国宝,孝恩寺観音堂(大阪府貝塚市)と重要文化財の仏像19躯体。大阪泉州の国宝建造物を巡る。その1　

003旅行・文化, 06関西地方, 史跡・城郭, 国宝・重文, 旅行記, 神社仏閣, 観光地と施設｜2016/02/15 posted.

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・西国4番施福寺(大阪府和泉市)
・西国23番応頂山　勝尾寺(大阪府箕面市)
・西国22番補陀洛山　総持寺（大阪府茨木市）

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●慈眼山孝恩寺観音堂　　
　大阪府貝塚市木積798
・浄土宗
・本尊　　　阿弥陀如来
・創建年　伝・神亀3年（726年）
・開基　　伝・行基

　別名「木積の釘無堂」と呼ばれる観音堂は鎌倉時代の造。豊臣秀吉による紀州攻により七堂伽藍のうち、観音堂のみ消失を免れたという。
堂は寄棟造りで屋根は行基葺きと言われる本瓦葺。規模は縦行5間、梁間5軒。
堂の周囲に濡れ縁を配置して、堂内部前面に礼堂2間、その北側中央に内陣、その側背面が外陣。禅宗様の建築様式から鎌倉後期の造営と思われます。
国宝以外にも重要文化財に指定された平安時代の仏像を多数安置されています。
・木造阿弥陀如来坐像、十一面観音立像2躯、阿弥陀如来立像、釈迦如来坐像、薬師如来立像、十一面観音立像、聖観音立像 2躯、弥勒菩薩坐像、文殊菩薩立像、普賢菩薩立像、地蔵菩薩立像、虚空蔵菩薩立像、帝釈天立像、多聞天立像、弁才天立像、難陀竜王立像、跋難陀竜王立像。
その他、板絵着色天部像も重要文化財に指定されています。
いずれも平安時代の作。
前述の紀州攻めの際に、周囲の村人が池に沈めて戦火から守ったので、これだけの仏像が残されているようです。感謝ですね。滋賀県の向源寺木造十一面観音立像（国宝）も土中に埋めて戦火から守ったという話を聞いたことがあります。先人に感謝するとともに、あらためて思うことは「信長は本当に仏敵」ですな。

　どうやら内陣参拝には予約が必要だったとかで、残念がっていたら、朱印帳を書き上げる間に内陣を拝観しても良いと仰っていただき、お言葉に甘えて拝観。
電気もなく薄暗い堂の中でご本尊様を仰ぎ見る。目が慣れるまでじっと見つめるが頭部の全容までは伺う事ができませんでした。予約が必要だとは知りませんでした。ちゃんと下調べをしないといけないなあと反省。
御主印をいただき次の目的地へ向かう。