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遥かな尾瀬。ミズバショウ,水芭蕉,泙川食品まいたけおにぎり弁当を尾瀬ヶ原で食す。新潟・群馬・福島県境。龍宮小屋,ナガバナモウセンゴケ,リュウキンカ,ニリンソウ,オオバノタチツボスミレ,アカハライモリ,

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遥かな尾瀬。ミズバショウ,水芭蕉,泙川食品まいたけおにぎり弁当を尾瀬ヶ原で食す。尾瀬市場(群馬県)隣接の売店。

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 首都圏からは比較的行きやすい観光地、例えば日光・万座・草津・谷川岳・尾瀬等は私の住む愛知県から行くとなると結構時間がかかるのでついつい後回しとなってしまうことがある。
逆にフォッサマグナ以西については高速道路の整備が進むにつれ、白馬や黒部、上高地等の中部山岳エリアの観光地がより身近な存在となっています。
昨年から温泉、特に山間部等の行きにくい地域にある秘湯や、温泉の文化的・歴史的価値、そして温泉分析書のデータ等、温泉を人文学的に、あるいは科学的により深く探究したいと思い、日本温泉科学会日本温泉地域学会に入会するとともに、温泉名人検定(日本温泉協会)や温泉観光士、温泉ソムリエ、温泉ソムリエマスター(温泉分析書マスター)等の教育を受講し、各温泉資格を保持するに至りました。
今回はそういったディープな温泉行ではなく、温泉宿泊を含む尾瀬と谷川岳の観光ツアーに参加した時の話。
自分で行くとなると、公共交通機関を使えば結構不便だし、昔のように自家用車で行く気力体力も無い。今回は滞在・散策の時間が多いので、レンタカーを現地近くの主要駅で借りて移動するというのは経済的な面で好ましくない。
少々の不便(禁煙室が指定できない、集合時間等無駄な待機、迷惑な同行客)は我慢することにしての参加。
某旅行会社から「今は禁煙施設ばかりなので禁煙室指定は受け付けておりません」という冷酷で無慈悲な通告があった。一年間に数回はコ臭い部屋や灰皿が用意されている部屋に案内されることがあることを伝えたが禁煙室指定は却下された。

 今回の記事は尾瀬周辺での散策と食の話

2023年6月4日撮影。水芭蕉が・・・・。背景の至仏山の雪解けが早いように思う。

 尾瀬は新潟県・福島県・群馬県の三県境に広がる高原。
中でも、東西6km・南北2kmの本州最大の湿原である尾瀬ヶ原は「夏の思い出」の歌詞、“はるかな尾瀬”の通り愛知県からは行くのに時間がかかる。

全国各地の人気観光地はほぼすべて訪れているものの、尾瀬は初
当然、期待はミズバショウが咲き誇るこのような景色(参考画像)↓。

 尾瀬ヶ原の西端には至仏山(しぶつさん)2,228m、東には燧ヶ岳(ひうちがたけ)2,356㎡を望む。

↓ 至仏山(しぶつさん)2,228m

↓ 燧ヶ岳(ひうちがたけ)2,356㎡(中央奥)

今回はハイキングという程の行程ではなく「自由散策」なので6~7時間の滞在時間。
ルート図を見るとザゼンソウが咲いているという東電小屋(待峠から約3時間弱)までの往復散策は時間的に難しい。
それではということでの散策ルート案は尾瀬ヶ原中心部を竜宮小屋までの片道2時間コースとした。

これだったら余裕でしょということで、パートナー(妻)に提案したら、快諾。
というか、いつも夫婦での旅行先はパートナー(妻)が決めるものの、詳細内容は私が作成提案するというのが我が家の夫婦旅行の流儀。
ちなみに毎月、宿泊を伴う旅行に出かけているが、夫婦旅行は2ケ月に一回で、その間にそれぞれが自分の行きたい場所に勝手に旅行。すなわち、年6回は夫婦共通の行きたい場所で、年6回は自分の行きたい場所に単独で旅行している。

 あらためて散策ルートを眺めると「鳩待峠(標高1,591㎡)」→「山ノ鼻(標高1,410m)」標高差181mの下り、山の鼻で小休止をとって竜宮小屋まで平坦な遊歩道を歩く。
↓ 散策ルート図

