野湯。流し台の湯。たらいの湯
「野湯」は「のゆ」または「やとう」と読むらしい。
その名の通り、自然に湧き出ている温泉で商業施設として運用されていない温泉をいう(らしい)。もちろん源泉掛け流し。
山の中にあったり、岩盤から湧出したり、川の中から沸いたり、あるいはカムイワッカの滝のように、滝そのものが温泉だったり。
要するに、何もないところに湧き出ていて、一応、利用できるようになっている温泉。
那智山へ参拝する途中に井関という地区があり、道路端から結構、勢いよく放出されています。
「たらいの湯」も近くの田んぼの仲にあるが、こちらは道路沿いにある「流し台の湯」 。
流し台の湯











元々、温泉宿があった場所で、廃業後もこんこんとお湯が湧き出ている。
↓ 流し台の湯の奥がその施設のあった場所

「たらいの湯」は近所の方々が野菜等の洗物をするように“たらい”が置かれていて、野湯愛好家はそのたらいに浸かるらしい。食べるものを洗う他人のタライに浸かるというのはどうなんだろうと思う反面、面白い体験でしょうね。
こちらの「流し台の湯」もこの狭い場所に浸かる野湯マニアがいるらしいが、「たらいの湯」よりは人目につきそうだ。

私はマニアではないので浸かりません(#^^#)。
「流し台の湯」付近には硫黄臭がして白い湯の花も付着しています。

湯口に手を入れると少し生温かい。このままお風呂として使うには温度が低いので、営業用として使うには加温しなくちゃいけないと思うが、野湯として楽しむ分には十分な温度だと思う。
p.H.(〇ピーエッチ,×ペーハー)を計測した人がいて約9.0とか。アルカリ性の美人系温泉のようです。

◇地図
●井関温泉 たらいの湯(通称)
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字川関
「流し台の湯」と違い、生活者の皆さんが洗い物とかで利用されている場所。よって入浴するのはどうかなと思うが、そのあたりは個人の考えなので当方がとやかく言うことはないが、生活者の方々が調理用の食材などを洗浄しているのであれば、衛生に配慮して入浴は控えた方が良い。

◇地図


★那智勝浦の2019年夏旅行
・2019/11/01那智山と流し台・タライ湯
・2019/10/17道の駅たいじ(和歌山県)
・2019/10/15海乃湯、鮪乃湯(勝浦漁港)
・2019/10/10ゆりの山温泉(湯川温泉)
・2019/09/24四季の郷温泉(湯川温泉)
・201909/16ホテル浦島山上館宿泊と温泉
・2019/08/30はまゆ(和歌山県那智勝浦町)湯の鮮度
いつものように防災道路を上がって最上部、すなわち本堂横の駐車場へ停める。
そしていつものように参拝。
↓ 大先達五順目御朱印帳 那智山青岸渡寺 満願












次いで、これまたいつものように隣の那智大社へ。


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↓ 那智の瀧

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【以下、過去記事より抜粋追記】
那智大滝
那智は神社(那智大社)と寺(青岸渡寺)が隣接したまま残っています。明治の廃仏毀釈の時に旧寺院は廃寺となった他の熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社)とは違い、神仏習合の名残をしっかりと残しています。
「那智大滝」は那智山一帯にある滝修行の行場である「那智四十八滝」の「一の滝」「二の滝」「三の滝」の総称で、飛瀧神社の御神体。

「一の滝」近くまで「鎌倉積石階段」を降りて参拝。
大雲取連山から流れ出た流水が大滝となって流れ落ちる様は圧巻のひとこと。
何回見ても感動します。

お滝拝所舞台(参入料 大人:300円・小中学生:200円 未就学児:無料)に上がって参拝。

滝の落ち口の岩盤から三本の流れに分かれて落ちるため「三筋の滝」の呼称があります。
↓ 水量が少ない時の滝口 2010/05/03撮影

その滝の落ち口上に張られた注連縄の張替えは毎年、7月9日と12月27日の2回に神職によって張り替えられています。
滝の右側は和歌山県下、唯一残された原生林で「那智原始林」として国の天然記念物に指定。食彩品館.jpでも何回か紹介した南方熊楠が粘菌の採取をした場所がこの那智原生林周辺でした。
・2009/08/19和歌山県南方熊楠顕彰館訪問
・2017/04/27南方熊楠記念館訪問記(和歌山県白浜町)
創建は不詳ながら、社伝によると神武天皇東征の折に熊野灘から那智の「にしうら」に上陸された時に那智山方面の光り輝くのを見かけられ、この地を訪れ、神としてお祭りされたという。
↓ 神武東征上陸地


滝本で滝の飛沫に触れると延命長寿の霊験があるという伝説があります。健康寿命が長く続くことを祈願。
●熊野那智大社別宮飛瀧(ひろう)神社
・祭神 大己貴命(おおなむじのみこと)
・御神体 那智滝
●那智大滝(なちのおおたき)
和歌山県那智勝浦町
落差133m
滝幅13m
滝壺の深さ 10m以上
水量 約1トン/毎秒
・一の滝上流の二の滝、三の滝を総称して「那智の大滝」という。
□ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」(2004年7月登録)の資産
↓ 御朱印 2010/02/10

