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「山秀(岐阜県関市),岐阜県刃物会館,SETOカトラリー,世界のナイフ資料館,関刃物センター本店,関市ナイフ販売店舗巡り、スイスアーミーナイフ(マルチツール)のヴィンテージデッドストック品を探す。ヴィクトリノックスのカードタイプの古いバージョン,ビクトリノックスサバイバルキット,弾丸型ナイフ,購入。そして刃物屋三秀,美濃関物産館,関鍛冶伝承館,フェザーミュージアム,ナイフ博物館,岐阜県関市の刃物生産について,銃砲刀剣類所持等取締法,軽犯罪法,迷惑防止条例,のことも。

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 31年ぶりのスイス旅行でスイスアーミーナイフ(マルチツールナイフ)の魅力を再認識していろいろと調べています。きっかけは前回のスイス行のお土産に渡したウェンガー製アーミーナイフ(マルチツール)を紛失したという知人のために同型の商品を探したところ、当時、日本円で2,000円から,3000円だった同型商品に対して17,000円のプレミア価格がつけられて販売されているのを発見したのがきっかけでした。

ヤフオク、メルカリ、楽天その他ショップのサイトで探すうちに、いろいろと面白い商品があることに気付き、新品未使用デッドストック商品を探すために岐阜県関市を訪れることに。

この20年位の間にも新店訪問時にちょくちょく寄り道的に関市にある刃物店に寄っていたものの、当時はすっかりアーミーナイフには興味を失っていたのでデッドストック探しはしていません。

 まず、スイスアーミーナイフ(マルチツールナイフ)について簡単におさらい。
・スイス軍の兵隊が日用品として使うために採用された道具であり、武器としての採用ではないがスイス軍に採用されたため“アーミーナイフ”と通称される

・スイス軍採用のメーカーはビクトリノックス社(Victorinox,1884年発祥、以下“V社”)とウェンガー社(wenger,1893年発祥、以下“W社”)


・ミドルサイズのハンドル部分の長さはV社が91mmでW社は85mm。逆にミニサイズはV社58mmでW社61mm

・ブランドマークはV社が盾形に十字、W社は四角形に十字マーク

・パーツの大きな違いとしては、ハサミのスプリングと缶切り(V社は押切でW社は引切)。ハサミの刃がW社は波型(V社も一部製品に採用)。

・ウェンガーには左利き用があった。
・スイス軍採用は1891年から。

・対テロ対策として刃物の飛行機内持ち込みが制限されるようになって土産物需要が減少

2005年にV社がW社を傘下に

・2013年からはマルチツール、キッチンナイフ事業がビククトリノックスブランドに集約。マルチツールナイフ分野におけるW社製品は市場に出回り済みのストック品のみとなった。

・所持については注意が必要で、銃砲刀剣類所持等取締法第2条2項(刃渡り6センチ以上)には抵触しないが、軽犯罪法第1条第1号(正当な理由なく危害を加えられる器具を隠して携帯)には抵触する可能性が指摘されている。
同時に携帯には都道府県の迷惑防止条例(公衆に対し不安を覚えさせるような方法で携帯 )や特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律にも配慮する必要がある。

・飛行機への持ち込みはできないが、スーツケース等に入れて預けることは可能。

 つづいて、岐阜県関市の刃物生産について。数値は平成30年度関市の工業(岐阜県関市,平成29年度の実績データ)を基本とし、それ以外は各項目に付記した。数値の前の“約”は略。

・発祥は鎌倉末期から南北朝時代。室町時代に孫六兼元、兼定からの刀匠により有名産地と認知される。
・「折れず、曲がらず、よく切れる」関の刀も江戸時代は需要が減り、包丁・小刀・はさみ等の生産が中心となり、現代に至る。

刃物製造品出荷額は420億円(関市の製品出荷額の11%)、前年実績に対して51億円増加。
・特に増加したのはカミソリと替刃で16億円増加(実績129億円で刃物全体の30%)、包丁が18億円(実績96億円)そして包丁(実績49億円)。
・減少は台所・食卓用刃物(実績30億円)、ツメキリ(実績20億円)、ポケットナイフ(実績11億円)。