ほぼコースタイム通りだが、同行パートナー(妻)が駆けるように歩く。まるで競歩。
私はのんびりと写真撮影しながらなので距離が開くばかり。
40年近く前に3,000m峰登山をしていた頃もそうだったが、何しろ彼女は強い。山で最初にバテるのはたいてい私。私がスピードで勝るのは下降時のみ(^ー^)。
加えて、当方、今年から65 歳以上の“第1号被保険者“。しかも1日10時間以上の自宅パソコン作業で超運動不足。
対して、パートナーは週6回のスポーツジム軽運動。
でも、大丈夫、ルートの分岐点で必ず待っていてくれる。
やさしいわけではなく、彼女は方向音痴でルート図や地図を見ても何処にいるのかわからない&どっちに行って良いのかわからないタイプ。

 なんとか標準コースタイム程度で龍宮小屋到着。

 昼食は「まいたけおにぎり弁当」。

 650円(価格参考は沼田市東部商工会)

販売場所は尾瀬市場内のプレハブ小型店舗。

泙川食品 販売店
群馬県沼田市利根町平川1734
℡0278-56-3160

基本は尾瀬市場内上記店舗での受け取りだが、ツアー会社によっては尾瀬に行く途中で待ち合わせして積み込みで受け取ることもある。

 製造場所は尾瀬市場近くの工場で、ドレッシングなども製造している模様。
泙川食品(製造地)
群馬県沼田市利根町平川1734
℡0278562654

 以前の当旅行社の尾瀬ツアーは「まいたけ弁当」(小)600円だったらしいが、今回はおにぎり弁当。
↓ 実食品

予約注文必須で営業は電話で確認をお勧めします。

◆メニュー一覧(沼田市東部商工会HPより)
 価格は調査時(2023年HP表示価格)

↓ 幕の内弁当500円〜

↓ おにぎり弁当 500円

↓まいたけおにぎり 弁当650円

↓ 鳥まいたけ弁当1,080円

↓ まいたけ弁当小

↓ まいたけ弁当大

私は若い頃の青果バイヤー時代に長野県と新潟県の舞茸工場を訪れたことがあるが、舞茸の菌床(きんしょう)栽培は片品村で始まったのが最初。
舞茸は「見つけたら舞い上がるほど嬉しいから」という説があるほど、天然モノは希少・貴重。
天然モノを見かけることは少ないが、山形県の道の駅で数千円で販売されているのを見たことがある。
↓ ぐっと山形山形県観光物産(訪問記事2023/11/19)

生椎茸同様に、味は天然>原木栽培>菌床といったところが通説だが、菌床栽培品でも栽培管理次第ではなかなか良い味の舞茸ができる。
粗目・細目のおが粉(大鋸屑)を袋に詰めて圧縮したものを高温殺菌し、その後、菌床に舞茸の種菌を入れて栽培する。

 冷たい弁当ながらも尾瀬で水芭蕉を目の前にしていただくと何でも美味しく感じる。
且つ、この舞茸おにぎりは味付けが濃いめでなかなか良いのです。
もちろん、作りたてではないのでご飯は少々固まっているが、お腹も空いているのでペロリと平らげてしまった。

 と、いうことで竜宮小屋で温かいメニューを物色する。

龍宮小屋(竜宮小屋)

 集合時間のこともあるし、残念ながら小屋での食事はあきらめる。
帰りは小屋の裏側からちょこっと歩いて尾瀬竜宮トイレの隣を流れる小川まで行く。

↓ 三県境(群馬・新潟・福島)方面へ迎う道

当地は「福島県南会津郡檜枝岐村」。
本当は東電小屋の手前の「三県境(群馬・新潟・福島)」まで行きたかったが、集合時間のこともあるので、山の鼻へ戻ることに。

 龍宮小屋の近くに「龍宮」と名付けられた場所がある。
川の水が湿原の中に吸い込まれ、遊歩道の地下を通って隣の池へ流れ込む「竜宮現象」。
吸い込まれた様子を見た当時の冨士見小屋主だった萩原武治氏による命名。(尾瀬保護財団HPより)
↓ 竜宮入口

↓ 龍宮出口

↓ 龍宮全体。右から左へ遊歩道の下を流れている

【ご参考:龍宮解説動画(公益財団法人尾瀬保護財団)
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以下、植物を中心に見かけた&気づいた尾瀬の景色。

ナガバナモウセンゴケ
尾瀬といえば私にとってはミズバショウ以上に見たいと思っていた食中植物の仲間。トウカイコモウセンゴケやモウセンゴケを自宅で育てているほど、モウセンゴケ科好きなのです。
ナガバナモウセンゴケは尾瀬と北海道サロベツの限られた場所でしか見ることができない植物。嬉しい。

