ご近所の皆さんの憩いの場的雰囲気。港から離れているものの店名から“師崎の逸品”を期待したが、オーディナリーな「花籠セット 1,650円」。師崎茶屋太っ腹(愛知県安城市)ランチメニュー,(調理師,食肉技師,ラーメンソムリエの食べ日記より)

2024年8月10日

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・師崎茶屋太っ腹(安城市)ランチ　

平日、開店時間の少し前に到着。初老夫婦でランチ。

　すでに平均70歳前後の男女が10名程待機。
開店するも、到着巡に席に案内されるため、入口で少々、待機しながら自分たちの番を待つ。
テーブルから埋まっていくようで、通されたのは奥の座席。

　昨今の座敷系和食店で増えてきた隣席との目隠し的なパーテーションはないので他人の目線が気にならない人はともかく、客が増えてくるとちょっと気になる人もいるかもしれない。
私たちは他人の目線よりも賑やかさの方が苦手なので特に問題はない。

　食事は静かな環境で食したい。おしゃべりは他人に迷惑であることを自覚している。

　今回はランチで訪れたが、居酒屋メニューも豊富。お酒も有名銘柄も品揃えされている。
店内は落ち着いた雰囲気で、平均70歳前後のグループが多いのも頷ける。
ホームページのランチメニュー案内には以下の3品を画像付きで紹介している。

◇ランチメニュー

・花籠セット 1,500円（税込 1,650円）
予約不可で限定10食。

・レディースセット 1,980円（税込 2,178円）
サラダ、茶碗蒸し、前菜三種、天ぷら、茶碗蒸し、フルーツ
＊食後のドリンクサービス

・Bランチ 2,000円（税込 2,200円）
前菜三種、煮魚、揚げ物、茶碗蒸し、お寿司3貫、フルーツ

　この3点がHPに紹介されていたが、訪れてランチメニューを見ると、「おまかせAランチ1,650円」「おまかせCランチ2,750円」「おまかせDランチ3,300円」「お子様ランチ1,100円」(価格はいずれも訪問当日の税込表示価格)等々が掲載されていた。

　注文品は入店前に決まっているが、オーダーは開店直後の客をすべて案内完了してからという説明なので、店の方が席までやってくるのをじっと待つ。
入店後、5分～10分程度のロスだが特に問題はない。“(-“”-)”。

★花籠セット 1,500円（税込 1,650円）

外食産業に限らず、実際に支払う税込み価格よりも税抜き価格をアピールするタイプのお店は印象が良くない。

以下、財務省総額表示に関する資料より。
【ご参考】
・総額表示の義務付けは、消費者が値札や広告などを見れば、『消費税相当額（含む地方消費税相当額。以下同じ。）を含む支払総額』を一目で分かるようにするためのもの。
・「税抜価格」を本書きとする表示方法の場合、他の表示方法に比べて文字の大きさや色合いなどを変えることにより「税抜価格」をことさら強調し、消費者に誤認を与えたり、トラブルを招くような表示となる可能性も懸念。
・このような表示がされた場合には、総額表示の観点から問題が生じうることはもとより、そうした表示によって、(大きく表示された価格が)「税込価格」であると消費者が誤認するようなことがあれば、「不当景品類及び不当表示防止法（景品表示法）」の問題が生ずるおそれもある。

　肝心の「花籠セット」の実食感想。
まずは見た目はこんな感じでまずまずの期待感。

籠の上蓋を開けると小鉢が並ぶ。
手作り感があって宜しいかと。

エビはバナメイエビと思われるが、できれば店名冠の“師崎“周辺で水揚げされたヨシエビなどの地元産だったら嬉しいところ。
さすが長く当地で営業されていた地元民御用達店舗だけあって味付けも西三河民好みの味付け。京風ではありません(^ー^)。
次に運ばれてきたサラダも庶民感。

　刺身を見てちょっとびっくり。
サーモンの血合い部分のオキシ化が目立つ。味も少々・・・・。
何故、オキシ化が起こるのかという理由と、サーモンにこのオキシ化が現れた経緯はおおよそ想像がつく。
カンパチの味は良い。食感もハマチと違ってコリコリ。
マグロは生まぐろだが、キハダもしくはメバチ。白いスジが気になるが鮮度的にも悪くない。
マグロの味は・・・普通かなあ。
解凍品主体の大手チェーンの和食屋さんのお刺身よりは好印象。
できれば店名冠の“師崎“周辺で水揚げされた魚種がもっとあれば嬉しかった。

　天ぷらは揚げたて。味は良いが技は居酒屋さん的。
ネタは特別なモノではないが文句は無い。

　煮物はソイ(クロソイ)かなあと思って店の方に伺ったら「メバル」という回答。
正確には「メバル属の仲間の“クロソイ”」だと思うが、近所の大手系スーパーでも「ソイメバル」という名称で販売されているので「メバル」でもあながち間違い(業界あるある)ではない。
できれば店名冠の“師崎“周辺で水揚げされたアカメバルやクロメバルだったら嬉しいのだが。
提供価格からすると本物メバルは難しいのかも知れないし、クロソイは(メバル科メバル属だけど)メバル(シロ・クロ・アカ)ではないと知っている人も多くないと思うので、知らなければそれで済んでしまうが・・・。もしかしたら私の目利き違いで本物メバルかもしれないし・・・・。煮魚になるとキツネメバルと区別がつかないし・・。、

　刺し身の他に寿司3カンがつく。サーモンの代わりにマダイ。
生ネタ使用が嬉しいが、ネタに特別感は希薄。

最後はデザート(果物)が出てきた。
そういえば今年はスイカを食べていない。
スイカは切らなくちゃいけないのと、タネや皮が残渣となるためどうしても購入頻度が少なる傾向。何よりも大きな固体は冷蔵庫の中で邪魔者扱いされる。最近はスーパーでも小玉スイカが目立つようになった。
スイカはカットすると風味や甘みが損なわれるため、冷蔵庫に入らないからといってカットして保管するのはNG。昔のように井戸水で冷やすのが一番なんだけど。

　コーヒーもいただいて、1500円だったらお値打ち感はあると思う。
小食な私にとっては量も丁度よいが食べ盛りの息子が一緒なら別途、ご飯を注文しなくちゃいけないかも。

　なんにしても人気店であることが頷ける師崎茶屋太っ腹でのランチでした。

▢メニュー