・420億円の出荷額のうち、輸出が110億円(26%)で、多い順にカミソリ・替刃44億円、包丁38億円。輸出先は北米が50%、次いでアジア、ヨーロッパ。
・4人以上の事業所は552事業所(前回調査比13減少)ながら従事者数は16,441人(同1017人増加)。最盛期は1830事業所(平成元年)。従事者数17,323人(平成20年)。
・刃物出荷額は昭和40年の97億円から平成29年は420億円と伸長しているが、最盛期は昭和60年の533億円。

ポケットナイフは昭和60年の50億円から平成29年は10億円まで減少。

・関市冨久保地区は日本の人口重心の中心地

・関市人口は89036人(平成30年)で岐阜県6番目。人口は高山市とほぼ同等。
・11月8日を「刃物の日」として制定。

↓ 関市の刃物製品構成比

 昭和40年には関市の製品出荷額は刃物が全体の69%を占める主要産業であったが、現在は全体の11%程度となっているものの、昭和40年と比較すると平成29年は420億円で4倍に増えています。

↓ 関市資料より出荷額推移(最下段が刃物金額)

 1965年(昭和40年)と比較して刃物出荷金額が4倍になっているのにポケットナイフは5分の1に減少していることでもわかる通り、持ち運び用のナイフが犯罪対策という観点からも所持しての移動が難しくなり減少していることがわかります。
そして、悲しいことにウェンガー社のマルチツールナイフがブランド消滅していて、当方が探していた「Wenger The Skier」という名称のマルチツールナイフもプレミア価格で取引されています。

↓上は1989年購入。下は1975年製品。左右逆図柄

今回はウェンガー社とヴィクリノックス社のマルチツールナイフ、特にウエンガー社のデッドストック品を重点に関市のナイフショップを巡ってきました。

 まずは山秀
「世界のナイフショールーム」を併設。

国内外の銘柄ナイフや有名職人製造品も扱っていて、ヴィクトリノックス社製品もありましたが、デッドストック的なマルチツールナイフは発見できず。
購入品は弾丸型のナイフ。折りたたみ式ではなくキャップ式。半額処分品。

あと、ヴィクトリノックス社のパーツをいくつか購入。特にワインオープナーに巻いて装着するミニドライバーをネットで別店へ5個注文していたのですが、こちらでも追加購入。

山秀

株式会社 山秀

岐阜県関市西境松町46番地
℡0575-24-5000
休日
 土曜、祝祭日、年末年始、お盆
営業時間
 月~金・日曜 10:00~17:00

◇地図

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続いて「岐阜県刃物会館」結構、広めな関の刃物を販売する施設。刃物研ぎ工房(刃物修理・刃付体験)も併設された大型店。包丁、鋏、ナイフ、爪切、模造刀、彫刻刀、キッチン用品等2,000点ほどの品揃え。
目当てのウェンガー社のデッドストックは見当たらず。
道路を隔ててフェザーミュージアムがある(この記事下部の展示施設欄参照)。

岐阜県関市刃物会館

岐阜県関市平和通4丁目6
℡0575-22-4941

◇地図

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続いて「世界のナイフ資料館」を併設するSETOカトラリーへ。

日曜日が休日なので要注意。
建物は販売コーナーと道路を隔てて世界の資料館があり、まずは販売コーナーへ。
販売コーナーの在庫は常時5000点というから桁外れの品揃え。ただし、店頭陳列はそれほど多くないと思う。数えたわけではないが。
ここは訪れる前にホームページをチェックしておくと良いかもしれません。ヴィクトリノックスとウェンガーのデッドストック的商品が多く、それらは倉庫にも在庫として置かれているので。
↓ 売場状況

