G.W.も残すところわずかとなった5月4日に大阪遠征を計画。無謀とは知りつつ、JR大阪三越伊勢丹のオープンついでに、あべのキューズモールのイトーヨーカドーも見たいということで、早朝出発。渋滞もなく、スムーズにナビ設定時間よりも1時間早くJR大阪駅到着。
駅周辺の外観を写真撮りするための早朝到着だが、もちろん、開店時間まで大阪駅で待つようなことはしない。行きたかったのに行けなかった場所が市内に三ヶ所ある。そこを今回はすべて回りたい。
まずは緒方洪庵 適熟。いや、適塾。
史跡・重要文化財 適塾
大阪市中央区北浜3丁目3番8号
℡06-6231-1970
開館時間 10時~16時
休館日 あり
昭和17年に緒方家から大阪大学へ建物が寄贈され、その前年に国の史跡として、昭和39年には重要文化財として指定を受ける。現在の建物は昭和51年~56年までに解体修理されたもの。さらに防災設備等改修工事も終了し、今年、4月1日より通常通りの開館となりました。
緒方洪庵については大阪大学HPに詳しく掲載されているので、わざわざしませんが、食彩賓館は司馬遼太郎氏が小学生の教科書用に書かれた「洪庵のたいまつ」が好きです。彼の生き方のほぼすべてを語り、さらに子供に生きる目的を持つことの大切さと人をおもうことの大事さを教えてくれる名文だと思っています。
・2011/03/27司馬遼太郎記念館と「洪庵のたいまつ」
自分の記事の中では珍しく、心情を語っていて恥ずかしいのですが、将来、自分の葬式で弔辞がわりにでもしてもらいたいと思って書きました。記事の中の対象は自分の子供になっていますが、本当はすべての人に向けて、そして自分自身に向けて書いたつもりです。
隣の公園で、座って書を読む洪庵像を拝観して次の目的地へ向かう。
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坐摩(いかすり)神社
大阪府大阪市中央区久太郎町四丁目渡辺3号
社格等 式内社(大)・官幣中社・別表神社
創建 神功皇后 (社伝)
御神紋は「鷺丸(さぎまる)」
主祭神
生井神 (いくいのかみ)
福井神 (さくいのかみ)
綱長井神 (つながいのかみ)
阿須波神 (あすはのかみ)
波比岐神 (はひきのかみ)
五神を総称して「坐摩大神(いかすりのおおかみ)」
摂津の国一之宮は住吉大社があり、そしてこちらの坐磨神社。「ざまじんじゃ」と読む人も多い。ナビに登録してある一之宮マーク(スーパーの訪問先にある全国の一之宮を参拝しています)が気になっていたのだが、なかなか参拝する機会がなかった。
ようやくお参りすることができました。前のビルの地下駐車場に停めたのだが、20分以内は無料。ありがたい。
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西国巡礼の番外寺としては3ケ寺(法起院、元慶寺、花山院)あるのですが、その他にも番外寺があります。知っている限りでは善光寺(長野)、高野山金剛峯寺奥の院(和歌山)、比叡山延暦寺根本中堂(滋賀)、奈良東大寺の二月堂(奈良)、四天王寺(大阪)の五寺あります。
この五寺を西国巡礼のお礼参りの寺とすることが多く、食彩賓館も、これまでに四天王寺を除く四寺を西国巡礼(通算6巡拝しています)のお礼参りとして参拝してきました。
今回は、先達五順拝のお礼参りとして四天王寺を参拝させていただきました。
荒陵山(あらはかさん)四天王寺
大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
和宗総本山
本尊 救世観音菩薩
創建年 推古天皇元年(593年)
開基 聖徳太子
国宝
紙本著色扇面法華経冊子5帖、懸守(かけまもり)、七星剣、丙子椒林剣、四天王寺縁起 根本本 後醍醐天皇宸翰本、金銅威奈大村骨蔵器
重要文化財
六時堂、五智光院、本坊湯屋方丈、元三大師堂、石鳥居、本坊西通用門、石舞台、絹本著色両界曼荼羅図、板絵著色聖徳太子絵伝、金銅観世音菩薩半跏像、銀製鍍金光背、千手観音及二天箱仏(伝僧空海作)源満仲護持仏、舞楽面 納曾利、陵王、木造阿弥陀如来及両脇侍像、木造阿弥陀如来坐像、他。
四天王寺は日本の仏教寺院としては飛鳥寺(奈良県)と並ぶ最古のものの寺であり、聖徳太子が実際に開基した寺としては法隆寺(奈良県)とここだけのようです(グーグル大先生より伝授)。歴史は古いが、建物は度重なる災禍により、第二次世界大戦後に再建されたもの。