メナード青山リゾート(三重県伊賀市)ラグラース,ホテルシャンベール,青山ホテル,雅楽司,霧生温泉,雅の湯香,楽の湯温泉分析書,温泉成分は薄いがpH9.9でクレンジング効果あり

2024年8月18日

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　いつもは温泉重視で宿泊施設を決めている。
源泉の温泉分析書を事前チェックして成分数値を確認し、温泉の運用状況について加温・加水・循環・消毒の有無を確認。
「源泉かけ流し」という表示を鵜呑みにすると入浴してガッカリということになるので、温度調整の方法や源泉湧出地からの距離、貯湯槽で源泉を滞留させていないかとか、湧出量に対する浴槽の大きさの適正サイズなども確認できることは事前にチェック。

溜めた源泉や温度調整以上の加水した温泉をかけ流し運用しているだけの施設もあることを経験的に知る。

源泉の泉質と温泉運用に自信を持っている宿は温泉分析書や温泉法で表示義務のある運用状況だけでなく、「湧出量」「浴槽の湯の入替頻度」「清掃方法」など詳しくホームページで公開されている。
公開していない施設は隠したい理由があるのではと疑ってしまう。　
　いつもそういった観点で宿泊施設を選んでいると、たいていは鄙びた湯治系の温泉宿になることが多い。
そうなると同行パートナー(妻)から不満が出る。
「温泉は清潔な施設でアメニティも整っていて気持ちよく入浴できれば良い(パートナー談)」ということで、このところ、源泉の泉質と適正運用重視の温泉宿が続いていることもあり、パートナーの嗜好に合わせた宿泊施設を選定。

▢メナード青山リゾート

　日本メナード化粧品の関連施設で施設内に宿泊棟が4つ。
「青山ホテル」「ホテルシャンベール」「雅楽司」。
標高600mの青山高原に100万坪を有するリゾート地。スポーツ施設はゴルフ場、テニスコート、屋内温水プール、パターゴルフコース。その他、ハープガーデン等もあり、滞在型リゾート施設らしい多種多様なアミューズメントがある。　
滞在施設と料理が選べるのが嬉しい。
会席、しゃぶしゃぶ、フレンチ、ステーキ、バーベキュー（夏季限定）から選択できる。
また、和風館「雅楽司」宿泊者は特別懐石「雅楽司懐石」を選択可能。　
低価格志向のパートナーの要望で宿泊施設は青山ホテルで、料理はフレンチという組み合わせを選択。
夕食タイムには青山ホテルからへマイクロバスの送迎がある。

▢料理

★フレンチ(実食)

　ホテルシャンベールの1階レストラン「ラグラース」でいただく。
料理には青山リゾートで栽培されたハーブを使っているのが最大の特徴。
見目麗しいが素材についての詳細な説明は特になく、いつもなら根掘り葉掘り聞きたいタイプの私ながら、今回は寡黙に坦々と食べる。
メニューリストを持ち帰るのを忘れたので、ホームページを確認すると6～８月のメニューが案内されていた。
3種あるがおまかせメニューの様子。

実食品は以下の通り。 ▢PetisVerys □Hors d’oeuvre

・夏野菜のパヴェ本日の小前菜をメドレーにして

□Deuxieme

・三重県産サザエのプルギニョンプルギニョンは牛肉の赤ワイン煮込みだが、この料理はエスカルゴのブルゴーニュ風をイメージして作られていると推測。

・穴子のフリットフリットは揚げ物のことで、メレンゲの衣を使用。

□Soup

三重県産スズキのパイ包み焼きソース・ムースリーヌはオランデーズソースに泡立てた卵白か生クリームを合わせて仕上げたもの

□Viande

黒毛和牛サーロインのグリエ～牧場からのメッセージ～グリエは網焼きのこと。
産地不詳ながら黒毛和牛。
旨味はそこそこながら見映えの良い料理を満喫。

□Desert

ラ　グラース特製デザート自家製パン・コーヒー　

はいはい。美味しゅうございましたよ。

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★その他メニュー(参考)

・会席(HPより) 青山ホテル2階レストラン「みやび」・しゃぶしゃぶ青山ホテル2階レストラン「みやび」「華しゃぶしゃぶ」「橘しゃぶしゃぶ」「雅しゃぶしゃぶ」の３種・ステーキホテルシャンベール1階レストラン「ラグラース」。「国産の牛ステーキ」という表示なので黒毛和種ではないと思われるのでこのコースはやめておいた。

□売店購入品

□部屋のアメニティが充実

部屋に置いてあるアメニティも充実していてさすが女性心理を知り尽くしたメナードの感。

▢霧生温泉(きりゅうおんせん)

