盛田金しゃちビールは酒類を主力とする総合卸会社であるMICSグループ(盛田エンタープライズ、イズミック)のビール醸造会社。
主力ブランドは1884年以来の「三ツ星ビール(ミツボシビール)」と「金しゃちビール」。
・盛田金しゃちビール株式会社
愛知県犬山市羽黒新田字高見1-4
食彩品館.jpでも何回かとりあげているが、今回は「盛田金しゃちビールセッションIPA」を取り上げる。
~柑橘系の果物のような爽やかな香りが特徴の上質なアメリカ産ホップを贅沢に使用。ホップの爽やかな香り、しっかりとした苦味がありながら、みずみずしい口当たりのプレミアムビールです~(金しゃちビールHP)
まずはIPAについておさらい。
インディアンペールエールは、18世紀末にイギリスから当時の植民地へ向かう船に積み込まれたビールで、防腐効果を高めるため麦汁濃度を高くしホップをより多く使用するビアスタイル。
さらに「インペリアルIPA・ダブルIPA」、「アメリカンIPA」、「ニューイングランドIPA」等の呼称がある。
インペリアルIPAは通常のIPAよりもさらに多くのホップを使用して香りと苦味を強化。
また、イニシャルが“IIPA”と“I(アイ)”がふたつ重なるため「ダブルIPA」とも呼ばれる。
強烈な個性で私のお気に入り。
アメリカンIPAはカスケードホップ等の北米産ホップを使用して作られていて、アメリカの西海岸が発祥であるため「ウェストコーストIPA」とも呼ばれている。
ニューイングランドIPAはU.S.A東北部のニューイングランド地方(メイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州)で広まったビールで、スタートは2016年と歴史はまだ浅い。
苦味の少ない香り豊かで、さらに濁っているのでIPAとしては特殊な種類。
西海岸のアメリカンIPA(ウェストコーストIPA)に対して、こちらはイーストコーストIPAとか、ノースイーストIPAとも呼ばれることがあるが、当方が気に入っている呼び名は「ヘイジーIPA」。
向こう側が見えないほどの液体の濁りから名付けられた。~(食彩品館.jp記事より)
ということで、「アメリカンスタイル・インディアペールエール」すなわち、アメリカンIPA。
★盛田金しゃちビール セッションIPA
ホップ
ネルソンソービング、デルタ、シトラ
度数5.0%
みずみずしい口当たり
香り 柑橘系
以前の同社セッションIPAとの違いは、ホップに「デルタ」を使用していること。
メーカーによると「ユズなどの和製の柑橘類をイメージさせる柔らかなシトラス香とシャンパンのようなシャープな後味で、苦味を残しながらも杯数重ねられる飲みやすさを目指しました。」とか。
IPAながらアルコール度数を5.0%に抑え、デルタホップの追加により香りを強化しながらも、IPAとしては飲みやすい味に仕上がっています。
同社には「金しゃちインディアペールエール」があり、こちらはアルコール度数7%と本格的なIPAながら、結構、飲みやすいタイプ。
さらに飲みやすくした「セッションIPA」だと、口当たりもさわやかで、柑橘の香りに誘われたグイグイ飲んでしまうのが難。
IPAを飲むタイプの人は「苦味」や「強い香り」を好む傾向にあるため、セッションIPAは少々、物足りなく感じてしまうかもしれません。
私はビールを主役に飲む時にはIPAを、料理やつまみを主役にする時には軽めでクセのないものを選択しています。
一人旅に出て、出かけた先の高質スーパーや酒類専門店でクラフトビールを購入して、ホテルで飲み比べをしながら夜を過ごす。
これが旅の一つの目的でもあったりします。
●盛田金しゃちビールIPA
スタイルアメリカンスタイルインディアンペールエール
度数7.0%
◆実飲したIPA(一部)
・コストコIPAビール
・エチゴビールIPA
・エチゴビール紅茶IPA
・イディオットIPA
・ライディーンIPA
・グランドキリンIPA
・志賀高原ビールIPA
・ベアードブルーイング帝国IPA
・ベアードブルーイングスルガベイIPA
・ブルックリンディフェンダーIPA
・ホノルルIPA
・ビッグアイIPA
・2020/06/10ファーイーストブルーイング東京IPA,ホワイト
・2020/04/30ブルックリン・ディフェンダー・IPA
・2020/04/24加賀棒茶スタウト(オリエンタルブルーイング
・2020/01/23フィンランド,スイス,イタリア,フランス食事とビール