◇今回の記事はシリーズ記事で別途、以下のような記事があります
・2014/01/31 中古の“グネコロゴ”グレコセミアコギター
・2014/06/26 ジャンクだったスリーエス(名古屋鈴木バイオリン製造)のギターを再生。
・BOSSの国産エフェクターを集めていたら、いろいろなことを知ったという話(音楽夜話その1)
・中古の国産真空管使用ギターアンプを購入し、真空管を入れ替えてみたら・・・という話(音楽夜話その2)
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真空管というパーツを未だに使用している電気機器は音響機器の分野でしょうか。オーディオアンプやギターアンプなどは真空管を通すことにより、よりウォームな雰囲気の味のある音を出すことができます。
ただし、オーディオアンプとギターアンプでは求める音質について少し違う部分があります。
オーディオアンプがクリアな音を目指すのに対して、ギターアンプは自然な歪を出すことが目的だったりします。もちろん、クリアで温かい音を出したいと願うギター奏者もいますが、食彩品館が真空管ギターアンプに求める音は「自然な歪を伴う太い音」。
せっかくギターを再開し、エフェクターも書庫の奥から取り出し、さらに古い日本製のBOSS小型エフェクターも買い揃えたのだから、昔、聴いたナチュラルで太いチューブサウンドを出したいと思って中古のアンプを購入しました。
まったく、ギターアンプに縁の無い方のために簡単に真空管を使用したギターアンプの区別を分けると以下の三通り。
1. プリアンプのみ真空管を使用
・主として音質を司るプリアンプに真空管を使い、音量を増大させるパワーアンプはトランジスタを使用したハイブリッドタイプ。
2. パワーアンプのみ真空管を使用。
・上記1とは逆にパワーアンプに真空管を使用してプリアンプにトランジスタを使用。
3. フルチューブタイプ
・プリ部もパワー部も真空管を使用。英語では真空管のことをvalve、米語ではtubeと表記しますが、フルバルブとはあまり言わないようですね。
「日本製」、「安い」という二つの課題があるため選んだのは上記1タイプの東京サウンド製「GuyatoneFLIP-100FC」です。
昔の音がします(笑)。プリ部が真空管というのはピッキング技術の練習にこだわった故成毛氏の希望を含めてのハイブリット化なんですが、難点としてはしばらく使っていて、違うアンプに切り替えて、その後もう一度使おうとすると音が出なくなるという現象。これは参りました。
いろいろと調べましたが、おそらく真空管の消耗が原因ではと推測。プリアンプの真空管は素人でも交換ができます。ということで、いろいろと真空管のことを調べていたら、あるサイトにたどり着きました。
説明が懇切丁寧です。真空管の違いによる音の比較もできます。サンプル数がすごい。あれこれ聞いて自分の好みに合う機種を絞り込むことができるようになっています。
このサイトでは真空管の「数値の見える化」と「音の聴ける化」を実現しています。スバラシイ。
食彩品館も食にこだわる記事を書いているので相通じるものがあるのですが、真空管のプロ集団であることがホームページの内容からヒシヒシと伝わってきます。
「真空管の良さを知って欲しい」
「我が社のこだわりを知って欲しい」
そして、次のことが一番重要なことなんですが
「あなたの希望に沿った真空管を提案」
当方のアンプは中古でしかも安い。ジャンク並みの価格。12AX7という真空管を2本使用していますが、真空管の特性上、個体により性能のズレがあり、2本を使うの場合は使う真空管の性能数値が同じものを選択する必要があります。
専門店でギターアンプの真空管を購入するような客は高級品を持つ人ばかりという思い込みもあり、気軽には質問できないなという想いもあったのですが、そこは「知りたくなったらなんでも聞きたがる」という食彩品館のサガ。思い切って代表の方に質問させていただきました。
そしたらなんとすぐに返信があり、当方の機種と予算に見合った真空管を提案してくださいました。
「TUNG-SOL 12AX7 2本マッチング。ハイエンドクラス(48時間エージング済)」
その販売価格はアンプ中古購入価格を上回りますが、即、購入することを返信し入金。数日後丁寧な梱包で届きました。
2本マッチングであることが外箱に数値で表現されています。
◇新しい真空管
TUNG-SOL 12AX7 2本
No,1Plate 100/70
No,1Plate 101/70
ヴィンテージサウンドさんへ当方から返信したアンケートの文章のみ紹介します。
「フルチューブのVOXミニアンプに比べて音の抜けが悪く、こもった印象だったのですが、交換後は音が艶やかになり、尚且つ、音抜けが良くなりました」
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ハイブリッドアンプの他にフルチューブのミニアンプも所有しています。これは日本製という志向・嗜好に反するのですが海外産。
スピーカーは8インチ CELESTION製。真空管は SOVTEK(ロシア産)でプリアンプ部が12AX7、パワーアンプ部にEL84。各1本で合計2本使用。
こちらも中古で購入したのですが、フルチューブの音がどんな感じなのかを確認するのが目的で購入。それと、出力を調節するアッテネータが三種。4W、1W、1/10Wとセレクトできるので、夜でもフルテンが可能(笑)。
先ほどのGuyatoneFLIP-100FCと聞き比べをしていて気付いたのですが、BOSSのコーラスCE-3(機種の説明はエフェクター記事をご覧ください)でラインを分配して二つのアンプを同時に鳴らすと、絶妙な音に合成されることに気付いたのです。
これは気に入った。
ということで、ギターの腕前上達と高価格機種を購入した暁には本格的なフルチューブアンプを購入したいと思っています。
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・★2008/7/2ラスト・ワルツ (The Last Waltz) ザ・バンド
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・2008/7/11イーグルスとドゥービーBrosとカリフォルニア
・★2008/8/9エリッククラプトンを忘れていた
・2009/9/15コンプリート ビートルズ
・2009/9/27ビートルズ”リマスター”アビーロード
・★2009/10/1 Doobie Bros.名古屋公演
・2011/07/14フェンダーストラトキャスターLシリーズ
・2011/07/20″Power”by John hall. 1979
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・2012/05/04レクサスコンサート星ヶ丘グレースマーヤ&渡辺裕之とファイト一発
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