然別湖温泉(北海道鹿追町)ホテル風水で昼食。“ここならでは”の「ミヤベイワナ(オショロコマ亜種,然別湖固有種)」ブルーバック,グリーンバック,ブラウンバック,エゾイワナ,アメマス,ヤマトイワナ,ニッコウイワナ,ゴギ,ヤンベツ川,グレートフィッシングin然別湖,鹿追町孵化施設,鹿追やまべ園,
※GO-TOトラベル事業利用旅行ながら、滞在当時の感染者数は
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◇2日目行程ルートマップ
(層雲峡から然別湖経由白金温泉)

然別湖の遊覧をした後は湖畔の温泉ホテルで昼食。

然別湖を眺めながらの昼食というよりも、興味はただ一点に集中。
このホテルではミヤベイワナを食すことができるのがその理由。

サケ目サケ科サケ亜科イワナ属
日本にいるイワナはミヤベイワナを合わせて5種とされていたが、現在ではミヤベイワナをオショロコマの亜種としている。
和名の“ミヤベ”は発見者の名前。
ざっくりと日本の自然の中にいるイワナ属の仲間を紹介すると、下記の通り。
・ヤマトイワナ
日本固有亜種
白い斑点がない
地域個体種「キリクチ(十津川水系)」を含む


・ニッコウイワナ
日本固有亜種
白斑ははっきりしていて腹部の大きな橙色系の斑紋が目立つ

・ゴギ
日本固有亜種
頭まで白い斑点がある

・エゾイワナ(アメマス)
大き目の白い斑点
河川残留型のイワナ

・オショロコマ(種)
朱・黄・橙の斑点。

(亜種)として以下3種
オショロコマ(亜種)
ミヤベイワナ
サザンドリーヴァーデン
・ミヤベイワナ
オショロコマの日本固有亜種
然別湖固有種

ちなみにサクラマスの河川残留型(陸封型)であるヤマメやサツキマスの河川残留型(陸封型)であるアマゴはタイヘイヨウサケ属サクラマス種の亜種なのでイワナ属とは別グループ。
まず、味ですが、普通のイワナです(^ー^)。
というより、唐揚げであることと、イワナ属の料理なんてめったに食べないので味の比較はできるほどの能力はありません。
↓ 嘉門次小屋(上高地)のイワナ定食(2002年)


オショロコマ、しかも然別湖固有種のミヤベイワナを食べたという感動で胸がいっぱい。
まさに「ここならでは」の食材。
こういった食材を現地で実体験するというのも食彩品館.jp活動の主目的のひとつ。
本当に嬉しく、そしてこのような特別な食材を一般客に提供していただいている鹿追町の関係者の皆様に心から感謝し最敬礼。(‘◇’)ゞ



で、他の料理はというと、特筆すべき点はないです。
豚肉は十勝産と推測。そしてサーモンの刺身は産地・品種不明。
このあたりも特徴を持たせると、グッと食彩品館.jpの評価がランクアップするのにと少々残念。
ちなみにしゃぶしゃぶに使う箸が食事用と共有のようで、さすがにそれはイケナイと思い、小さな声で「菜箸1膳お願いします」と依頼。
まわりの方々は「?」状態の様子でしたが、しゃぶしゃぶする程度の時間では75°1分という厚生労働省推奨の温度帯まであがらないので少々、心配。
ゴミ減量には反するが、それよりもギランバレー症候群のリスクを伴うカンピロバクターの方が怖い。
家人の分も菜箸でしゃぶしゃぶしてあげるのはいつもの通り。(#^.^#)
さて、せっかくなのでオショロコマの亜種のミヤベイワナについて掘り下げて記録しておくことに。
後日、ホテルに食材について電話確認。
Q1.「オショロコマ」という案内でしたがミヤベイワナではないですか?
→A1.オショロコマは北海道のイワナの方言です
「方言」という返答にエッと驚くが、当方の聞き方が悪かったと思い直し、質問を改めて聞き直す。(この部分、後述)
Q2.オショロコマの仲間で、然別湖特産のミヤベイワナではないのですか?
→A2.はい。ミヤベイワナを使っています
おそらくあまり知識のむない客への説明として、ミヤベイワナよりも比較的広く知られているオショロコマという名称で紹介しているのかなとか、ミヤベイワナが調達できない時のために、あえてオショロコマと紹介しているのかなとも思ったが、その他の事情まで掘り下げて質問することはやめておいた。
ミヤベイワナはオショロコマの亜種なのでオショロコマでも間違いではない。
ただ、せっかくの“ここならでは”の特産品なので、ちょっともったいない気もする。
以下、自助努力で調べたことを記録しておく。
いつものように素人の雑文なので間違っていても特に訂正依頼は不要。(関係者からの要請には真摯に対応させていただくが)
間違いも食彩品館.jpの味なので、転記したり他人に知ったかぶりして話したりすると恥をかくこともたまにはあるかもしれません。<(_”_)>ペコッ。
然別湖に生息するオショロコマ(種)は、ミヤベイワナといわれ、北海道の河川に広く分布する他のオショロコマ(亜種)とは異なる特長を持つ。