●熊野那智大社
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
主祭神熊野夫須美大神
社格等官幣中社、別表神社
創建不明(伝仁徳天皇5年)
□本殿上五社
・第一殿 瀧宮大己貴命(飛瀧権現)
・第二殿 證証殿家津御子大神、国常立尊
・第三殿 中御前御子速玉大神
・第四殿 西御前熊野夫須美大神
・第五殿 若宮天照大神
□別宮
・飛瀧神社
□ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」(2004年7月登録)の資産
・那智熊野大社周辺案内図(PDF)
那智大社





↓ 八咫烏のお守り

熊野三山の成立は第5代孝昭天皇(記紀によると西暦紀元前475年~BC396年)の時代にインド渡来の裸形上人による十二所権現を祀ったのがはじまりという説や、第16代仁徳天皇(記紀によると西暦紀元後313年~AD399年)の頃に成立したという説があります。
熊野三山は12ケ所権現が基本ですが、那智大社だけは別宮飛瀧神社を合わせて13ケ所権現が祀られています。(権現=神が仏の姿を借りて現れたこと。日本の神々を仏教の仏や菩薩が仮の姿で現れたものとする本地垂迹思想による神号)。
★熊野牛王符(くまのごおうふ)
カラス文字で書かれた熊野三山(本宮・新宮・那智各大社)特有の御神符。木版で手刷されたものが「熊野宝印」と認定。印の材料に用いた「牛黄(ごおう)」を由来とする。
熊野信仰の人々のあらゆる災厄からのお守り。鎌倉時代には「誓約書」、江戸時代には「起誓文」となって、牛王符の裏面に起請文を書き、熊野権現への誓約を破ると、熊野大神の使いである烏が一羽亡くなり、
本人も血を吐き地獄に堕ちる」あるいは「カラスが三羽亡くなり、誓約を破った本人は血を吐いて地獄に堕ちる」と伝えられた。古くは吾妻鏡における、源義経の兄の頼朝への誓約文。
本宮大社は88羽の烏(カラス)がデザインされ、「熊野山宝印」。新宮(速玉大社)も「熊野山宝印」だが48羽のカラス。
那智大社は72羽のカラスで「那智瀧宝印」と記されている。

◇熊野三山に関する記事
・2008/1/13伊勢神宮・熱田神宮・熊野三山(神札)
・2009/3/29那智大社(和歌山県)
・2009/11/18那智大社(和歌山)
・2010/05/30西国 那智山青岸渡寺 世界遺産
・2010/05/30熊野奥駈道、天河大弁財天社、龍泉寺(奈良)
・2010/12/12吉野神宮(奈良吉野)
・2010/12/18橿原神宮(奈良県)古事記
・2011/04/23那智大社・那智山青岸渡寺(和歌山県)
・2012/05/26那智大社(和歌山)世界遺産
・2012/05/27浜の宮王子社跡(熊野三所大神社)
・2013/04/28熊野本宮大社(和歌山県)世界遺産・国宝
・2013/06/06熊野速玉大社と神倉神社(世界遺産・国宝)
・2019/01/31那智大滝,那智大社,飛瀧神社,那智滝動画
・2019/11/01西国那智山(和歌山)⑪
●那智山青岸渡寺
寺伝によると、仁徳天皇の時代、天竺から渡来した裸形上人による開基。上人が那智滝の滝壺で如意輪観音像を得られ、それを本尊として安置したのが青岸渡寺始まりという。
その後、推古天皇の勅願寺となった時に生仏聖が伽藍を建立し、裸形上人ゆかりの如意輪観音像を胎内仏としておさめた丈六の如意輪観音を安置。これが『如意輪堂』で、現在の青岸渡寺。
御本尊は年に1回御開扉され、お顔の部分の前扉が開き、尊顔を拝することができます。通常は扉が閉められ、「お前立ち」と呼ばれる如意輪観音を模した仏像を拝しています。
一度、母と参拝に訪れた時、特別御開帳当日だっので内陣拝観をすることができ、秘仏本尊の全身のお姿を拝観。
母が喜んでくれたのを見てちょっとは親孝行できたかなと観音様に感謝しました。
今回で西国巡礼としては10巡拝ですが、子供のころから通算すると20回はこの地を訪れています。何回訪れても心が落ち着く聖地巡礼。
●那智山青岸渡寺
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8
宗旨 天台宗
本尊 如意輪観音菩薩
創建年伝・仁徳天皇治世(4世紀)
開基伝・裸形上人
□重要文化財
・本堂
・宝篋印塔
・那智山経塚出土品8点
□ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」(2004年7月登録)の資産

☆☆

【01】那智山 青岸渡寺 11巡拝まとめ
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8番地
℡0735-55-0001
宗派 天台宗
開基 裸形上人
創建 仁徳天皇御代(313~399)
本尊 如意輪観世音菩薩
HP
①第一巡目 2007/11/29

