「天然まぐろ」という表示が正しくないとしてニュースリリースで訂正したB社の姿勢に拍手。“適正表示”は会社としてだけでなく人としての在り方を問われる大切な情報源です。他山の石。消費者庁,品質事項表示に関する問い合わせ窓口について。

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 今回の記事は「自分の食べているモノの正体を正しく知りたい」あるいは「自分が購入している商品を販売しているお店が信頼に値する店なのかを知りたい」という方のための記事です。

スルーしていただきたい人
・表示なんて気にしないし食べ物には関心がない
・愉快犯的クレームが目的なので参考にしたい
・SNSで転記(内容・事例含)
・本題に入る前の前段が長くて嫌気がさすタイプ

お願い
・関係諸部門へ問い合わせた結果について発生する不利益・利益について当方では責任を持てません
あくまでも自助努力で自己責任でお願いします。

最初の問い合わせは現地(店頭)で現物(事例)を直接確認しながら対面で行うことをお勧めします。
店舗の伝言板や本部への問い合わせは経験則から止めておいた方が良いと思います。
匿名での問い合わせは問い合わせ側の真偽について疑義を持たれるおそれがあります。(この記事自体が匿名で書かれていますが・・・。)
また、個人情報を記すと逆恨みの対象となるリスクがあります。(無いとは思いますが)

クレーマー(興奮、長時間、繰り返し)にならないように。ましてや金銭物品目的にならないように。時間帯(終業直前、お昼休憩等)についても問い合わせ先への配慮も忘れないように。
・この記事は2023年1月時点に自身の調査に基づくものであり、正確性についてはご自身で再度検証願います。記事を鵜呑みにせず、まずは自分で調べてから問い合わせしてください。

このような但し書きをつけて責任逃れのように思われるのも厭わないほど、世間には色々な人がいます。
<(__)>ペコッ
*****************
 食彩品館.jp活動を始めて20年近く。訪れた商業施設や飲食店は相当数に上るが、活動当初より一番気になったのは売場の「衛生管理」と「適正表示」。

“衛生管理”は人の生死や健康問題に関わる最重要事項で、“適正表示”は会社としてだけでなく人としての在り方を問われる大切な情報源です。
にも関わらず、活動当初は結構な頻度で違反事例やそれはどうかな?というような事例が散見していました。
特に“(販売商品や企業イメージが)意識高い系”と称されるスーパーで上記のような「?(疑義)事例」を見た時は結構、ショックで、食彩品館.jp記事でも指摘してきた経緯があります。
昨今はさすがに法人としてのコンプライアンス意識や私人のSNS投稿などがあるため、提供側も「衛生管理」と「適正表示」については配慮されているところが多くなったと感じています。
引き続き、意識向上に努めていただきたいと思い、今回の記事をアップした次第です。

 今回は、まず、“適正表示”についてB社のニュースリリースを例にして同社の真摯な態度に敬意を込めて拍手。
(*´ω`*ノノ

そして他山の石とするだけでなく、我々消費者側の知識と意識を高めることで提供側の適正管理向上につなげればと思い記事にしました。

 まずは食品表示に関する法律のおさらい。
1. 食品表示法
・2013年6月交付。2015年施行。
・加工食品及び添加物の全ての表示については、令和2年3月末まで猶予。
加工食品の原料原産地表示制度への移行は、令和4年3月まで猶予。(現在は施行)
・新たな遺伝子組換え表示制度への移行は、令和5年3月までを猶予。
・それまでの「食品衛生法」「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」「健康増進法」を一元化

2.消費者庁及び国の行政機関窓口
 ★受付窓口でたらいまわしにされることがありますが、くじけずに問い合わせを進めることが肝要。
食品表示法管轄省庁食品表示企画
 
食品表示法の相談・被疑情報の受付窓口に関して

 □消費者庁
 表示に関する相談(食品表示企画課)、違反情報及び申出(表示対策課食品表示対策室)
 □国税庁
 酒類に関する表示に関する相談、違反情報

 □農林水産省
 酒類を除く食品全般で名称、原材料名、原産地、内容量等の品質に関する事項

3.各都道府県窓口
食品表示の相談・被疑情報窓口一覧
 (上記をクリック)

★問い合わせ先の一元管理はまだまだ道半ばで、さらに旧法別に窓口が異なる場合もあります。全国展開している企業に対する管轄は市町村ではなく“国”が管轄しています。
愛知県であればまずはHPで確認してください。
 以下は2021年1月時点の問合先です
 □品質事項表示に関すること
 (旧JAS法由来の表示)
   酒類を除く食品全般の「名称」「原材料名」「内容量」「食品関連事業者(表示責任者)」「遺伝子組換え」「原料原産地」等
 ・名古屋市に関する受付窓口
  名古屋市健康福祉局健康部食品衛生課
  電話: 052-972-4630
 ・名古屋市以外の受付窓口
  農業水産局農政部食育消費流通課
  電話: 052-954-6421
 □保健及び衛生事項表示に関すること
 (旧食品衛生法由来の表示)
 (酒類を含む食品全般の「名称」「保存方法」「消費期限又は賞味期限」「添加物」「製造所等」「アレルゲン」「遺伝子組換え」等)
   ・名古屋市及び中核市以外の場合
  保健医療局 生活衛生部 生活衛生課
  電話: 052-954-6297
 ・名古屋市健康福祉局健康部食品衛生課
  電話: 052-972-4630
 ・豊橋市
  健康部保健所生活衛生課
  電話: 0532-39-9124
 ・岡崎市 
  保健部生活衛生課
  電話: 0564-23-6068
 ・豊田市
  保健部保健衛生課
  電話: 0565-34-6181
 ・一宮市保健所保健衛生課
  電話: 0586-52-3857
 □保健及び衛生事項表示に関すること
 (旧健康増進法由来の表示)
  (酒類を含む食品全般の「栄養成分表示」)
   ・名古屋市及び中核市以外の場合
  保健医療局健康医務部健康対策課
  ℡052-954-6271
 ・豊橋市健康部保健所健康増進課
  電話: 0532-39-9145
 ・岡崎市保健部健康増進課
  電話: 0564-23-6962
 ・豊田市保健部総務課
  電話: 0565-34-6723
 ・一宮市 
  保健所健康支援課
  電話: 0586-52-3858
 (電話番号は再確認してください)
 受付に関してはまったく一元管理ではないが、役所にも諸事情(すべて一度に回答ができる人がいない)があるので、いたしかたないと思っています。
また、より親身になって質問や疑義について対応していただけるのは在住地の部署ですが、発生している事業所のある部署に問い合わせる方が(経験則ながら)対応が早くなる傾向にあります。