オショロコマは水生昆虫を主食としているが、ミヤベイワナはプランクトンを主食として湖で食べるため、小さなエサを吸い込み食べやすくする鰓耙(さいは,エラの内側に列生したトゲのような突起)がオショロコマよりも多くなっている。
そして、もともと陸封型の多い日本のイワナ属だが、世界的に見ると成長のため海に下り、そして成熟して元に居た川を遡上する性質を持つ。
ミヤベイワナは然別湖を海と想定して、北側から流入するヤンベツ川を遡上し繁殖活動、そして生まれた稚魚は然別湖に戻り成長する。
多くは湖に戻るが川に留まるものも一部いるようです。湖に戻った方が大きくなる傾向があるとか。
成長は尺クラスの30㎝から25㎝を主流として、然別湖では60㎝クラスも発見されている。
そういったイワナ属の仲間との違いや関連性よりも、一番の特徴は美しい外観ではないでしょうか。

高い体高と長い鰭、なんといってもブラウンバック、グリーンバック、ブルーバックと季節や生息場所による体色の変化等、イワナ属の中でも特別に美しい魚です。
水温の低い時期には岸側の浅い場所にいて、底石の色である茶色(ブラウンバック)の魚体色。
少し水温が上昇すると、もう少し深い場所に移動し、湖の緑色の濁りに合わせて魚体もグリーンバックに変化する。
さらに初夏から夏になると水深の深い場所に移動するとともに、湖も透明となり、ブルーバックとの美しい魚体になる。

その美しいミヤベイワナは北海道の天然記念物に指定されていて大切に保護されています。
それでは何故、ホテルで食べられるのかというと、ヤンベツ川沿い鹿追町運営の孵化施設で採卵し、人口繁殖が行われていて、それを町内の民間養殖場で養殖されたミヤベイワナであるから。
・ミヤベイワナ孵化場
今回、食したミヤベイワナがこの養殖魚であるわけだが、それではどこで養殖されているのかを調査すると、鹿追町の「鹿追やまべ園」がその一つであることがわかりました。
・鹿追やまべ園
同園のホームページに「然別湖々畔のホテルに塩焼きなどの食材として納入」とあるので、ほぼ間違いないでしょう。
同園には釣り堀もあり、そして食事も提供している。
メニューや販売品を確認すると、「ミヤベイワナ」ではなく「然別湖産オショロコマ岩魚料理」というメニューが提供されている。
鹿追やまべ園は内水面区画漁業権を持っていて(北海道十勝総合振興局産業振興部水産課資料)糠平湖や然別湖と沢川の漁業権を保有している養殖事業者であることから、前述の鹿追町運営の孵化施設で採卵し、人口繁殖した個体の一部を導入することができるようで、3年ほど養殖し、商品化の上、販売しているとか。
ただし、商品化された商品名が「オショロコマ」で統一されているのは同園ホームページで「※北海道の源流近くに生息する岩魚は「おしょろこま」と言われています」となっていて、これによってホテルに問い合わせた時の「方言」という説明とつながった次第。
然別湖で生息するミヤベイワナはヤンベツ川を遡上し、採卵及び人口繁殖は然別湖北側に流入するヤンベツ川で、養殖期間3年に及ぶ養殖地は鹿追町内ということになりそうですね。
で、提供は然別湖畔のホテル。
当方が食したのは、ほぼ間違いなくミヤベイワナ系統であることが確認できた。あとは通常のオショロコマ(亜種)と混在していないことを願うばかりですが、混在していたとしても当方には知る由もないし、ホテルの表示はあくまでも「オショロコマ」。
ともかく、ようやく当初の疑問「ミヤベイワナではなくオショロコマ」表示であるのかが、だんだんと分かってきたところで、この調査はここまでということに。
ちなみにヤンベツ川は通年禁漁水域だが、然別湖では2005年から鹿追町役場とNPO北海道ツーリズム協会が共同で、グレートフィッシングin然別湖と称し、特別解禁を実施している。
例年だと1年に2度(6月上旬〜7月上旬)、(9月下旬〜10月上旬)に、期間と人数(1日50名)を限定し、キャッチアンドリリースでミヤベイワナを釣ることができるようです。
唯一の解禁時期でもすべてキャッチ&リリースというルールがあるので、天然の然別湖産の天然ミヤベイワナは食すことができないということなんですね。
お土産としてオショロコマの木製マグネットを購入。
北の森ガーデンで購入したイトウと同じタイプを探したが見当たらず。
さらにミヤベイワナの同様商品を探したが、それも見つからず。
★購入商品

