コードバン購入するために長野県へ【その1 小黒川PAアルプスカーフ,ALPS-CALF,コードバン購入】長野県伊那市
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コードバン(cordovan)は、農耕用馬の臀部から採れる皮革(wikiより)。
近年は農耕馬の減少から、食用の大型の馬から採取されることも多いと聞いています。今回購入したコードバンの馬の原産地は主としてヨーロッパ方面。使命を終えた大型農耕馬や食用として処理された大型馬から副産物としてとれた皮を利用しています。
7月末の長野行でたまたま寄った中央高速小黒川PA(上り)には「本格皮革製品 アネックス館」というコーナーが売店の一角にありました。
最近、趣味としてはまっている革のクラフト用の素材やコードバンのバッグ、靴などが多数陳列されています。
ご存知の方も多いと思いますがコードバンの小物でさえ、街でみかける価格は食彩品館.jpにとっては、とんでもない価格で高嶺の花。そのコードバンを使用したバッグや小物が結構な価格とはいえ市販のものと比較して割合、お値打ちな売価で提供されています。
PA近所の革製品製造店の出店かと思っていたのですが、貴重なコードバンの原材料をふんだんに使っているということに興味を持ちました。
その中で信じられないくらいの低単価のコードバン素材を見つけて購入したのですが、まず疑問としては
1.これは本当にコードバンなのか
2.何故安いのか
ということに尽きます。
革の価格というのは1ds(デシ)単位で表示されることが多いのですが、私が利用している店の牛革のデシ単価(販売価)は以下の通り。
<サイズ表記>
※1ds(デシ)=10㎝×10㎝のサイズ。
※半裁=牛1頭分の革(丸革)を半分にしたサイズ。成牛クラスで長さ2~3m、幅は1m以上が目安。半裁のデシは200~300デシ。牛の大きさによりサイズは異なる。また革の厚さも1mm~3mm等異なります。
半裁イメージ図↓
◇牛ヌメ革(無地)
※ヌメ革=植物タンニンでなめした革。
・タンロー(加工なし) 130円~172円/ds
(半裁クラスのネット売買は80円/ds~)
・サドル(撥水加工) 145円~243円
(半裁クラスのネット売買は80円/ds~)
A4サイズ(21cm×30cm)だと1280円~2,000円くらいでしょうか。
半裁でネット購入するとかなり単価が安くなることがわかります。
Mサイズの半裁は200~240デシで約18,000円程度。
Lサイズの半裁は241~280デシで約21,000円程度。
ただし、サイズが大きいことと、端切れが多くなってしまうことから、食彩品館.jpの場合、少々単価が高くとも自分の目で選択可能な県内ショップで購入することが多いのです。
それでは馬革の価格はというと、
◇馬革
・コードバン(メガネ半分) 710円~/ds
約20デシ=15,000円~
・コードバン メガネ 740円~ /ds
約50デシ=約37,000円~
・馬ヌメ(バット判) 210円/単価
約60デシ=12,000円
コードバンは牛ヌメ革の数倍~10倍の価格で販売されています。
ちなみに馬皮は上半身が「ホースハイド」として廉価な馬革製品の原料となり、下半身が貴重なコードバン精製の原料となります。
下半身を「馬ヌメ」と呼び、さらにここから革の表皮を削り、馬ヌメ革の中にあるコードバン層と言われる個所まで削りだし等で精製したものを、その形状から「メガネ」と呼んでいます。コードバンは繊維の配列密度が牛革の3倍から5倍と非常に密度が高いことが特徴。
つまり、馬1頭からとれるコードバンはお尻の部分のほんの少し、皮全体の約10%程度ということになります。
↓ 馬ヌメからメガネを取りだす(コードバン層まで削りだす)
↑ 30㎝の金尺を目安にサイズを想像してみてください。
今回、購入したのはメガネの半分サイズ程度です。約18~20デシですが、価格は上記紹介価格の●分の1程度。あんまり安いので価格は紹介しません(笑)。
このコードバンからiphone6Plusケースと二つ折サイフを作りました。いずれも表面のみがコードバンで、内側は牛ヌメ革です。
↓ もったいないのでコードバンの端っこを使いました
相当、ワケアリなコードバンと思われますが、1ヶ月も使いこんだり磨いたりしていたら色も見事に変化。尚且つ、手触りから重量感まで“さすがコードバン”を実感できました。
そうなると次はカバンが作りたくなったのです。まずは材料の調達調査から始めます。流通業界歴35年、そのうち、調達関係はバイヤー&責任者として15年位やってました。専門は食品ながら、今回の対象が革とはいえ馬なのでなんとかなるでしょう。
仕事の伝手は使わず、個人の情報収集だけで調査したのですが・・・。
以下、続く。
・コードバン(馬のお尻の革)を求めて長野県飯田市へ買い出しに(その2)
我が家の2個のランドセルのことを含めて世紀の発見を語る
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◆長野県飯田市に関する記事
・2013/06/24バロー松尾店(長野県飯田市)訪問記
・2013/06/25りんごの里農産物直売所(JA信州みなみ)
・2013/07/06のんび茶屋(のんび荘 長野県飯田市)蕎麦
・2013/07/03キラヤ鼎店(長野県飯田市)他キラヤ全店訪問
・2015/09/05新京亭で中華そばと餃子(長野県飯田市)
・2015/09/07小黒川PAでアルプスカーフ(長野県伊那市)
・2015/09/08宮内産業でコードバン(長野県飯田市)ランドセル
●信州 遠山郷の旅(長野県飯田市上村)2013年7月~8月記事
・その1 キラヤ黒田店(飯田市)2013/7/30
・その2 下栗の里 はんば亭(食事編)2013/8/1
・その3 下栗の里 はんば亭(買物編)2013/8/2
・その4 下栗の里 山のみのりや(下栗いも編)2013/8/5
・その5 下栗の里 天空ビューポイントから2013/8/6
・その6 遠山郷part5 しらびそ高原(南アルプスドライブ)
・その7 南信州喬木村から上村の直売所訪問2013/8/8
・その8 JAみなみ信州およりてふぁーむ(飯田市)2013/7/31
・その9 JA長野 Aコープあいぱんいいだ店(飯田市)2013/8/2
・その10 ケーズデンキ飯田店(part3)2013/8/4
●南信州に関する記事
・2013/11/20ヘブンスそのはら(長野県阿智村)で紅葉
・2013/11/21園原農産加工所。ヘブンスそのはら(長野県阿智村)
・213/11/30そば勝縁(しょうえん)(長野県下伊那郡阿智村)
●木曽方面に関する記事
・2015/08/30開田高原 旅館 ふもと屋(長野県),とうじ蕎麦
・2015/08/28木曽馬の里(長野県)
・2015/08/27ファーマーズマーケット彩菜館(長野県)
・2015/08/26開田高原アイスクリーム工房(長野県)
・2015/08/25道の駅 木曽福島(長野県木曽町)ミニコーン,すんき漬、他
・2015/08/20マルトシ生鮮食品館 木曽須原店(大桑村)訪問記