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水煮たけのこを求めて中国の山奥に行ったり、朝堀の京都西山産や山城産白子筍。高ペーハー(ph),温帯性タケ類,亜熱帯性タケ類,メンマ,マチク,麻竹,モウソウチク,孟宗竹,ハチク,淡竹,マダケ,真竹,チシマザサ(ネマガリタケ,根曲がり竹,カンチク,上海,福州,南昌,湖州,蘇州,無錫,常熟,常州,寧波,杭州,衢州,金華,紹興,青島,煙台,威海,大連,超特急列車,高速鉄路,軟座,硬座,人民幣,兌換元,改革開放路線,人民服,文化大革命,

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毎年、春になると楽しみがある。
美味しい筍、穂先が地表に出る直前、土の中にいる時に掘られた、できれば堀りたての鮮度の良い物を食べることが楽しみ。

  先端が土の薄い茶色(地中)先端が緑色(地表)の比較 ↓

  右下の写真のタケノコは先端が緑色(地表)

皮を剥いたりアクヌキをしたりすることがだんだんと面倒になり、もっばら直売所で産地加工(茹で上がり)したものを購入するようになってしまったが、それでも地堀・朝堀のたけのこは季節の香りと味がする。

最近は「採るたけのこ」から「作り育てるたけのこ」に産地状況も変わってきて、整備された竹林を多く見かけるように。
↓ 京都西山の竹林

 中には「高ペーハー(ph)」を謳う国産プレミア商品もあるが、残念ながら、流通しているものの多くはクエン酸等でペーパーを調整したものなので、一年中、風味があり、美味しいたけのこを気軽に食べることはなかなか難しい。
本来の採りたての味にこだわらなければいつでも手に入るのは、国産の他に輸入品も多いのが理由。
たけのこ全消費量のうち、約85%前後を輸入品が占めている状況がここ数年続いている。

 イネ科タケ亜科タケ類の若芽であるタケノコ。食用とするのは大きくわけて2種あり、「温帯性タケ類」と「亜熱帯性タケ類」。

ラーメンに使われる「メンマ」は亜熱帯性タケ類の「マチク(麻竹)」。主として輸入品。

温帯性タケ類のうち、我々が普通に「タケノコ」と呼ぶのは「モウソウチク(孟宗竹)」。

その他食用の温帯性タケ類は「ハチク(淡竹)」「マダケ(真竹)」「チシマザサ(ネマガリタケ,根曲がり竹)」「カンチク」。
カンチク以外は食彩品館.jpでもおなじみです。これまでも何回か記事にしている。

この記事の下部で各種タケノコを紹介しているので参照されたし。

 今回はモウソウチクの現地確認をするために中国を訪れた時の話。

初めて中国を訪れたのは1989年。30年前。

当時の「地球の歩き方」を読むと、外国人が入れない地区が決められていて、私が入境した筍の産地もそういった場所の近くにあったようです。
入境には許可が必要で、その手続きや同行する省の政府関係の対外輸出管理担当者やよくわからない立場の人々との待ち合わせなど、同行案内してくれた商社の人は大変だったと思う。

今から思うと汗顔の至り的な場所で記念撮影をしたり、現在では到底、入り込めない場所に入境したりと、大変、貴重な体験をさせてもらった。

 1989年以来、5~6回に及ぶ中国訪問で、上海、福州、南昌、湖州、蘇州、無錫、常州、寧波、杭州、紹興、青島、煙台、威海、大連といろいろ訪れたが、やはり、初めて訪れた浙江省杭州市と衢州市周辺の思い出が印象に残る。

 当時はまず、空路上海市に入り、上海市で一泊。外国人が立ち入りできない場所に入るための手続きがいろいろあって・・と商社の方から言われていました。

 翌日、鉄道で杭州市へ、そこで1泊してからさらに奥地(地図ではちょっだけ海から離れた場所だが)衢州(クシュウ)へ入る行程。

目的地であった衢州市周辺はさらにのどかで、生まれ故郷の紀州熊野の昭和30年代の山村を思い浮かべる雰囲気。
現在の中国からは想像できないくらいにのんびりした雰囲気で、上海市も人民服を着た人がいて、杭州市でも半分くらいの人が人民服を着ていました。

しかしながら自転車が道路に広がり、自動車はクラクション連打で喧噪の極み。連結パスは大混雑で、列車に至っては指定席にもかかわらず、先着争いと列の割り込み等々。

↓ 1989年~1990年当時の中国

↓ 1989年~1995年当時の市場(杭州、龍遊、他)

 2020年現在は衢州まで上海虹橋駅から超特急列車/高速鉄路のG列車で2時間16分。快速列車でも5時間30分~6時間弱。
上海から杭州ならば1時間弱で到着可能。

当時は3日かけて目的地の衢州市へ入ったが、上海から杭州市まで約4時間から5時間、杭州から衢州まで7時間から8時間かかったと記憶している。
最初に訪れた後、5年経過した1995年にも杭州を訪れているが、列車で1時間から2時間程度だったので、いかに1989年当時の鉄道事情が悪かったかが伺える。

