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フードオアシスあつみ宿店で購入。 愛知県豊川市宿町佐平山56 ℡0533-78-4541 過去訪問日 2008/05/17(外観) (その他多数) 改装開店日 2011/11/09(記事11/09) 改装後訪問 2011/11/09(記事11/10) 訪問日 2013/06/25(記事7/10) 訪問日 2014/02/15 ゴバール記事 2014/03/05(記事3/05) 訪問日 2015/03/22(記事4/6)
「じゃばら」の産地である和歌山県東牟串郡北山村は熊野川の支流である北山川の北岸にある人口500人程の小さな村です。東西20Km、南北 8Kmで面積は約4,800haながら、その97%が山林。海沿いの道から行くと、熊野市のさらに奥に位置していて、まさしく「秘境」という名にふさわしい村です。
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北側と西側が奈良県に接し、東側と南側は三重県ということで、周囲を他県が取り囲むという全国でも陸続きとしては唯一「飛び地」になっています。 元々は林業の村として栄え、伐採した材木を筏で北山川~熊野川を経て新宮市へ運んでいました。明治維新後の廃藩置県の折に新宮市との交流が深かったことから、 本来ならば奈良県(もしくは三重県)に編入されるところを和歌山県への編入を希望し、四方を他県が囲むという飛び地の村となりました。
ゆず、九年母(クネンボ)、小蜜柑などの交雑種から自然淘汰されて生じた「 じゃばら」は北山村特産の柑橘で、北山川を挟んで隣接する三重県熊野市育生町・神川町付近でも江戸時代には自宅の庭等で普通に栽培されていたということです。 紀州の郷土料理として有名な「さんま寿司」はハレの日に食され、北山村では「じゃばら」を食酢として利用されてました。
そういったハレの日の料理に使う果実として「邪を払う」から転じて「じゃばら」と呼ばれていたという説があります。その他としては「ジャケチイバラ(マメ科 のジャケツイバラとは別)」から転じたという説もあるようですが、「邪を払う “邪”を“祓う”」説の方がなんとなく言いえて妙の感。 ↓ あつみ宿店で購入
◇品種登録 じゃばら【ジャバラ】(果樹) 登録番号 第10号 登録年月日 1979年 11月 1日 農林水産植物の種類 かんきつ 登録品種の名称 じゃばら 品種登録の有効期限 18 年 育成者権の消滅日 1991年 11月 2日 品種登録者の住所 和歌山県東牟串郡北山村 ↓ 北山村で撮影した じゃばら の木と花
「じゃばら」は何といっても花粉アレルギー対策果実として有名。フラボノイドとしてはナリルチン、ナツダイダイン、ナリンギン等を多く含むのですが、特に ナリルチンの含有量が16,930μgと他の柑橘類と比べて圧倒的に多いことがわかっています。(シークワーサーの含有量170μg、タチバナ 477μg、新姫 844μg) ナリルチンはじゃばらの皮の部分に多く含まれているので、最近の商品化でも「(じゃばらの)皮を使う」ということを売り文句にしたじゃばら加工品が多く出回っているのは無駄なく使うといったことを含めて有効成分の多い皮の部分利用促進が図られています。 「じゃばらには花粉症などの原因となる脱顆粒現象を抑制する機能がある」(日本食品化学工学会第50回大会平成15年)ということで一時期、じゃばら製品が市場から姿を消すほどの人気となりました。
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「新姫」は三重県熊野市新鹿(あたしか)町で発見された小さい柑橘果実で、直径約3cm重さ25~30g程度です。ニホンタチバナとマンダリンが自然交配した品種で平成9年に種苗登録されています。 「じゃばら」同様に香酸柑橘類Citrusに属します。仲間はゆず、かぼす、スダチ、シークワーサー、レモン、ライム、橙(だいだい)。果汁を料理に利用する柑橘類の総称です。 市場価値としては「花粉症に効く」とネットで話題になって爆発的に売れた「じゃばら」が有名ながら、飲料としての期待値が高い「新姫(にいひめ)」も食彩品館.jpでは注目していました。 栄養価としてはナリルチン、ヘスペリジンが多く、特に果皮部分に含まれるポリメトキシフラボノイド類のノビレチンが約1,000mg/100g と多いのが特徴。血糖値上昇や皮膚ガン等の抑制効果が期待されている。 ↓ あつみ宿店で購入
◇品種登録 新姫【にいひめ】 登録番号 第5791号 登録年月日 1997年 11月 14日 農林水産植物の種類 かんきつ 登録品種の名称 新姫(ニイヒメ) 品種登録の有効期限 18 年 育成者権の消滅日 品種登録者の名称 熊野市 品種登録者の住所 三重県熊野市井戸町
「じゃばら」はネット以外ではオークワ社が中部地方に進出した時に「和歌山コーナー」で展開したことで熊野産の「新姫」より東海地方ではポピュラーといえます。 三 重県と和歌山県で産地は異なるもの、実はこの二つの地域は隣接しています。過去、食彩品館.jpで何回も記事にしていますが、あの「那智黒石」は北山村か ら北山川~熊野川と奈良・和歌山・三重県の県境に沿って運ばれて熊野灘に至り、あたかも那智山へ詣でるかのごとく長旅をした表面がつるつるの黒色で硬質の 粘板岩を「那智黒石」と称しました。 ・那智黒石の話
さて、新姫とじゃばらの由来の覚書的記事はこれくらいにして、両方の商品を使ってみた印象を記します。
簡単に言うと、古くから使われている食酢の代替としての調味料的使い方や焼酎割りなどは「じゃばら」の独特の香気が合う。 対して「新姫」は焼き魚に搾るカボス的な使い方もできるが、なんといっても爽やかな香気と果汁の美味しさはじゃばら以上と思っています。よって、飲料系の加工品にむくと感じています。 食彩品館.jpとしてどちらか一品と言われたらどちらを選ぶか。
両方ですね(笑)
それにしても新姫の関連商品作りといい、「さんま醤油」、「雉」、「生きている紀和みそ」、「熊野地鶏」等々、熊野市ふるさと振興公社(三重県熊野市紀和 町) の商品開発力は素晴らしいですね。食品だけでなく、有名な「丸山千枚田」の管理も 同公社が担当されています。
=========================================== ◇新姫とじゃばら関連記事
・2012/08/31 花窟神社お綱茶屋で古代米と新姫サイダー ・「新姫」に関する記事一覧 ◇北山村と熊野川周辺地域に関する記事 ・ 東熊野街道から吉野、明日香、初瀬、奈良市 ・2013/05/16瀞峡めぐりの里 熊野川(和歌山県新宮市) ・十津川村の山野草店(店名不詳)で紀州コメツツジ(ウンゼンツツジ)、ムギラン、マメヅタランを購入(奈良県十津川村) ・熊野街道に関する記事一覧 ◇じゃばら ・じゃばら 食彩品館.jp検索記事一覧 =====================================
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