水芭蕉(ミズバショウ)
愛知県でも見ることができるが、尾瀬で眺める水芭蕉は格別・・・・のハズだったが、訪れたのが6月上旬だったにも関わらず、すでにピーク過ぎで以下のような状況。

↓ 尾瀬ヶ原中心部。記事冒頭の「期待した画像」と見比べていただきたい。2023年6月4日撮影。↓

↓ 尾瀬植物研究見本園(山ノ鼻の裏手)

リュウキンカ
湿原の花。高山・亜高山で黄色の花をみかけると後で品種同定の苦労するので葉と茎の生え方は必須で撮影しないといけない。特にリュウキンカとシナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲなどの候補との区別を後から調べられるように、花以外の情報も同時に撮影しておくことも忘れてはいけない。
6月の尾瀬の湿原に多く見かける黄色の花のうち、葉が丸いのはほぼリュウキンカで良い(たぶん)。

ニリンソウ
湿原の中ではなく、山の鼻近く、樹林帯の歩道脇に咲いていた。食用(尾瀬では採取禁止)になったり、地烏(ジウ)という漢方薬にもなるニリンソウ。ニリンソウがあったりサンリンソウがあったりとややこしいが、葉が茎から直接伸びているのがニリンソウで、葉柄があるのがサンリンソウ。花の数ではないので要注意。

シラネアオイ
これも遊歩道脇に咲いていたが自然もものなのかどうかは不明。我が家のシラネアオイは数年で消滅するが、尾瀬のシラネアオイは大株で立派。

オオバノタチツボスミレ
湿原の歩道。スミレの仲間は日本に60種ほどあるという。自宅近くの里山付近でこのスミレを見かけても「タチツボスミレ」と思ってしまうが、尾瀬ならば「オオバノタチツボスミレ」を期待してしまう。環境庁準絶滅危惧 (NT)で北海道と尾瀬などの亜高山の湿原・湿地に分布。

タテヤマリンドウ
ハルリンドウの高山型変種。天気が良いので開いているが、曇天や雨天では閉じている。花が小さいものの湿原では青色が目立つので見逃すことは無い。

ヒメシャクナゲ
別名ニッコウシャクナゲともいう。丸っこいピンクの花を下向きにつける。年によって開化数が違うということで、当たり外れがあるらしい。

レンゲツツジ
まだ蕾でした。

アカハライモリと湿原の淡水魚
尾瀬にはトウホクサンショウウオ、クロサンショウウオ、ハコネサンショウウオが生息しているが、生物をみかけたのはイモリ。サンショウウオと見間違えることがあるとはいえ、サンショウウオは池塘で見かけることはほぼ無いのでイモリで間違いないと思う。

↓ 淡水魚


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↓ 鳩待峠と花豆ソフト

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↓ 鳩待峠から山ノ鼻までの樹林帯
帰りの鳩待峠直下の最後の登りはチョイきつい。高齢者だけでなく若い人も倒れる人続出。最後の登のために体力は残しておくこと。

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↓ 山ノ鼻 ビジターセンター

↓ 山ノ鼻 有料トイレ

↓ 山の鼻小屋

↓ 山ノ鼻 至仏山荘

 山ノ鼻 尾瀬ロッジ 

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↓ 尾瀬直物研究見本園(山ノ鼻) 背景は至仏山

ここが一番、水芭蕉が残っていました

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↓ 山の鼻~牛首分岐~下ノ大堀川

↓ 山の鼻出発

↓ ポツンポツンと水芭蕉

至仏山(しぶつさん)2,228mを背にして牛頸方面へ向かう

↓  燧ヶ岳(ひうちがたけ)2,356㎡を眺めながら龍宮小屋を目指す

↓ 逆さ燧

残念ながら風があり池面に燧ヶ岳は写らず

↓ 「池塘(ちとう)」 湿原の泥炭層にできる池沼

↓ 拠水林(きょすいりん)。湿原の外部から湿原を貫通して流れる川の両側に成立している林

↓ 燧ヶ岳(ひうちがたけ)2,356㎡を眺めながらひたすら龍宮小屋を目指す

↓ 竜宮現象付近

↓ 燧ヶ岳(ひうちがたけ)2,356㎡と湿原の池塘

↓ 山の鼻付近。背景は至仏山(しぶつさん)2,228m

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◇2023年6月群馬県尾瀬~谷川岳

2024/04/13谷川岳ドライブイン(群馬県)

2024/03/24水上高原ホテル200

2024/03/03尾瀬。ミズバショウ

2023/07/16らーめん梓亭(梓川SA,長野)

 

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