大阪泉州の国宝建造物を巡る。その2　国宝　慈眼院多宝塔（大阪府泉佐野市）

003旅行・文化, 06関西地方, 史跡・城郭, 国宝・重文, 旅行記, 神社, 神社仏閣, 観光地と施設｜2016/02/18 posted.

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　愛知県からはるばる大阪府泉佐野市までやってきたのですが、多宝塔拝観は予約がいるということで、残念ながら中へは入れず。
その代わり、寺の方から「神社から見ることができます」と言われて日根神社へ。
●日根神社
大阪府泉佐野市日根野631-1
主祭神　鸕鷀草葺不合尊、玉依姫尊

↓　茅の輪くぐり(ちのわ)

　こちらも天正の戦火で消失。その後、豊臣秀頼により再建されました。
創建時代が不明ながらおよそ1200年以上前とされています。
神倭伊波礼毘古命（ｶﾑｲｲﾜﾚﾋﾞｺ）が日本平定を目指し、日向を出発し、筑紫～安芸～吉備と平定した後に河内（大阪）から大和（奈良）へ入ろうとしたところ、激しい戦闘となり、一旦、進路方向を変えることになりました。
この時、戦勝祈願のため天照大御神（アマテラスオオミカミ）と須佐之男命（スサノオノミコト）に祈願した場所が、神社のある「日根野」であると伝えられています。
その後、紀伊国から入った神倭伊波礼毘古命（ｶﾑｲｲﾜﾚﾋﾞｺ）は大和に到着し、即位して初代天皇の神武天皇となられました。
↓　(伝)神武天皇東征上陸地(和歌山県新宮市)

日根野神社はもともと天照大御神と須佐之男命の二柱を『日根大明神』として祀られていましたが、鵜葺草葺不合命（ウガヤフキアヘズノミコト）と玉依毘売命（タマヨリヒメノミコト）をお祀りした社が建てられ、併せて『日根神社』となりました。
を祀る社と合わせて「日根神社」となりました。

　神社前に設置された輪をくぐり、境内へ。まずは本殿に参拝。
そして境内の間から多宝塔を拝観。　

●大悲山慈眼院多宝塔
大阪府泉佐野市日根野626
℡072-467-0092
真言宗御室派
本尊　薬師如来
創建年673年(伝）天武2年
開基覚豪

　周辺の寺院同様に、豊臣秀吉の紀州攻め(1585年・天正13年）の折、金堂と多宝塔を残して焼失。
その後、1602年（慶長7年）豊臣秀頼が近隣の寺院をまとめて再興。
寺伝によると、天武天皇が673年に天皇の勅願寺として建立。その後、聖武天皇の勅願寺となり、815年には空海（弘法大師）により金堂、多宝塔等を再建したと伝えられています。
南北朝時代の1353年に焼失するも、勅命により再興されたということです。