当時の説明としては、日本人の犠牲者を出した1年前の1988年の鉄道事故以来、安全対策のため速度制限が極端に厳しくなったためと説明を受けた。
上海郊外の事故現場を通過する時には同行者全員でお祈りした。
そういった事情もあり、鉄道乗車中はずっと緊張していたことを覚えている。

1989年、1990年、1995年当時

 お金も要注意で、中国人民が使う「人民幣」と我々外国人が使う「兌換元(だかんげん)※1979年~1995年廃止」が存在し、商品(中国外製品)や店によっては外貨兌換元でないと買えなかったりする。
当時の元のレートは1980年が151日本円/1元で、1985年に突然、50日本円/1元になり、兌換元が廃止となる1995年には11日本円/1元まで下がっています。(2020年4月は15日本円/元)
また、額面の価値は同額だが、人民幣からは日本円等の外貨に両替できないこともあり、当時の兌換券の最高金額札であった100元(1989年当時36,675円)で買い物してお釣りを人民幣で返されると大変なことに。
滞在中に人民幣で買えるものは低価格商品ばかりで使いきれず、かといって前述のように人民幣から日本円に両替不可。ただの紙切れとなってしまう。
当時(1989年)は知らなかったが中国人民にとって何でも買える兌換券は魅力があって、闇両替のレート(1.5倍~1.8倍)が存在していたとWikiに書いてあった。
我々の一行(10名程度)は商社の方と現地の対外貿易関係の役人がガッチリガードしていたので闇両替等の怪しい人は寄ってこなかったので、この件は後で知った。
↓ 当時の兌換元。裏面が使用注意事項が英語で記載されている↓

 現地到着までの食事もなかなかのもので、特に列車で食べる食事は強烈なインパクトがあった。
味付けも使用していた食用油等も現地の方々の食べる食事は好奇心旺盛な食彩品館.jpでさえ、手を出すのをためらう味の料理。
帰国後、もったいないことした。もっと食べておけばよかったと思って、2回目以降はなんでも食べることにして、ヘビやサソリやその他怪しい肉までいろいろと食べていたら、同行のベテラン商社マンに「ナマモノだけは絶対にやめた方が良い」と忠告された。

1990年代になるとビールも冷えていて、刺身なんかも出されるようになったがベテラン商社マンの方は刺身で大変な経験をしたとおっしゃってました。

↓ 上は楼外楼(杭州,1989年)、下は福州市と大連の鮮魚系食堂


  何故、水煮たけのこの産地をわざわざ見に行ったのか。

1980年代当時、中国で生産された水煮たけのこは選別状態が悪く、日本国内で再選別をしてから国内流通させている製品が時折、あったと記憶しています。2008年には産地偽造で逮捕者が出る騒ぎがありました。

1980年代後半には、某大手企業が「中国産」と堂々と表示して販売しているのを見て、自分が調達している商品が果たして本当に自分が思っている産地の製品か確かめることに。
それとは別に、国内のたけのこ産地が減少する中、改革開放路線に切り替えた中国産にシフトしている事情もあったため、自分の目で産地の状況を確かめたいと思ったのがきっかけ。

 結論としては、工場間の製品に品質的なバラツキがあり、特に衛生面や生たけのこの鮮度管理などいろいろな課題があることを知る。
↓ 1989年・1990年タケノコ工場(浙江省)

↓ 1996年 管理されたタケノコ工場(江蘇省・浙江省)

ということで、私なりに調達する筍の品質基準を作成し、その基準に合致した製品を製造する工場のみを指名買いするように改善した。
ところが、翌年訪れると、良いと思った工場の製品の品質レベルが変わっていたり、逆に改善されていたりするので、毎年、行かないとわからないなぁと思っていたら、翌年、私は部署移動。

元の調達部署に戻ったのは5年後で、再度、中国を訪れた時にはすっかり様変わりしていて大変、驚いた。
ビールは冷えているし、食事していたら商品を売りに来るし、店員は愛想が良くなったし、様子が変わってしまった。

 その後、前述のように、南は福州から北は大連まで中国の沿岸部各地を訪れているが、最初に感じた強烈なインパクトはもうなくなってしまい、人民服を着た人は都会からいなくなり、人々の暮らしも豊かになった。
猛烈なスピートで世界のナンバー2の経済大国になった中国。
その中国の発展途中を現地体験したということを自分史としていつか振り返ってみたいと思っています。

↓ 1989年、1990年、1995年、1996年、1997年の現地の雰囲気↓

↓ 山奥のホテル

↓ 都会のホテル

↓ 市場の雰囲気

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