◇資料
・メニュー

・温泉分析書

・パンフ

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●然別湖温泉 ホテル風水
北海道河東郡鹿追町字然別湖畔
℡0156-67-2211
◇レストラン レイクヴュー
オショロコマ料理
◇温泉
・源泉 然別湖畔温泉 然別湖畔温泉ホテル1号井
・源泉所在地
北海道河東郡鹿追町字然別湖畔国有林 163 ロ林小班
・泉質
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 (低張性中性高温泉)
(旧泉質名:含重曹-食塩泉)
◇地図
◇初日

◇2日目

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◇日本一早い紅葉を巡る錦秋の大雪山紅葉3日間
▫初日
・日本最北端のサービスエリア。砂川SA
・あさひかわラーメン村天金正油
・スーパーアークス ウエスタン北彩都(旭川市)訪問記
・北の森ガーデン熊牧場(上川町)
・朝陽リゾートホテルの温泉(上川町)
・セブンイレブン上川層雲峡店(上川町)訪問記
・層雲峡 朝陽亭の食事(上川町)
・層雲峡 朝陽亭の温泉(上川町)
▫2日目
・大雪山黒岳の紅葉。ロープウェイ
・三国峠の景色(道内国道最高地点)
・然別湖の紅葉(然別湖遊覧船乗船)
・富良野チーズ工房と富良野の思い出
・美瑛白髭の滝
・美瑛白金温泉入浴記
・美瑛白金温泉の食事
▫3日目
・美瑛,白金の青い池
・大雪山旭岳の紅葉とミニハイク
・四季彩の丘で食事と観光の丘
・フラワーランドかみふらの
・ファーム富田となかふらのの思い出
・道の駅自然体感しむかっぷ(占冠村)
・島の人新千歳空港。礼文島秋鮭筋子
・味処 きくよ食堂 新千歳空港店
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◆北海道礼文島と利尻島に各一泊する旅2016年6月~7月記事
・その1 念願の食品館あいざわさん訪問記2016/06/08
・その2 セイコーマート利尻店・稚内駅前店訪問記2016/06/09
・その3宗谷岬からサハリン,間宮林蔵,最北端2016/06/10
・その4ゲストハウス アルメリア(稚内市)宗谷黒牛ハンバーグ2016/06/13
・その5礼文島観光。ホテル周辺と北限の夕陽2016/06/15
・その6礼文島プチホテルコリンシアンの夕食と朝食2016/06/17
・その7礼文島久種湖散策(クロユリ、他)2016/06/20
・その8礼文島ストコン岬(チシマフウロ、利尻昆布ソフト他)6/21
・その9レブンアツモリソウ群生地(礼文島)6/22
・その10礼文島スカイ岬(イワベンケイ雌,ネムロシオガマ)6/23
・その11礼文島桃台・猫台,金環日食観測記念碑6/27
・その12海鮮処「かふか」でキタムラサキウニ丼と海鮮丼6/30
・その13JF香深マリンストア(北海道礼文島)漁協直営スーパー7/1
・その14姫沼(北海道利尻島)利尻富士と植物7/5
・その15オタトマリ沼(利尻島)、利尻甕一、リシリアザミ7/7
・その16仙法志御崎公園(利尻島)ゴマフアザラシと昆布ラーメン7/8
・その17稚内港,JR稚内,稚内公園,ノッシャプ岬<野寒布岬>,稚内北防波堤ドーム(北海道稚内市)。雨の中の最北端近くを観光
・その18稚内空港公園メグマ沼,稚内市大沼野鳥観察館でオジロワシ
・その19「日本料理 雲海」ANAクラウンプラザホテル稚内ランチ弁当
・その20北国グランドホテル(北海道利尻郡利尻富士町)夕食と夕日
・その21夢食館北市場(稚内市)ツアー無料提供の毛ガニ、イクラ、ホッケ
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◆北海道遠征に関する記事
(2014/3/11~3/13)
・JR札幌駅周辺の商業施設風景
・札幌三井JPビルディング
・三越札幌北館改装工事
・大通交流拠点地下広場
・明治安田生命札幌大通ビル
・旧北海道庁~時計台~テレビ塔
・藻岩山へ登る
・北海道大学エルムの森散策
・イオン札幌桑園SC訪問記
・六花亭イオン札幌桑園店訪問
・ツルハドラッグ桑園店訪問記
・北海道どさんこプラザ札幌店
・丸井今井札幌本店訪問記
・セブンイレブン北海道ST大通店訪問
・コープ札幌琴似24軒店訪問記
・セイコーマートぎょれん店訪問記
◇北海道札幌で食事
・らーめん一粒庵(札幌市中央区)
・紀州寿し(札幌市北区)
・こうひいはうす(札幌市中央区)
・マルサン三上商店(札幌市)で毛蟹
・マルハのカルビ丼(札幌市北区)
・カルビープラス新千歳空港店訪問記
・釧路ふく亭イオン札幌桑園店
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