②先達第一巡目2008/ 1/ 4

③先達第二巡目2009/ 3/21(秘仏御開帳3/29)



④先達第三巡目2009/11/14(11/18記事)

⑤先達第四巡目2010/ 3/13(4/11記事)

⑥先達第五巡目2010/05/03(5/30記事)

⑦大先達一巡目2011/ 4/ 9(4/23記事)

⑧大先達二巡目2012/04/29(5/26記事)

⑨大先達三巡目2017/02/11(3/2記事)

⑩大先達四順目2018/09/08(1/31記事)

⑪大先達五順目2019/08/12(記事11/1)

◆西国御朱印
・一巡拝朱印帳

・先達朱印軸(2順拝~6巡拝 2011年完了)


・先達~大先達朱印軸(2順拝~11巡拝 2023年完了)

・(左側より)特任先達袈裟、先達朱印軸、大先達朱印軸、特任先達朱印軸

【先達会】
(2010/12/26時点)
初回33ケ所巡拝後、申請(1万円必要)すれば、袈裟、頭陀袋、軸装納経帳、名札が授与され、先達就任(全4,222名/2010年9月。以下人数は同年数)ー
先達(3,577名)でニ巡拝で中先達(167名)、中先達で三巡拝(先達で五巡拝)で大先達(284名)に申請可能。以上申請費用は1万円。
以降、特認先達(大先達で5巡、申請3万円、83名)
特任権中先達(特認先達で6巡。申請3万円、25名)
特任中先達(特認権中先達で6巡、申請3万円、21名)
特任権大先達(特任中先達で6巡申請3万円、18名)
特任大先達(特任権大先達で5巡、初巡より通算34回申請30万円、5名)と昇任が可能となります。
先達申請者4,222名のうち、大先達以上が436名。実に10%と、大先達就任の道もなかなか険しいのです。
徒歩巡礼(札所間を徒歩で巡礼)の先達の方もいて、大先達は1名だそうです。
各階級で名札が授与され、さらに階級に応じて頭陀袋や軸装納経帳が授与されます。見た目でわかるのは「袈裟巻」と頭陀袋の一部の色。特認先達以上の方の輪袈裟は先達よりご立派。
◆御詠歌符(先達同行者に配布)

◆散華




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◆西国巡礼 寺別最終記事
■第一番
・2019/11/01西国那智山青岸渡寺⑪
■第ニ番
・2019/02/21西国紀三井山金剛宝寺紀三井寺⑪
■第三番
・2019/02/19西国風猛山粉河寺⑪
■第四番
・2019/02/14西国槙尾山施福寺⑪
■第五番
・2018/12/28西国紫雲山葛井寺⑪
■第六番
・2018/01/29西国壷阪山南法華寺壺坂寺⑪
■第七番
・2018/01/25西国東光山龍蓋寺(岡寺)⑪
■第八番
・2018/01/23西国豊山長谷寺⑪
■第九番
・2019/03/06西国興福寺南円堂⑪
■第十番
・2019/01/15西国明星山三室戸寺⑩
■第十一番
・2019/01/17西国深雪山上醍醐寺⑩
■第十二番
・2019/01/22西国岩間山正法寺岩間寺⑩
■第十三番
・2019/01/29西国石光山石山寺⑩
■第十四番
・2018/08/12西国長等山三井寺園城寺⑩
■第十五番
・2018/10/04西国新那智山今熊野観音寺⑩
■第十六番
・2019/10/22音羽山清水寺通算⑩
■第十七番
・2018/10/16西国補陀洛山六波羅蜜寺⑩
■第十八番
・2018/10/19西国紫雲山六角堂頂法寺⑩
■第十九番
・2018/10/23西国霊鹿山革堂行願寺⑩
■第二十番
・2018/11/06西国西山善峯寺⑩
■第二十一番
・2018/10/26西国菩提山穴太寺⑩
■第二十二番
・2019/04/17西国補陀洛山総持寺⑪
■第二十三番
・2019/05/03西国応頂山勝尾寺⑪
■第二十四番
・2019/04/19西国紫雲山中山寺⑪
■第二十五番
・2019/05/01西国御嶽山幡州清水寺⑪
■第二十六番
・2019/04/25西国法華山 一乗寺⑪
■第二十七番
・2019/04/22西国書寫山圓教寺⑪
■第二十八番
・2019/06/21西国成相山成相寺⑩
■第二十九番
・2019/07/11西国青葉山松尾寺⑩
■第三十番
・2019/06/12西国竹生島宝厳寺 ⑨
■第三十一番
・2018/09/18西国姨綺耶山長命寺⑩
■第三十二番
・2018/09/13西国繖山観音正寺⑩
■第三十三番
・2018/09/11西国谷汲山華厳寺⑩
■番外寺
・2010/12/18西国法起院(奈良県)⑥
・2018/09/26元慶寺(京都市)⑦西国
・2019/02/12西国花山院(兵庫県)⑦
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