います。
・2012/05/31バロー東起店オープン訪問
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◇EDLP、EDLC、Hi-Lo売価政策についての記事(一部)
・2016/09/22バロー 関ひがし店(岐阜県)チラシなし
・2013/04/24バロー大津店(滋賀県大津市)チラシなし
・2012/12/01「EDLPと毎日特売は違う」を語るにはまだまだ知恵と能力が不足している。企業は安易に「用語」を使わないことを要望する
・2012/06/04バロー東起店訪問「新EDLP売価政策」
★・2012/03/18EDLPとEDLC、そしてEDSLPと平準化
・2011/03/08EDLP売価政策。マックスバリュ清水八坂店
・2011/02/22平和堂EDLPタイプ店のフレンドマートD
・2011/11/15バロー藤枝店は“準EDLP”店
・2016/06/29バロー大坪店(EDLP店)
・2010/05/18さとうの“EDLP店”フレッシュバザール(兵庫県)
・2010/04/06パレマルシェ飯村店(愛知県豊橋市)のEDLP化
★・2010/04/06西山和宏氏の「EDLPについて」
(目から鱗。食彩品館.jpの見方が変わったきっかけ)
・2009/11/23バロー岩倉店(EDLP2号店)訪問記
(チラシ削減による売価政策への貢献度を量る)
・2009/08/18EDLPへ業態変更「マックスバリュ中部 荒子店」
(この頃はまだ“業態”という言葉を食彩品館.jpでも使っています)
・2009/07/26バロー師勝店,EDLP一号店
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今回、記事で取り上げるのはバロー社の「新EDLP」についてと「朝獲れ鮮魚」について。
業界誌・紙で取り上げられることの多い「バロー社の新EDLP売価政策」は当初の師勝店の「単なる安売り」レベルではなく、運営スタイルを含めた新MD構築までを含む壮大な計画であるという認識をしておりました。
「新EDLP売価政策店舗」はあくまで売価政策であるため、既存レギュラー店に対して「EDLP業態」と呼称するのは食彩賓館ではしておりません。この点については過去記事で何回か触れてきたので語ることはしませんが、バロー社の売価政策で他企業と大きく異なるのは「圧倒的な低価格差異化商品」で品目を絞り込んでの毎日特売です。
一斉を風靡した「コロッケ18円」「500mlペット茶48円」「おにぎり58円」「充填豆腐18円」等々ですが、マックスバリュ東海とトップワンの一部店舗でコロッケ低価格(17円と18円)を提供し、イオンとベイシアが48円ペット飲料を出すものの、ローカルなスーパーマーケットで対抗できている企業は少ないのが現状です。唯一、カネスエ社が近隣競合となった場合のみ対抗しているようですが、それほどバロー社の「低価格差異化商品」は他企業を圧倒しているという印象があります。
◆コロッケ比較 17円と18円
・2010/06/22マックスバリュEX新川店とバローコロッケ比較
品揃えを絞り込んで普段の生活に必要な商品だけをPB商品中心に品揃えする。さらに特売等の入れ替え作業を少なくするためのチラシ削減や日替商品をL台車へ積んだまま通路に放置する販売方法など以外に、食彩賓館が見る限りローコスト運営についての取り組みは少ないと感じています。ですが、少ないのではなく、「見せていない」ということなんだと最近思うようになってきました。
どうやって経費を削減しているのかを知りたいというだけでなく、労務管理や取引に関することなどバロー社に対する興味は尽きません。どこかで特集してくれないかなあ。表面的なことだけのことではなく。
●ディスカウントに関する記事
・2011/12/06食彩賓館の“ディスカウント”
・2011/10/19ディスカウンディングを考える
●EDLPとEDLCに関する記事
・2012/03/18EDLP・EDLCと平準化の話
・2010/4/6西山和宏氏の「EDLPについて」の記事を
さて、今回、そんな売価政策だけでなく非常に興味ある取り組みをバロー社の既存店で見かけるようになりました。
「朝獲り鮮魚」です。
御存じのように鮮魚売場はハイコストです。手数がかかる。そしてロスも多い。自然相手なので調達も難しい。だから鮮魚売場を強化すれば他店との差異化が可能になる。
今回、3店で確認しました。以前から取り組んでいますが品揃えが増えていて、他企業のやるような大衆魚だけでなく、高質魚も取り扱っています。
ユースが傘下入りしたこと等、北陸方面への進出で物流確保できたことが一番の要因だと思いますが、福井方面の鮮魚を低コストで調達できるのが強みです。産地市場の商品を中央市場で1日寝かせることく店舗へ収穫日に納品できるのがウリ。
そういったことは他企業でもやっています。でもバロー社と他企業の違いは品揃えと当初値入の違い。この取り組みが充実すればGMS系の店舗にも対抗できる武器となります。
よって、今後も食彩賓館では要注目の取り組みなんです。
●バロー各務原中央店
岐阜県各務原市蘇原青雲町四丁目1 番25
℡058‐380-5188
開店予定日 2011/11/24(告知記事11/18)
開店前訪問 2011/04/16(part1記事4/2)
開店前訪問 2011/07/07(part2 記事7/12)
開店前訪問 2011/08/23(part3 記事8/27)
開店前訪問 2011/09/08(part4 記事9/17)
開店前訪問 2011/10/15(part5記事10/20)
開店前訪問 2011/11/05(part6記事11/13)
開店前訪問 2011/11/19(part7記事11/20)
開店後訪問 2011/11/24(記事11/28)
今回訪問日 2012/05/26(記事6/4)
「人気店になりそうな雰囲気がビンビン伝わってきます」(2011/11/28記事)と書いた通り、初年度黒字化ができそうなくらい好調だそうです。売上目標 25億円に対して38億円ペースとか。
朝獲りの商品はグッドでした。ツバス、連子鯛や甘エビなど種類も豊富。購入したのはトビウオ。青銀色に輝いてました。そして、朝獲りではないが富山産白エビ、静岡産生の桜エビなども。白エビは皮を取るのに時間がかかったが美味でした。
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●バロー東起店
愛知県名古屋市中川区東起町2丁目3番地
℡052-389-2900
開店日 2012/06/01
初回届出計画日2012/03月予定(関係記事5/6)
届出時予定日〈変更〉2012/06/12(関係記事11/9)
開店前訪問日 2011/05/09(part1記事5/14)
開店前訪問日 2011/09/17(part2記事9/28)
開店前訪問日 2011/10/11(part3記事10/22)
開店前訪問日 2012/01/05(part4記事01/12)
開店前訪問日 2012/01/23(part5記事01/29)
開店前訪問日 2012/03/10(part6記事03/19)
開店前訪問日 2012/04/07(part7記事04/13)
開店前訪問日 2012/05/19(part8記事05/22)
開店記事 2012/05/31(part9記事05/31)
印象記事 2012/06/04(part10記事6/4)
★購入商品
・朝獲りのミニするめいか。美味しいねぇ。東起店も「毎日低価格」でありながら朝獲り鮮魚を扱う。ちなみに東起店のPOPは税込表示のみとなっています。これも今までの「毎日低価格店舗」との違い。
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●バロー常滑店
愛知県常滑市陶郷町四丁目1番地
℡0569-36-1500
開店日 2010/09/09
訪問日 2010/09/25(記事10/05)
訪問日 2012/05/19(記事6/4)
★購入商品
朝獲りの「ダツ」を購入。ダツですよダツ。でもこの店舗は「三河湾朝獲り」を品揃え。