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 それではようやく本題に。

ニュースリリース2023/01/09(B社)より

 「W 1 お魚屋さんの豪華海鮮 3 種太巻き 税込 1,706 円」

 誤が「天然まぐろ」で正解は「国産本まぐろ(養殖)
 (訂正前の画像では“天然本まぐろ”という表記)

 併せて活〆紀州本まぐろは「養殖」と追加で紹介。

↓ 訂正前(ニュースリリース画像)


↓ 訂正前と思われる画像(ネット掲載)
 「天然本まぐろ」表示

↓ 修正後の画像(B社)
 (“国産本まぐろ養殖”に変更)

では、何故訂正しなくちゃいけないのかを再点検。

まずは法律のおさらい。
生鮮食品の表示は、一般用生鮮食品を販売する際に必要な表示項目「横断的義務表示」と、個々の食品の特性に応じた表示項目「個別的義務表示」の2種があります。

なんのこっちゃ。ですね。

今回の鮮魚の場合を事例に法律を知りましょう。

横断的義務表示
1.名称
 原則として標準和名(種名)を使用し、「魚介類の名称のガイドライン」にならって表示するが、成長魚や季節に応じた名称、地方名(一般に理解されたもの)で表示。
※ブランド名称だけでは横断的義務表示の名称とはならない

2.原産地
 国産は水域表示。水域特定が難し葉杯場合は水揚港または水揚都道府県名で、水域・水揚港併記も可。
海外からの輸入品については原産国、あるいは水域銘との併記。輸入品には「漁獲地域が日本国外」の場合と「外国船籍が漁獲した場合」があります。

3.養殖表記
 養殖されたものは「養殖」と表記。されていない場合は天然と判断される。

4.解凍表示
 冷凍されたものを解凍して販売する場合は「解凍」と表示。表示のないものは非冷凍と判断される。

5.切り身、刺身の表示
 生食用の場合は生食、刺身用という表示の他、アレルゲン、保存方法、消費期限または賞味期限、添加物、加工所住所、加工者氏名の併記が必要(生かき及びフグを除く)。冷凍の場合は「冷凍表示」となります。
尚、ふぐについてはさらに地方自治体が条例で決めているので別途確認が必要。

 今回の「海鮮太巻き」は鮮魚原材料を使っているが、生鮮食品ではなく加工食品であるため、どのような法律で表示義務があるのかを調べました。

ここで中略です。

文章が限りなく長くなるので割愛して、結論だけ書きます。結論にあたっては私見ではなく、行政機関に問い合わせて確認していることを補足しておきます。

☆☆結論☆☆

 恵方巻は生鮮食品ではなく加工食品であるため生鮮食品に求められる表示義務対象ではありません。ただ、「加工食品の原料原産地表示制度」が施行されているのでより注意が必要になっています。(参考:農水省)
加工食品の原料原産地表示制度について

ただし、任意の追加表示は可能であり、今回は任意で表示した「天然」が間違いであったことと、「原料原産地が不記載」でカタログで併記した「活〆紀州まぐろ」が天然であると誤認されるおそれがあるための措置(ニュースリリースで訂正)と推測。
指摘があったのかどうかは不明ながら、B社に対する食彩品館.jpの評価は上がりました。
あってはならない間違いだが、間違いを真摯に認めてしっかりと公開する姿勢は好感が持てます

できれば店頭あるいはネット注文画像に「当初“天然”と表記していましたが“養殖”と訂正」ぐらいの表示をした方が利用者にとってわかりやすいと思います。
食彩品館.jpでは「より優良であるという表示」だけでなく、「(購入意欲が減退するとしても)事実を適正に表示」する企業や店を好む。

 ただ、心配なのは世間にすでに告知しているため、以前のカタログ表記のものが個人サイトで紹介されて出回っている可能性があります。もし以前の画像を使っているのであれば変更してあげてくださいませ。
<(_”_)>ペコッ
また、食彩品館.jpで紹介した同社恵方巻のリンク先が表示されなくなっています(現在は修正)。こういった訂正も必要になりますね。

 ちなみにですが、食彩品館.jp執筆者の一人である私(ペンネーム匿名)は他人から(あるいは内部からでも)指摘されたらキレてしかも根が深いタイプなので、今回のB社の対応にはほとほと感心しております。

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