　青山ホテルの温泉は和風の「雅の湯」があり、ホテルシャンベールには　洋風な「香楽の湯」がある。

入浴施設内はどこの宿泊施設も写真撮影禁止。

女性による女性の盗撮事件が発覚してからはスマホなどの撮影機材を持ち込むだけでも盗撮が疑われるという温泉好きにとっては悲しい状況になっている。
とはいえ、そこはルールなので当然、遵守。
時折、入浴時間外や貸切風呂はいいですよと言ってくれる宿もあるが、普通はそうもいかない。
あらぬ疑いをかけられたり、客同士のトラブルにならないように入浴施設の写真撮影はしていません。
そこで宿が公開している温浴施設の画像を拝借。

▢雅の湯

・男性　露天風呂と檜風呂

・女性　露天風呂と檜風呂

▢香楽の湯

・女性　大浴場と香り湯、露天風呂

・男性　大浴場と香り湯、露天風呂

▢温泉分析書

　　温泉入浴の最重用チェックポイントは十人十色。
消毒によって雑菌を排除し、温度も適温に調整され衛生的で気持ち良い入浴がしたいなら循環浴槽。
人が入浴で浴槽に残す汚れは1人あたり0.5gと言われている。
かけ流し温泉といえども、浴槽の中で滞留(お湯の流れが止まっている場所)が発生していると他人の汚れを浴びることになる。
循環浴槽の欠点は源泉の成分減衰。特に消毒による酸化とろ過による成分減少。
源泉は温泉でも入浴している浴槽の湯は温泉ではないかもしれない。
温泉に入って気持ちよくなっても実際には温泉の効果(効能×)は期待できないレベルになっているかもしれない。
よって、温泉分析書で源泉の成分構成を知り、温泉の運用(加水・加温・循環・消毒)による影響を判断することは温泉好きにとって最重要課題となります。　
例えば、食物の安全性や栄養価に配慮しながら食事をしたが、実際には期待した栄養価がなく、安全性も期待ほど担保されていなかったとしたらどうですか？。

　当温泉の分析書を見る。

アルカリ性単純温泉（低張性・アルカリ性・低温泉）で泉温は28.5。
要するに加温しないと入浴には適しにくい温度の源泉。
温泉法では源泉温度が25℃以上、または(&ではなくor)温泉成分が基準値以上となっている。

p.H.(ピーエッチ)9.9の意味。

　pH9.9(今はピーエッチと読む。“ペーハー”は古い読み方なので要注意)というほぼ強アルカリ性の温泉なのでクレンジング効果で皮脂の汚れや油分を落としてくれます。
ただし、循環され塩素消毒もされているので浴槽の状態は不明。
温泉分析書はあくまでも源泉の評価であって浴槽の評価ではありません。
よって、入浴後は(人によるが)真湯で洗い流し、保湿ケアは必須と思った方が無難。
このあたりは温泉知識がないと「ヌルヌルして良い温泉でした」という感想で終わってしまうし、温泉の還元力の減衰(新鮮さが失われ、酸化還元電位が変化)のことを知っていれば、アルカリ性の温泉で汚れを落とした後の保湿ケアをしなくても良い場合とした方が良い場合があることを温泉毎に自分で判断できます。
　湧出量は60ℓ/分ということで、源泉かけ流しに必要とされる一人当たり1ℓ/分とすると、宿泊客・浴槽規模・浴槽数に対して少々、物足りない。
よって循環運用が必要となる。
溶存成分は160mgで温泉基準値の1,000mgをはるかに下回る薄い成分ながら、源泉温度が28.5℃で温泉基準の25℃を超え、療養泉基準の25℃も超えるので、「単純温泉」という泉質名がつく立派な療養泉。
単純温泉は成分が薄いからダメということではなく、源泉の還元力を保ったままの新鮮なお湯であれば療養泉の一般的適応症効果(×効能)は期待できる。

　大事なことは「気にしない人は別に気にするほどではない」ということで、「気になる人は温泉分析表と温泉の運用状況を表示だけでなく自分の目で現地現物現実を確認すべし」という意見です。

▢温泉の運用状況

加水なし。
加温あり。
循環ろ過。
消毒あり（塩素消毒）
お湯の入替は週1回、完全に換水しお湯を入替。
・雅の湯お湯の入替時間　
　大浴場　毎週火曜日　7：30～15：00 　
　露天風呂　毎週木曜日　7：30～15：00
・香楽の湯お湯の入替時間　
　大浴場　男性　毎週月曜日　9：30～15：00 　　　　　
　女性　毎週水曜日　9：30～15：00 　
　露天風呂　毎週金曜日　9：30～15：00

この時間帯後に入浴すると、よりフレッシュな温泉入浴が期待できる。