【以下、過去記事】
 既にご存知の通り、「和牛」として表示できるものは、国内で出生し、国内で飼養された牛であり、①黒毛和牛（黒毛和種）、②褐毛和種、③日本短角種、④無 角和種の4品種と、①～④を交配させた牛“⑤”。さらに⑤と①～④を交配させた牛“⑥”になります。和牛は4品種なのですが、「和牛」と表示できるものは ①～⑥の6分類あるということになります。
さらに、そのことが家畜改良増殖法に基づく登録制度等により証明でき、尚且つ、牛トレーサビリティ制度により確認できる牛の肉であることが必要です。
（農林水産省「和牛等特色ある食肉の表示に関するガイドラインについて」）
　つまり、日本生まれで日本育ちの和牛4種とそれぞれの交配牛であって、それを証明できることが「和牛」と表示するための条件となります。

　日本で生産された牛を意味する「国産牛」は上記和牛を含めて表示されることもありますが、実際には和牛以外の牛で、日本での飼育期間が3ｹ月以上経過したものを指すことが多い。
簡単に言うと生体で輸入した牛を日本で3ケ月以上育てると“国産牛”表示ができますが、外国で生まれた黒毛和種を日本で3ｹ月以上育てても「和牛」とは表示できないということになります。
つまり「和牛」は品種名であり、日本で生産されたという出生原産地名称を兼ねていることになりますが、前述のガイドラインでは「和牛であっても原産地の表示は必要である」と記載されています。
　 余談ですが、神戸牛、松阪牛(松坂牛)、近江牛などはブランド名称であって、それぞれの基準により呼称する条件が異なります。また、十勝牛や三ケ日牛等、 ブランド名称がついていても和牛ではないものもあるため、和牛を求めているならば購入時に注意が必要です。さらに、仙台牛の基準に満たないものが「仙台和 牛」という表示をされていたりと、ある程度の知識がないとどちらが優位性のある肉なのか良くわからないということもあります。
さらにさらに余談ですが、松阪肉と特選松阪肉の違い等もあり、食彩品館.jpでも過去、いろいろと記事にしているので参考まで。ただし、当時の基準だったり、感違いや思い違いもあったりするので鵜呑みにしないこと(笑)。

　今回、ビッグ富士の店舗において以下の表記がありました。
「食通静岡牛　黒毛牛極上カルビ（交雑牛）」

 “食通静岡牛”はブランド名称で、“黒毛牛”と“交雑牛”の部分が品種表示となります。
黒毛牛と黒毛和種の違いは血統にあります。
黒 毛牛であって交雑牛であるというのは、交雑牛の父親が黒毛和種であることが多く、母親である雌のホルスタイン種との交雑により、見た目が黒い牛だからとい うのが“黒毛牛”という表示の根拠となります。また、交雑牛のことを“F1（一代交配種）”と表示する場合もあります。
この点につき、前述のガイドラインに、「黒毛」表示についての規制が掲載されています。
～「黒牛」等「黒」の文字を使用した表示については、黒毛和種との誤認を生じさせるおそれがあることから、黒毛和種以外の牛の肉に表示する場合には、品種名又は品種の組合せを併記するものとする～
ということで、「食通静岡牛　黒毛牛極上カルビ（交雑牛）」の表示から『食通静岡牛というブランドの交雑牛で、ビック富士社の基準として極上と認定された焼肉用の部位』であることがわかります。
ところがですね。この「食通静岡牛　黒毛牛極上カルビ（交雑牛）」と表示された商品の近くに「特選和牛静岡そだち」パネルがあったのです。

てっきり、黒毛牛極上カルビが特選和牛静岡そだちだと思い込んで購入するところでした。どの部位を購入するか迷っていた時にたまたま（交雑牛）というラベル表記が目にはいったので自分の誤認（黒毛牛=黒毛和牛ではないかという誤認）に気付いたのです。
さっそく売場の方に確認したところ、黒毛牛という表示は普通に使われている表示という趣旨の説明があり、他のスーパー（この時は近隣のF社の名前を出されました）でも表示されているということでした。
へぇ～。と驚いたのです。
あ のF社が?　と、そちらの方に興味が移り、さっそく、近隣のF社に行くが「黒毛和牛」の表示はあるものの、「黒毛牛」の表示は見当たらず。精肉担当の方に 確認するも、F社では「黒毛和牛、国産牛(交雑牛)という表示をしていて“黒毛牛”という表示はしていない」という説明を受けました。ビッグ富士社での説 明は当方の聞き間違いかなぁということで退店。
結論からすると「黒毛牛（交雑牛）」はガイドラインに則った表示であるが、ちょっと紛らわしいかなぁというのが食彩品館.jpの印象です。
この後、訪れたビッグ富士袋井店では黒毛牛（交雑牛）と黒毛和牛の両方の静岡肥育の牛が販売されていたのですが、高台店での学習が生きてそれぞれを誤認することはありませんでした。

　その他、面白い表示としては冷凍食品の割引価格の条件表示。
～　「冷凍食品4割引」　冷凍食品以外で500円以上お買い上げの方～

　これも珍しい値引き条件ですね。
今回はいろいろと表示で楽しませてくれました。感謝。
さらに追記しておくと、当日訪問した浜松～磐田～袋井のスーパーマーケット各社のうち、県内産（御前崎産）の生カツオを販売していたのはビッグ富士社だけでした。やっぱ静岡県まで来たら静岡県の食材を求めたいというのが食彩品館.jpの嗜好・志向・思考。

★購入商品(一部)
・ベアードブルーイングの「沼津ラガー」。おおっ。このメーカーのビールが置いてあると食彩品館.jpの印象がアップ。

・伊豆下田金目鯛炊き込みごはんの素。100%下田産金目鯛使用。以前、購入したことがあったなあと思いつつ購入。活魚としての「下田産の金目鯛」は下田のあおきで光り輝く逸品を見て以来、価格と鮮度のバランスが良い商品を発見できずに未購入のまま。

・雨降り特売の豆腐18円。高台店訪問時は雨が降っていたのでこの価格。その後に訪問した袋井店で雨降り特売を実施しているかどうかは未確認。というのも、すでに雨が上がっていたので。

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●2015/6/25エブリィビッグデー高台店
静岡県浜松市中区和合町２０６−６６
℡053-412-1889
営業時間9：00～19：00
開店日　2015/06/25
紹介記事　　 2014/12/05 (part1記事12/05)
紹介記事　　 2014/12/08(part2記事12/15)
開店前訪問日2015/01/24(part3記事1/30)
開店前訪問日2015/02/15(part4記事3/2)
開店前訪問日2015/04/11(part5記事4/27)
開店前訪問日2015/05/17(part6記事5/24)
開店前訪問日2015/06/06（part7記事6/20）
開店後訪問日2015/07/26(part8記事8/3)
↓　撮影日　2105/07/26

 

【以下、過去記事より抜粋】

↓　撮影日　2015/06/06

 

 

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 届出名称「和合店」から「高台店」へ変更。

↓　撮影日　2015/05/17

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↓　撮影日　2015/04/27

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↓　撮影日　2015/02/15

↓　撮影日　2015/01/24