購入商品
・ヴィクトリノックスのカード型の古いバージョン
20%引きで2500円。サンキューでぃ~す。

 ↑ 黒い方はスイスで購入したライト付きバージョン37スイスフラン(約4000円)。

退店前に併設の「世界の資料館」を開けてもらって見学。いゃあすばらしいコレクションですね。瀬戸陽一氏所蔵・1975年から30有余年の収集品とか。
気に入ったのは歴代アメリカ大統領図柄のマルチツールナイフコレクション。


↓ 資料館内部の様子

あと、ウェンガーとアヴィクトリノックスのアドグッズとかも。


SETOカトラリー

瀬戸金型刃物工業
 岐阜県関市稲口町広瀬674
連絡先0575-22-8892
営業時間午前10:00~午後4:00
定休日
日曜日、祝日、年末年始、お盆、ゴールデンウィーク、シルバーウィーク

◇地図

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 さて、帰ろうかと思って関インターへ向かう。以前、買い物した関刃物センターが見えたが、品揃えは知っているので今回はパス・・・でもなんか気になるな。ということで寄ってみた。
 売場面積や商品の品揃えの幅としてはここが一番店か。刀剣類等の装飾品から鉈や鋏、そば切り等のプロ用道具、そして家庭用日常品等、値段も含めて楽しい買い物ができます。

前回、じっくりと商品を見ているが、あらためて陳列製品を眺めると芸術品レベルの道具類はやっぱり見ごたえありますね。
そしたら・・・。ありました。ヴィクトリノックスのデッドストック。
「加子母の方で長く売れ残っていた(店の人談)」とかで半額処分。

これはナイフとセットになっているものだと思ったがナイフは付属していなくてサバイバルキットと革ケースが付属している。半額処分なので5,000円。
スイスチャンプが入ったセットが1656ユーロ(2万円くらい)で販売されていたのでお買い得価格。↓

付属品は ケース/コンパス/スケール/クシ/砥石/シグナルミラー/糸/ソーイング針/ライト/シャープペンシル/筆記用紙/安全ピン/マッチ/ホイッスル/釣り用具/ネームプレート/爪楊枝/ピンセット。

 ケースにコンパス部分がキッチリ入ったり、釣り用具付きっていうのが面白い。

Victorinox Survival-Kit mit Leder-Etui

☆ついでに爪切りも購入

関刃物センター本店

岐阜県関市倉知3191
℡0575-21-0556
営業時間午前9:00〜午後5:00
定休日なし(年末・年始を除く)

◇地図

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以下、過去訪問店

刃物屋三秀

岐阜県関市小瀬950-1
℡0575-28-5147
営業時間 8:30~17:30
自社ブランド製品は「関吉秀作」
2015/05/26刃物屋三秀(岐阜県関市)

◇地図

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美濃関物産館


岐阜県美濃市松森271-2

℡0575-35-2220
営業時間8:30~17:00
定休日年末年始(12月26日~1月1日)
駐車場50台
2016/08/04美濃関物産館(岐阜県美濃市)

◇地図

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以下、展示施設等

関鍛冶伝承館 

岐阜県関市南春日町9-1
開館時間午前9:00〜午後4:30
休館日火曜日・祝日の翌日(いずれも休日を除く)
兼元・兼定をはじめとする日本刀や、その製造工程・歴史に関する様々な資料を展示。カスタムナイフ作家のコレクションもある。
入館料金や公開日等を事前チェックしてから訪れるべし。
◇地図

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フェザーミュージアム


岐阜県関市日ノ出町1丁目17番地

℡0575-22-1923
営業時間9:30~16:00(最終入館時刻)
休 館 日毎週火曜日※夏期休暇・年末年始の社休日その他、臨時休館する場合があります。
石器時代から未来まで、たくさんの「切る」の物語を楽しみながら学べる体験型ミュージアム

◇地図

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ナイフ博物館(ジー・サカイ)

岐阜県関市平賀町7丁目3
℡0575-24-2132
(会社所在地は別場所)
※詳細は要確認

◇地図

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